徳島県名西郡神山町。 | 乗車定員若干名。

乗車定員若干名。

五年以上前の出来事をUPする備忘録ブログ(笑)

 昨日は猛暑の中しっかり稲刈りの手伝いをしたので、今日は涼みに名水巡り。

 ぷ~ちゃんはお仕事なんで、心置きなく回れるというもの(笑)

 

 今日は徳島県のほぼ真ん中に位置する名西郡神山町に行きました。


 高速も駆使しながら、吉野川市鴨島町に入ると、国道192号線から県道31号線に入り、そのまま山を走ります。これがなかなかのワインディングロード。

 県道31号線から県道20号線に入り、そのまままっすぐ行くと国道438号線にぶつかるので、それを右折。

 看板が出てますのでそこを左折して少し行くと、


雨乞いの滝看板  老人保健施設のすぐ近くにこの看板。


 「10M」て(笑) てっきり100mかと思って思いっきり通り過ぎましたけど(^^;) 「何か違う」と思って引き返したら、10mやったと。 住宅の間をすり抜け(笑)看板に従って右左折しながら行くと、


県道  名水巡りに必ずある細い道。


雨乞いの滝看板  日本の滝100選。


 雨乞いの滝の看板が見えます。

 駐車場はそこそこありました。実際、連休の中日ともあって、駐車場はほぼ満車。

 日本の滝100選・徳島水紀行50選の一つでもありますから、やはり訪れる人は多いよう。


雨乞いの滝  「四国のみち」でもあります。


 四国のハイキングコースでもあるこの道。ま~、完全に舗装されているというわけではありませんけど、それでもちゃんと歩きやすいように道を作ってくれてます。


 「雨乞いの滝」は全部で6箇所の滝が見られます。


うぐいす滝  うぐいす滝。


 一番最初に現れる滝。

 この滝、とても綺麗なんですよ。普通滝って、勢いよくドドーッと流れているイメージがほとんどだと思いますが、一直線に流れているのではなくて、岩の形成上分岐が多くて何か、カーテンのような感じでさらさらと流れているんですね。 美しさでは、今まで見た中で一番の滝です。 ちなみに、向かって右側にも一筋に流れる小さな滝があります。


不動滝  不動滝。


 さらに登ると2つ目の滝。不動滝です。 少し低めの滝ですね~。ま~ま~の水量ですが、滝つぼは少し深め。すぐ上には何か石像が祀られてました。 もうちょっと高さがあればな~とも思いますけど、水量がまあまあなんで、これはこれでありかなと。


頑張れー  あと300mって言っても・・・


 こういうところの「○○m」って直線距離やからな~(^^;) あんまり期待してるとえらい目見るのです(><)

 実際は300mより遠いはず。


地獄淵  地獄淵。


 3番目は滝、ではなくて淵ですね。

 遊歩道からは見えないので、降りられそうな道を進みましたけど、この辺が限界。かなり近寄って見るというのはまず無理でした(>_<) 地獄ってのはこの近づけない険しさのことを言ったのかな~なんて思ったり。

 一旦落ちたら、絶対に上がってこられそうにないもん。(´д`lll)


地獄淵  「地獄淵」の看板のすぐ上にある滝つぼ。


もみじ滝  もみじ滝。


 4番目はもみじ滝。

 一見落差と水量がなかなか迫力のある滝ですけど、何故もみじ滝か。

もみじ  いっぱいのモミジ。


 「雨乞いの滝」は紅葉シーズンになると観光客が絶えないとか。これだけ自然が豊富だとね~(^^) 道沿いにはモミジがちらほらと植わってるんですが、このもみじ滝の周りには一番モミジが植わっています。この青々としたモミジもかなりなんですが、このモミジを見ると秋は深紅のモミジになり、白い滝とのコントラストがとても綺麗なんやろな~と思いましたね。


 5番目の滝に進みます。


観音滝  観音滝。


 今までの滝の中では一番迫力のある滝。滝つぼも広くて、水量も流れる迫力もありましたね~。

 近くで見たいけど、遊歩道から滝に近づけそうになかったんで、遊歩道から見てさらに登ると、

観音滝  観音滝を上から。


 観音滝の上の渓流は結構広くて、滝の上部(流れ始め)に近づくことができます。


観音滝  滝に流れ込む渓流の流れも速いのです。


 滝って真上から見たこと無いんですけど、この滝は真上から見られました♪

 上から見るのはいい!また違った景色を見せてくれるし、特にこの滝のように迫力がある滝だと、水の流れの迫力もより感じられるし、落差があるから恐怖も倍増ですし(笑)

