昨日に紹介した記事の続きです。Lemonde.fr
M. Ghosn monte en première ligne après la série de suicides chez Renault
LE MONDE | 02.03.07 | 14h52 • Mis à jour le 02.03.07 | 14h52
(つづき)
UN SALARIÉ PEUT ÉCHOUER"
Le PDG de Renault, qui dirige également le constructeur nippon Nissan, était au Japon lorsqu'il a appris le dernier suicide, le 16 février. Dès son retour à Paris, lundi 26 février, il a convoqué un comité exécutif extraordinaire sur le sujet. Dans l'après-midi, il s'est rendu personnellement au Technocentre, où il a rencontré l'entourage professionnel de la victime, les médecins du travail et la direction des ressources humaines.
『「従業員が挫折することはある」
ルノーの社長は、同時に日本の自動車製造会社ニッサンも経営しているが、2月16日の最後の自殺を知らされたときは日本にいた。2月26日月曜日にパリに戻ると直ちに、この問題についての臨時幹部会を招集した。午後には、個人的にテクノセンターに赴き、犠牲者の同僚、産業医と人事の責任者と面会した。』
Revenir sur ces objectifs mettrait en péril l'avenir de l'entreprise, a insisté M. Ghosn, soulignant que la charge de travail actuelle était imposée par le contexte ultra compétitif qui touche actuellement l'industrie automobile.
『現在の労働負担が現に自動車業界に及んでいる極端に競争的な状況に課せられていることを強調しつつ、この目的を再検討することは会社の未来を再び危機に陥れることになる、とゴーン氏は強調する。』
M. Ghosn en a profité pour souligner que tous les objectifs fixés pour 2006 avaient été atteints. Il a adressé ses félicitations aux salariés de Renault pour "l'ampleur du travail accompli ces derniers mois" et a insisté pour que le management déploie ces encouragements auprès de leurs équipes. Un premier écho au malaise qui règne ces derniers mois. "Le "tout reproche" s'est installé petit à petit dans ce monde qui court après le temps. Il faut aussi savoir dire de temps en temps que c'est bien", souligne Gérard Blondel, délégué central CFE-CGC.
『ゴーン氏は集会を利用して2006年のために定められた目的は達成されていたことを強調した。彼は「最近数ヶ月間に成し遂げられた仕事の重要性」のためにルノーの従業員に賛辞を贈り、経営陣がそのチームに対して激励を広げることを強く求めた。この数ヶ月間猛威を振るう不安に対する最初の反応である。「『全てを非難する』ことが少しずつ、時代を追いかける世界に入り込んでいた。時には『素晴らしい』と言うことも知らなければならない。」フランス幹部職員同盟の中央代表、ジェラール・ブロンデル氏は強調する。』
Comme l'a rappelé M. Ghosn, "c'est dans les moments où les résultats ne sont pas visibles que le rôle du management est décisif". L'enjeu consiste désormais à savoir si Renault saura se poser les bonnes questions pour sortir de son cauchemar.
『ゴーン氏が念を押すように、「経営の役割が決定的になるおは、結果が見えない時にこそである。」 今後の争点は、ルノーが自身の悪夢から抜け出すために良い問題を自らに課すことができるかどうかにある。』
Stéphane Lauer
CHRONOLOGIE
事件の主要な経過
2006年10月20日:
39歳の技師がテクノセンターの真ん中で自殺。それ以前に2件の自殺未遂が発生していた。
2007年1月22日:
44歳の技術員がテクノセンター近辺で自殺。
1月30日:
テクノセンターの800人の従業員が、1分間の黙祷を捧げる前に自殺現場まで行進。
2月16日:
管理職に昇進予定の技術員が、仕事上の困難を訴える手紙を残して自宅で自殺。ヴェルサイユ検察は予審開始を決定。
2月23日:
テクノセンターに2000人の従業員が、2月16日に亡くなった従業員に弔意を捧げるために集合する。
http://www.lemonde.fr/web/article/0,1-0,36-878230,0.html
ルノー従業員自殺関連の記事は今回で一旦終了します。
この事件に関連して、何度も記事を紹介したのは、フランス語の勉強のためもありますが、日本では余り報道されていないように感じたからでした(最近、テレビというものを殆どみていないせいでもありますが)。
最近、少し記事を見かけるようになりました。
asahi.com には似たような記事が出ています。
http://www.asahi.com/job/news/TKY200703040197.html
2chでもスレッドがありました。
http://mobile.seisyun.net/cgi/read.cgi/newsplus/news22_newsplus_1172194645/1
ということで、この件に関しては私の出る幕もなくなったようです。これ以上続けて、2ちゃんねらーにこのページを見つけられても困りますので。見つかったら、いずれにしてもネット右翼が絡んできて鬱陶しいことになるに違いありません。
恐らく、日本でこのような連続自殺があっても、司法当局が捜査に乗り出すことはないでしょう(病院で人が死んだら医者を犯罪者扱いするくせに)。毎年、交通事故で亡くなる人の3倍以上の人が自殺しているこの国で、社会人の単独の自殺が新聞記事になることも滅多にありません。
小泉・安倍と続く新自由主義という狂気の下で、今後も日本では成人の自殺は日常的な出来事として、埋没していくことでしょう。これが「美しい国」の現実です。