最近よく耳にする私たちの免疫の武器!「抗体」

それには大きくIgE、IgA、IgG、IgD、IgMの5種類に分類されます。

その中でも注目すべき抗体はIgE、IgA、IgGです

 

IgEはもともと寄生虫などの異物を体内に入れないよう守ってくれるものですが、多すぎるとアトピー性皮膚炎などの病症が現れてきます。

 

IgGはウイルスなどが、身体よりさらに奥、すなわち細胞核に侵入したものに対し追い出そうとやっつける働きがあり、ワクチンはここに働きかけます。

 

IgGは強い炎症を起こさせることで、敵をやっつける習性から発熱や痛みを伴いやすいわけです。

ちなみにIgGが異常に反応するとリウマチなどの自己免疫疾患となります。

 

IgAはたくさんの抗体が連なり、消化酵素などで分解されないような構造になっています。

よって、目、鼻の奥、口内や消化器などの粘膜に多く分布されており、粘膜から侵入しようとする敵に対し、攻撃します。

 

ワクチンはIgG抗体(中和抗体)を活性させるため細胞レベルまで侵入したウイルスに対し効力を発揮するわけですが、IgAはそこまで侵入する前の水際対策として働くため、むしろIgAを活性することは免疫向上に非常に役立つことだと思います。

 

IgAも異常に反応すると金属アレルギーなどの症状を引き起こします。

すなわち免疫とは、多い、少ないあるいは強い、弱いという短絡的な見方ではなく、ともに正しく活性化されているかがとても重要です。

 

そのIgAを活性化するには、まず唾液量を増やすことです。

食事前に顎下両サイドの唾液腺をチョンチョンと刺激して唾液をしっかり出る状態を増やします。

その他、腸内菌のバランスを整える食事を心がけると腸内で「短鎖脂肪酸」というものが生成され腸内バリアが向上し、唾液腺を刺激されIgA抗体を増やす働きがあります。

その他、程よい適度な運動はIgA産生に働きかけます。

ただし、ストイックな激しい運動は逆に減少させるので注意してください。

 

最近の医薬品研究では、点鼻薬としてIgAを活性させるワクチンや治療薬も開発中とか!

尼崎市でイベルメクチンを投与している長尾クリニックの長尾医師は、自身も『IgAが活性化されているから多くのインフルエンザ、コロナ患者さんを診ていても、なかなか自分が罹らないかもしれない』とも言われています。

 

言わずもがな、主な感染経路は目・鼻・口です。 唾液の大切さを理解しましょう!