 他に見に来ていた観光客の家族も皆渓流の中に入って見てましたね。


 さて、この「雨乞いの滝」のメインというかそのもの。

 最後の滝に行きます。


雨乞いの滝  雨乞いの滝。


 説明書きより:この滝には竜王神と不動尊が祀られていて、日照りの時には村人が太鼓や鐘を叩いて踊りを奉納して雨乞いをしたとのこと。


 だから雨乞いの滝なんですね~。

 こっちは雌滝。落差45m、3段に別れて流れるそのさまは圧巻です。実は一番下の段差のすぐそばにはロープがかけてあって、登れるようになってます。一瞬、行こうかな~と思ったんですが、何かずぶ濡れになりそうな予感がしたので止めました(^^;) この後も行くとこあるし(;^_^A 登ったその先には祠があるみたいです。


雨乞いの滝  霧がかかってる感じがしますね。


 この日は曇ときどき晴れ、のような天気やったんですが、この霧がかかったような感じに見えるのは実は天気が悪かったせいではなく、滝の水しぶきで霧がかかったような感じに見えるんです。そんな風に見えるほどの水しぶき。

 もうマイナスイオン浴びまくり。水しぶきが体にすごく心地いいんです。

 ここまで歩いてきた疲れが取れましたo(^-^)o


雨乞いの滝  ちょっと近寄ってみよう。


 水が流れているところをとことこ進んで行きました。大きな岩場が多いし、水が流れていてもそんなに量は大したことがないので比較的進みやすいです。

雨乞いの滝  一番下の段差を横から。


 やっぱり近くで見ると迫力あるな~。


雨乞いの滝  雄滝。


 雌滝の向かい(登ってきたときは向かって左)にある雄滝。

 落差も水量も雌滝の半分以下なんですが、名前は雄滝。普通に考えたら、逆のような気もするんですけどね~(^^;) 何かわけでもあるのかな?
 メインは雌滝に奪われてますね(苦笑)


 さすがに日本の滝100選に選ばれているだけあって、かなり見ごたえのある滝でした。

 思ったのは、新緑の時期と紅葉の時期、どうせやったら両方の時期に訪れて、その自然を楽しむのがおススメかなと♪ マイナスイオンで癒されますしね~(^^)



 さて、雨乞いの滝を堪能した後は、もう一つの名水へ。

 雨乞いの滝の近くにあった看板に「→悲願寺1.1km」と書いてあったので、登ることにしました。

 目指すは「高根悲願寺の名水」なんです。 徳島水紀行50選の一つで、地図でも確認すると雨乞いの滝の近くにあるよう。ただ、「標高700mの悲願寺」というのに一抹の不安がよぎったのですが・・・・。

四国のみち  なかなか険しい道ですね(^^;)


 目の前に現れた道は、いきなりこの先の旅路が思いやられる道でした(笑)

 それでも、1.1km。まあ、行けるやろうと思って、歩くことに。

四国のみち  誰もいません。


 黙々と歩きます。

倒壊  結構こんな道ばっかり。


 3年前に中四国に続々と台風がやってきたときの爪あとかと。

 「四国のみち」は舗装はされてないものの、それでも人が歩ける道であったのに、台風が原因でけもの道の様相を呈しておりました(。>0<。) 落石で道のほとんどがふさがれてるところもあって、岩をすり抜けて登って行ったところもありました。実際、ここまで歩きにくくなってるとは思ってなかったんで、サンダルで来てしまったことをかなり後悔(T-T)


 「1.1kmって嘘やろ(よく考えたら直線距離やろな)。10kmくらいあるんちゃうんかい(T-T)」「ホンマにこんなところにあるんやろか・・・。引き返した方がえんちゃうんかいな」「実は道に迷ってるとかないかな」とか歩きながらだんだん不安になる私。

 しかも、朝から何も飲まず食わずで来てしまったため、お腹が空いてるし汗はかくしで目の前がユラユラ揺れてるんです。暑い・・・・。

 これ、脱水症状とかで倒れたら、絶対にしばらく発見されんで寂しくおっ死んで行くんやろな・・・・。

 とか、嫌なことも考えたり。

 

