●キャスト
万俵鉄平 (34)万俵家の長男。阪神特殊製鋼・専務。/木村拓哉
万俵早苗 (30)大川一郎の長女で鉄平の妻。/ 長谷川京子
万俵銀平 (31) 万俵家の次男。阪神銀行本店の貸付課長。/山本耕史
安田万樹子 (24) 大阪重工社長令嬢。/山田優
万俵寧子 (54) 京都の公卿・嵯峨子爵家の出。大介の妻。/原田美枝子
万俵大介 (60) 阪神銀行の頭取で万俵財閥の家長。/北大路欣也
高須相子 (39) 万俵家を取り仕切る、大介の愛人。/鈴木京香
万俵二子 (22) 万俵家・次女。/相武紗季
美馬中 (44) 大蔵省(現・財務省)主計局次長で一子の夫。/仲村 トオル
美馬一子 (29)万俵家の長女。/ 吹石一恵
鶴田芙佐子 (32)料亭「つる乃家」老女将の養女。/ 稲森いずみ
鶴田志乃 (59)料亭「つる乃屋」を営む老女将。/ 多岐川裕美
一之瀬四々彦 (26) 一之瀬工場長の息子で、阪神特殊製鋼社員。/成宮寛貴
一之瀬工場長 (58) 阪神特殊製鋼の常務兼工場長。/平泉成
銭高常務 (52)阪神銀行から送り込まれてきた経理担当常務。/西村雅彦
三雲祥一 (50) 都市銀行第5位・大同銀行頭取。/柳葉敏郎
綿貫千太郎 (58) 大同銀行の生え抜き専務。/笑福亭鶴瓶
芥川常務 (54)阪神銀行常務で東京支店長。/小林隆
大亀専務 (60) 阪神銀行の経理担当専務。/武田鉄矢
和島所長 (51)帝国製鉄所長。/ 矢島健一
大川一郎 (60)衆議院議員で元・通産大臣。/ 西田敏行
永田(63) 大蔵大臣/津川雅彦
万俵敬介/故人。万俵銀行創立者。
●原作
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- 華麗なる一族〈中〉/山崎 豊子
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- 華麗なる一族〈下〉/山崎 豊子
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●あらすじ
銭高が裁判で証言し、形勢は逆転したかに思えた。しかしその矢先、阪神特殊製鋼の管財人が帝国製鉄に決定し…。
それでは最期の華麗なる箇条書き感想(・ω・)/
「上を向いて歩こう」を合唱する銭高や特殊製鋼の人々
(銭高はこれで、阪神特殊製鋼の人間になれた、、、一番幸せな場面だったなぁ、、、)
管財人から解雇を通告された鉄平
(提訴まで取り下げられてしまう、、、大介にこんな奥の手が残されていたとは!だったら裁判になる前に手を打てたんじゃないのー)
鉄平の解雇を取り下げ手裁判を再開するよう騒ぎ出す社員
四々彦「専務が去ったこの会社で、しかも帝国製鉄の下で、我々に何を目標に頑張れと言うんですか」
鉄平「君たちはこれからも鉄を作っていけるんだぞ。鉄鋼マンが錆びてどうする!」
(ふっこのセリフを思い出した、、、(;^_^A
銀平に大介の思惑を確かめる鉄平
銀平「兄さん。もう兄さんが何をやっても無駄なんだ。もう決まったことなんです」
鉄平「お前はずっと前から分かっていたんだな。辛かったろ。悪かった」
(こんな時にも気遣いを忘れない鉄平、、、(ノω・、))
大同銀行内
三雲「君たちは利用されてるんです。大同行員としての理念や理想を忘れては、結局万俵頭取に使い捨てられるだけだ」
(理念、信念、理想、、、三雲と鉄平に共通するもの。でもそれだけで経営することは出来ず、、、この二人は経営者としてバランスが悪いのかもしれない、、、)
万俵家・庭
鉄平「どうしたら僕の思いは貴方に伝わるんですか!僕にはもう何の力もありません。あの工場にも万俵家にも何もしてやることは出来ないんです。それが出来るのは貴方しかいないんです」
大介「お前は私に戦いを挑んだんだよな。私は食うか食われるかの覚悟で、なりふり構わず戦った。なのにまだお前はそんな理想を振りかざすのか」
鉄平「その理想のために僕は戦ってきたんです!」
(父とは認めない、と宣言して戦った以上は鉄平の言い分も甘い。でも大介もなりふり構わなさ過ぎ、、、足して割ったらちょうどいい二人だなぁ(-。-;))
