腸壁はホチキスの針のようなタンパク質で細胞同士が結合しているのですが、この部分が緩むことで隙間ができて異物が血液に混入して炎症を起こします。
これをリーキーガット症候群といいます。
そして、その炎症物質が血液に乗ってその他の臓器に炎症を引き起こすことで、アトピー性皮膚炎、喘息、肝炎、認知症、うつ、自己免疫疾患、過敏性腸症候群、がん、…など様々な病気を招いてしまうといわれています。
このように腸壁のバリアが壊れることで起こる「微小炎症」を放置しておくことが問題なのです。 微小炎症は食あたりでお腹が痛いなどの急性炎症とは違い、自覚症状はほぼなく発熱や痛みなどの不快症状を感じません。
しかし、腸壁のバリアが壊れた体内では絶え間なく免疫反応が起こっているわけです。
腸内のバリアが壊れる原因には、食事からのカゼイン、グルテン、砂糖、化学調味料、アルコール、食品添加物、薬品、副腎疲労、偏食による栄養不足などによって腸環境悪化から始まります。
色々心がけているのにも関わらず、慢性疲労、不眠、イライラ、原因不明の発熱や身体の痛み、アレルギー、など…なかなか良くならない不調が伴う方は今一度「リーキーガット」を疑うのも必要かもしれません。
次回は、リーキーガットの改善法についてのヒントをお伝えいたします。