戦後、日本の経済復旧に伴い人々の食生活も豊かになってきました。
特に変わったのはパン、牛乳など食事の欧米化です。
中でも牛乳は大きな影響を及ぼしていると報じられています。
確かに牛乳にはカルシウムが豊富です。
しかし、それに比例するかのように日本人の骨粗鬆症が年々増加しているのです。
日本人の腸には牛乳の中に含まれるカルシウムを吸収するために必要なラクターゼという酵素が少ないため、牛乳からカルシウムを得ることはとても難しいのです。
カルシウムを食品でいえば、牛乳100mlに110mgのカルシウムを含んでいますが、それと比して大根の葉は約2倍、小松菜は1.5倍、切り干し大根は5倍、昆布は6.5倍、ひじきは1.4倍、わかめは7倍、煮干しは22倍と、他の食品からでもカルシウム補給は可能です。
しかし、ストレスやジャンクフードで済ます食事が多い中でこの60年わが国でカルシウムは1度たりとも足りたことはありませんでした。 いわゆる慢性的なカルシウム不足民族なのです。
最近では吸収率が良く体内利用度の高いカルシウムサプリメントが発売されて良いのですが、せっかく飲んでいても、乳製品摂取が継続するとカルシウムは吸収されないばかりか体外に流れ出るため注意が必要ですね。