寒くなると、朝晩の血圧が気になりますが、カルシウムは血圧のバランスにとても重要な働きがあるのです。
カルシウム不足が続くと体の維持のため、血液中のカルシウムを安定させようとして副甲状腺ホルモンの働きが活発になります。
そのほかに副甲状腺ホルモンはカルシウムを細胞内に取り込んでしまう働きもあるため、血管の筋肉である平滑筋にカルシウムが入り、筋肉を収縮させ硬くなってしまいます。
これによってホースをつまむと水が勢いづくのと同じように血管が狭く硬くなり血圧が高くなるわけです。
しかし、カルシウムが体内に満たされてくると、カルシウムにはナトリウムを排泄する働きがあるため、ナトリウム利尿がスムーズに起こり、血圧が低下します。
このようにカルシウムは血圧と密接な関係性があります。
カルシウムは食事から摂るのがもちろん理想的なのですが、現代食ではなかなか補えないことから吸収の良いカルシウム製剤で不足分を補うのも一つの方法ですね。