私たちの骨は、180日ごとに入れ替わっており、年間でおよそ20%もリモデリングされています。
骨のリモデリングとは、古く劣化した骨を破骨細胞によって壊していき、壊された部分に骨芽細胞がくっつき新しい骨を作るという入れ替わりをいいます。
しかしこの破骨細胞の働きが盛んであると、新しく構成する骨が追い付かず骨粗しょう症になってしまいます。
そこで、最近の研究においてビタミンDが破骨細胞に対し、骨側から血管側へ移動させるということが明らかになりました。
これは、ビタミンDの作用としては、これまで全く明らかにされていなかった、新たなメカニズムとして発表された明るい研究報告です。
さらにビタミンDは健康増進に重要なビタミンとして注目されています。
現代人は日焼け止めの使い過ぎ、日光に当たる機会が少ないなどビタミンD不足傾向といわれています。
積極的に補充しましょう!
参考論文
"S1P-mediated osteoclast precursor monocyte migration is a critical point of control in anti-bone-resorptive actions of active vitamin D "
(活性型ビタミンDはS1Pによる破骨細胞の運動制御機構を調節することにより骨破壊を抑制する)
雑誌:米国科学アカデミー紀要(PNAS)より