シナモンは古くは「桂皮」という漢方生薬として知られ、クスノキ科ケイの幹や枝の樹皮を乾燥して使われています。
その他調理に使われたり、根の部分では「ニッキ」として私たちの馴染みのあるものです。
シナモンの薬効には身体を温めて血管の糖化を防ぐことで血管が柔軟に保ち、血糖値や中性脂肪、コレステロールなどの低下作用もあることで知られています。
冷え性や風邪、関節痛、生理痛、胃腸障害にも効果が期待できます。
そのシナモンにも、セイロンシナモンとカシアシナモンという種類があり、
カシアシナモンは比較的安価で色は赤茶色、香りが強く肉厚で非常に硬いのが特徴です。
セイロンシナモンは明るい茶色をしており、手で崩せるほど柔らかく上品な香りがします。
健康メリットの多いシナモンですが、「クマリン」という毒素も含まれており過剰摂取により肝機能障害を引き起こすこともあり注意が必要です。
クマリンは桜の花や葉にも含まれており、桜の木の周りに雑草が少ないのもこの理由です。
通常の料理や紅茶などでたしなむ程度なら問題ないのですが、1日の摂取上限はセイロンシナモンで360g、カシアで1.5gと大きな差があるため、健康食品として使用する際は、クマリン含有の少ないセイロンシナモンを選びましょう。