おしゃぶりなどを介して赤ちゃんの口に大人の唾液が入ることでアレルギー性疾患の発症リスクが軽減する可能性があると和歌山県立医科大の研究チームが発表しました。
これは、近年、虫歯を移さないためにミュータンス菌への感染リスクが高いのは1歳半から2歳半の間ですが、一方、アレルギーに関わる免疫系が大切なのは生後1~2ヶ月だとする研究結果によるものです。
和歌山県立医科大などの研究チームは、約3600組の親子を対象に、大規模な疫学調査を行い、1歳までの乳児期に親の唾液を口にした小中学生は、アトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎の発症リスクが下がる傾向があると発表しました。
親の口の中にいる細菌が乳児の免疫を刺激し、アレルギー予防につながっている可能性があるという研究報告です。
参考:毎日新聞