 途中マジで引き返そうかと思ったこともあったんですよ。

 でも、「ここまで来たら」ってのもあったし、「元来た道帰るのも悔しい」と思ったんでとりあえず進むことに。もう、引き返せない状況とはこのことかも(笑)


 ずーっと林の中を歩いてきたんですけど、途中で山肌を歩くところがあって、ふと開けた先の景色を見ると、気が遠くなるほど登ってきたんやなって思うくらい高かったです(@Д@; 集落がかなり下の方にあって、「標高700m」ってのはかなりすごいと改めて思いました。


 そして、何分歩いたかわからないところで、「→悲願寺0.2km」という看板を発見。

 やったー!もうちょっと!

 さらに進んでいくと、人が見えた!


高根悲願寺  悲願寺。


 やっと悲願寺に到着。

 一眼レフカメラを持ったおじ様のグループが2組。

 下の門から入って来た私を見て、そのおじ様たちが私に聞くんです。


 「一人で上がって来たの?」

 「下から登って来たの?」


 などなど。

 そりゃそうでしょう。あんな道一人で登る物好きはおりませんから(笑) ちゃんと車で来られるようにもなってますしね。

 おじ様達的には、まさかと思うわけですね(^^;) かなりびっくりした顔をされてました。

 境内では他のグループの方が写真を撮っていました。

 私も写真を撮ってると、やっぱり先ほどのおじ様達と同じように、


 「一人?」

 「もしかして下から登って来た?」


 とか聞いてくるわけです。嘘やろ、みたいな顔をして。

 アハハァ(;´▽`A`` 改めて自分てちょっとすごいかもなんて。


 ここはお寺になる前は山の神社で巫女が神を祭っていたと言われているそうです。 「高根」とは「宗家・元所・根所」という意味で出発点・中心点を示して本来は統一の力を示すところだったとのこと。

 その後弘法大師がここで道場を開くために訪れたが、水不便のために断念。

 山に悪さをする猿が多数住み着いて、人々を悩ませたので、当時の守護武官がここに草庵を作り不動明王等を祭ると、障害はなくなったという・・・・・などなど多数の話がこの高根悲願寺にはあります(説明書きより)

高根悲願寺の名水  高根悲願寺の名水


 これが、徳島水紀行50選の一つ「高根悲願寺の名水」。

 実はこの名水、さっきの雨乞いの滝の雌滝に注いでいます。さらに高い1,312mの山から流れてくるこの水は結構な水量もあって、あの滝を形成しているのもうなずけますね~('-'*)(,_,*)('-'*)(,_,*)ウンウン

 この小さな川も雰囲気があっていい。


高根悲願寺の名水  冷たいのよ。


 触ってみてもかなり冷たいです。うん、とても綺麗です。触るのもためらうくらい。


高根悲願寺の名水  飲めるのかな?出しっぱなし。


 その流れからホースを渡してあって、コップも置いてました。

 う~ん、これ、飲んでもええんかな?何か直接出してるみたいやし・・・・。

 でも、私はここまで飲まず食わずだったので、もうこの際少々お腹下してもええわ~くらいの勢い。とにかく水が飲みたかったんです(^^;)

 一杯ゴクゴクと・・・・・・。美味しい!!!!!!!これ美味しいな~。すごく飲みやすいし。

 でも、前に行った小松島の宝寿水がやっぱり一番美味しかったかな。


 少し休んで、帰ることにしました。

 また、来た道を帰らないといけないかった(T-T)

 行きはヨイヨイ帰りは怖い・・・・・。


 まあ、行きは目的地までの見当も付かなかったから、しんどかったけど、帰りは来た道を帰るから精神的にはかなり楽。ただ、体にかなり負担のかかる坂ばっかりなんで、身体的には辛かったですけど(苦笑)


 とぼとぼ歩いて滝まで戻ってくると、やっぱりたくさんの人が。

 そのまま雨乞いの滝を後にすることにしました。


 さすがにこの頃にはお腹も空いて空きすぎて痛いくらいだったので、途中にある道の駅でお昼ご飯。

 巻き寿司を買って車の中で食べました。


 さて、次に目指す滝へ・・・・・。



 しかし、


通行止め  通行止めて(T-T)



 さて、名水巡りどうなる!!!!!!!!



 翌日に続く。