鉄平「僕が本当に貴方の息子だったら、こんな戦いはなかった筈ですよね。(中略)僕は普通の家族でいたかった」
大介「私だってそう望んでいた。だが、お前は生まれてしまった」
鉄平「僕が…生まれなければ」
大介「正直そう思うことがある。お前が祖父さんの子じゃなかったら、私も今とは違う人生を送ったかもしれないと。そんなことを思う自分がとてつもなく嫌になる」
(一応「父」大介から存在を否定された鉄平。鉄平に、万俵家に纏わる負の出来事を全て背負わせるのはズルイ。大介だって違う生き方も出来たろうに(-""-;))
大介「この苦しみは、どんなことがあっても、一生消えることはない。それが、お前と私が背負った宿命だ」
(そもそも全ての元凶は祖父さんなんだけどね、、、鉄平は生まれたときから背負いたくもないものを背負わされてしまったね、、、この辺りのやり取りは息を呑みました)
空を仰ぎ、うつろな表情を浮かべた鉄平は、池に浮かんだ将軍の下へ
(手も叩いてないのに将軍キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!でも鉄ちゃん!そんなに石投げたら将軍壊れちゃう(違
12月24日
大川の実家にいる早苗と太郎に電話をした鉄平
鉄平「太郎…お前は強い男になるんだぞ。約束だぞ」
(太郎、七三分け、、、って関係ないことを思う)
鉄平「早苗…メリークリスマス」
(この時の受話器の持ち方がカッコイイ、、、ってまたも関係ないことを思う)
12月31日・大晦日
早苗の元に鉄平から手紙が届く
僕は今、丹波の山の中にいる。
この山は、祖父と何度も猟に来て鉄作りの夢を語り合い
三雲さんとも、高炉建設を誓い合った思い出の山だ
そして三雲と語り合った一本の木の下、暴れ猪と遭遇
(猪キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!、、、って言ってる場合ではない!)
僕の思いが父に届かないと分かってから
僕は、今の自分に何が出来るのかそればかり考えてきた
早苗、すまない。結局僕は、自分勝手で卑怯な方法を選ぶ
本当に申し訳ない
最後に撮った家族写真を眺め、銃口を喉元にあてる鉄平
(何故片方の靴と靴下を脱いだのか、スイマセン分かりません、、、orz)
そして銃声が響き、雲間から覗いた太陽はまた隠れた。
白い雪が赤に染まり、鉄平は倒れていた…
(最期に見せた微笑、そして覚悟の表情、全てが、無に帰す瞬間があまりに辛く…)
阪神・大同合併会見の最中、鉄平の銃身自殺の報が入る
警官「弾は一発しか込められておらず、男らしい死に様でした」
(死に様が男らしい、、、って妙な言い回し、、、)
死亡診断書の血液型を見て驚く大介と家族
大介「どういうことだ…B型だと?!」
寧子「あなた…!鉄平さんは貴方の子だったんです!私と貴方の子だったんです!」
大介「何と言う残酷な…」
(戦時中の検査ミス、、、残酷という言葉じゃ言い表すにはあまりにも、、、)
早苗「この手紙に鉄平さんの最期の想いが綴られています」
思えば、僕の人生の中心にはいつも父がいた
僕はずっとただ父に愛されたと願い、父に褒めて貰いたくて
人一倍勉強もし、仕事にも打ち込んできた
もしかすると、鉄作りに熱中して必死で夢を追いかけたのも
その満たされない想いを埋めるためだったのかもしれない
高炉建設と海外進出を果たせば、今度こそ父に認めて貰えるかもしれないという淡い期待は、いつも胸に忍ばせていた
もしかすると父もまた、僕が生まれたせいで出来た心の傷を埋めるために
合併という大きな野望を抱いたのかもしれない
全ての不幸は、僕がこの世に存在したことが原因だ
僕の存在が、万俵家の家族やそれに関わる人々を傷つけてきたかと思うと本当に辛い
本来、僕は生まれてきてはいけない人間だったんだ
なのに、母は僕を産んでくれた。感謝の思いでいっぱいだ
お陰で素晴らしい夢を見ることが出来た
夢を追ったこの二年は僕の誇りだ
支えてくれた全ての人に、心から感謝する
