熱中症の症状の一部に「熱失神」というものがあります。 

これは、体内にこもった体温調節をしようとして、皮膚に近い血管が急に広がることにより、脈が速くなり血圧が急激に低下し、意識を失うというものです。

通常の熱中症の症状と異なり、発汗が少なく、日光の当たらない高温多湿の室内では、特にこの「熱失神」が起こりやすいと考えられています。

 

若い人では末梢の血管が少々広がるだけで血圧が急激に低下して循環不全を引き起こすことは少ないが、体力の低下している高齢者にはこれだけでも死に至ることもあるため特に注意しましょう。

 

風のある日は、室内に風通し良くし、止を得ず部屋を閉め切る場合には、エアコンを活用して高温多湿に気を付けるなど工夫をして水分補給もしてくださいね。