牛乳には確かに栄養が豊富で身体に良いとされてきたのですが、牛乳にはリンが多く含まれており、それが鉄分と結合することで腸からの鉄吸収が阻害されることが近年の研究で解ってきました。

 

鉄分は、ヘモグロビンを作り出すのに欠かせない栄養素です。

やっかいなことに、牛乳を飲むことで鉄の吸収が邪魔され、血液中のヘモグロビンが減少することで貧血となってしまうのです。

 

アメリカではすでに牛乳を飲むのは、1日200mlまでにするよう推奨されています。

 

これは牛乳に限らず、乳製品(チーズ、ヨーグルト)にも言えることなので、貧血傾向の方は、控えることをおすすめします。

 

ちなみに乳児のお子さんに関しては、厚生労働省「乳児・離乳の支援ガイド」の中において、鉄欠乏性貧血予防の観点から牛乳の飲用は1歳を過ぎてからが望ましいとされています。