そして、迷惑をかけた全ての人に、心から詫びる
これを機に、父にも母にも、もう楽になって欲しい
僕の死を以って、万俵家の忌まわしいこと全てが、終わりを告げると信じている
そして、僕の工場と、万俵家の家族を幸せに導いてくださるようを父に託したい
憎み合っていても、血は繋がっていなくても、僕の父親は万俵大介だった
せめて一度でも、お父さんに微笑みかけて欲しかった
鉄平の葬儀
車を止めて表に出る大介
大介「最期に、鉄平に見せたいものがある」
(立ち上る工場の煙。操業再開の証、鉄平の愛した工場はまだ生きている、、、)
三雲「貴方は新銀行と引き換えに大きなものを失いましたね。命を賭けた思いも、貴方には届かないのでしょうか!」
大介「いいえ、鉄平は大きなものを残して旅立ちました。私はそれを重く受け止めています」
昭和44年・3月
五千万の小切手で相子に別れを切り出す大介
相子「お気の毒ね。私が貴方を失ったんじゃない。貴方が私を失うのよ」
(お金を受け取る辺り、相子らしい(笑)
寧子「長い間ありがとうございました。これからは私一人で万俵大介を支えていきます」
(最初からそうすればよかっ…)
昭和44年・4月1日
四々彦と二子、鉄平の遺影にアメリカ行きを報告
(総理の甥との縁談は無くなったのね)
永田大臣から局長の後任を指名された美馬は、東洋銀行を富国銀行に呑み込ませるよう支持を受けた
銀平「お父さんは阪神銀行と万俵財閥を守ったけど、銀行家の理念を失い後継者も育てない。いくら大きくなっても、志を失った銀行の未来は明るくないですよ」
そして東洋銀行の披露宴会場で大介と視線を交わす美馬
(やっぱりコイツが一番の悪かも、、、。(´д`lll) )
人間はちっぽけな存在だ
自分自身を大きく見せようとして背伸びしては傷つき
その傷口を自分自身で広げてしまう愚かで弱い生き物だ
だからこそ人間は、夢を見るのかもしれない
夢の実現には困難を伴い、時として夢は人を苦しめる
それでも僕は、未来を切り拓くことが出来るのは
夢に情熱を注ぐ人間の力だと信じている
しかし、志を忘れたとき、栄光はすぐに終わりへ向かうだろう
でも僕は、何故、明日の太陽を見ないのだろう
半年後、鉄平の夢は完成した
その火は今も燃え続けている
終わった!「華麗なる一族」終わりました!悲劇を予感させるオープニングから始まった物語は、大方の予想通りやはり鉄平の自殺という結果で幕を閉じました。(ノ_・。)
全ての元凶・敬介祖父さんの血液型を調べたときに、自分の血液型も調べておけば良かったのに鉄ちゃん、、、
まるで今後の阪神銀行改め、東洋銀行の行く末を暗示したような銀平の言葉と、鉄平の遺書。
全ては大きな権力の手のひらの上で転がされ、時代の波に翻弄されているだけ、って気もする。大介は、きっと今後も策謀の限りを尽くして戦い続けていくのだろう。そう考えると、大介も哀れなのかも、、、
万俵家としては、すべての不幸の始まりは敬介。寧子と大介の間に余計な溝を作るような思わせぶりな名言「公家の女の肌はマシュマロ」、、、敬介は、鉄平が自分の子供だと思っていたのか?
そして何故、将軍は鉄平にだけ懐いていたのか?σ(^_^;)(最後のエンディングで池に浮かんでいた謎の物体は将軍様の変わり果てたお姿なのか?)
祖父さんの子だと思っていた鉄平が実は自分の子供であり、その子供を自らの手で追い込んだ大介。そうしてまで守った万俵財閥と阪神銀行は、息をつく間もなく合併の危機に晒されて。皮肉な運命に抗い、深い業を背負った大介、、、やっぱり鉄平の物語ではなく、これは大介の物語だよな、、、(今更
美馬と相子の関係は伏線だけ張って終わってしまったし、鉄平と芙紗子の関係なんてまるっきりなくても本筋には関係ないし、、、なんだか全体的にキレが悪かったのが気になりましたが、豪華な出演者や変な生物の登場には楽しませてもらいました(^^ゞ
「華麗なる一族」最終回視聴率、30,4%!もっと爆発的な視聴率を叩き出すかと思っていたんだけどな~、、まぁこんなもん?
最後までお付き合いありがとうございました!m(_ _ )m