亜鉛という栄養素について少しお話します。

 

亜鉛は体内に約2g程度存在する微量元素です。主に筋肉や骨、眼、男性ならば前立腺などに多く含まれます。

 

現在わかっている亜鉛の主な働きはDNA、RNA核酸、タンパクの合成やエネルギーを産生したり視力の回復、細胞修復など重要な働きが多いことで知られています。

 

中でも免疫機能においては風邪やインフルエンザなどの感染症に効果的で、風邪のひき初めに亜鉛トローチを用いることで使わないものより3日ほど早く症状が消失したという治験があり、さらには口内炎やのどの痛みには2倍もの治癒速度が向上するなども確認されています。

 

亜鉛は免疫の働きを正常化する栄養素で、慢性病にも有効と考えられています。

 

2 ホルモンの材料になる亜鉛

 

多彩な働きを有する「亜鉛」はホルモンの材料にもなります。

 

性ホルモンや甲状腺ホルモンの生成に働き、亜鉛はすべてのホルモンの材料になります。

 

ゆえに男性、女性問わず妊活サプリメントとして注目され、年配の男性に多い前立腺肥大や甲状腺機能を活性化に働き、インスリンレベルを改善することで糖尿病のコントロールにも役立つ栄養素です。

 

3 傷の治りを早める亜鉛

 

亜鉛は壊れた細胞を修復させる働きを有することから、創傷の治癒に関わっています。

にきびや湿疹、酒さ、やけど、アトピー、乾癬にも有効で、さらには皮膚の過敏症も改善することも報告されています。 また、髪の毛に関しては薄毛や脱毛が気になる方にも是非お勧めしたい栄養素ですね。

 

思い当たる点ございましたら、積極的に摂りたい栄養素です。

 

 

4 眼と耳、味覚異常に…

 

亜鉛は黄斑変性による視力低下の進行を遅らせたり、耳鳴りの改善に効果が期待される栄養素の一つです。

また、味覚がわからなくなる味覚異常の症状を治癒することでもよく知られている栄養素です。

 

5 不眠 憂鬱感 無気力 認知

 

亜鉛は神経伝達のバランスに関与しており、眠れない、うつ、気力が出ない、物忘れなどにも関与する栄養素です。

神経のバランスを調節するのは亜鉛だけでなく他にもカルシウムもとても大切な栄養素ですので足りないと思われる栄養素を意識して摂取しましょう。