チャシって何?
つい先日、沖縄に分布する「グスク」についてのブログ
を書きましたが、今回はその中で一瞬触れました「チャシ」について。
「チャシ」とは、城めぐりでは北海道に存在する城です。
とはいえ、これもグスク同様、「チャシ」=「城」ということも断言できないようです。
チャシは、一般的にはアイヌの人々が和人との戦い、またはアイヌ同士の戦いにおいて構築した、「砦」、「柵」、「柵囲い」などを指しますが、詳しいことはあまり分かっていないのが実情のようです
。
というのも、アイヌ民族による文献の資料が残っていないこともあって、その歴史は、口伝えの伝承か、アイヌと交易または戦争を行った和人側の資料に頼るしかないからです。
和人側としては中世にアイヌ民族と戦闘状態になっていることが多かったため、チャシを戦闘用の城塞として認識していたようですが、一方で伝承によると、聖域として存在したという説や、祭祀の場、集会の場、見張り台であった、など諸説があります。
それぞれの説を見ても、グスクと共通する部分が多いですね。
チャシもグスクも、戦闘用の要塞として使用されたことは確かである一方、地域で生活する住民の集まる場所、祭りを行う場所、または神々が降り立つ聖なる場所としての性格があるのが特徴ですかね![]()
これは本土の城にはあまり見られない傾向で、非常に興味深いです。さらなる研究が進むことに期待です。
チャシは今のところ500強見つかっているようです。今のところ、というのは見つかっていないものも多くあるようで、今後の調査によってはさらに増える可能性が高いです。北海道広いですし。
最後に、グスクの時と同じしめくくり方をします。
チャシの中でも、根室半島一帯の「根室半島チャシ跡群」は国の史跡
に指定されていますので、わたくしをはじめ、「城でも行く
」と言うたびに家族に嫌な顔をされている方も、それを理由にチャシめぐりを計画してみてはいかがでしょうか。
さらにだめ押しに、根室半島からさらに北に行けば世界遺産に指定されている「知床」がありますので、それを口実にするのも手かもしれません。