ワイン好きのリヨン日記。 -4ページ目

ワイン好きのリヨン日記。

France, Lyonからのブログ。ワインを中心に。

2軒目の訪問はWine & Soul

なんともファンシーな?名前のキンタですが、ここのフラッグシップのピンタス(ワインの名前でもあり、モノパーセルの名前でもあり、ここのわんちゃんの名前でもある)がアメリカの某有名ワイン雑誌でドウロ史上最高得点を叩き出し、あっという間にトップドメーヌ、いや、キンタに登り詰めたとのこと。それならば、今のドウロワインがどのくらいのレベルにあるのか、知るにはちょうど良い訪問先だと思ったのです。

ということで、自らアポを取って、訪問にこぎつけました。ブルゴーニュよりまだ敷居が低くてランデヴーは取りやすそうな印象。

このキンタはSandra Tavares de Silvaさんと George Serodio Borgesさんの夫婦で2001年に立ち上げたキンタ。ジョージさんはポートワインでも有名なニーポートで勤務の後、現在の職に。今回はサンドラさんに案内していただきました。サンドラさんはイタリアでワイン造りを学んだとのこと。


サンドラさんはリスボン近郊出身で、ご家族もキンタを経営しているとのこと。名前は失念しましたが、サンドラさんのお姉さんが引き継いでいるようで、美人姉妹です。そして、ジョージさんがドウロ出身で、家族がキンタを経営してるとのこと。ジョージさんはキンタ・パッサドーロQuinta Passadouroを経営しているようです。このキンタもかなり実力があるようですが、日本にはポートワインしか入っていないようです。

いや、今回の旅で思ったのはポルトガル=ポートワインではありません。

さて、訪問の約束の時間より早めに着いてしまいました。場所はピニャオから20分くらい山を登っていったところの小さな集落にあります。




キンタの入り口。

早めに着いてしまったので、ちょっと中を覗いてみるとちょうど白ワインGuruの瓶詰めをしているところでした。屋外で作業するのですね。





ボトル詰めマシーン




もう珍しくはありませんが、回転式のボトリングマシーン。


一段落してから、サンドラさんに挨拶して、案内してもらうことに。

なんでも、この建物は元々警察の事務所かなにかだったとのこと。そこを改築したようです。まだスペースも足りないようで、現在もできた葡萄を売っているとのこと。今も拡大中で、数年後には全ての葡萄を元詰めできるとのこと。





圧搾機。プレスは5barで行うとのこと。


手元のつたないメモを見直すと、8日から10日間のファーメンテーション、その後、MLFも行うとのこと。新樽率は抑え気味で。空調にて温度管理。





セラー。確かに手狭そうでした。





使用した古樽たち






ステンレスタンク。5000L。







デギュスタシオンはテラスにて。天気も良く、辺り一面畑ですので、最高のロケーション。

デギュスタシオン
① Guru 2014
② Manoella 2013
③ Pintas Character 2013
④ Pintas 2013
⑤ Manoella V.V 2010
⑥ Porto 10 years old


① このキンタ唯一の白ワイン。瓶詰め直後(さっき瓶詰めしていたワイン)で、ラベルもなし。ビオシーニョ 
Viosinho, ラビがート Rabigato, コデガ Códega, ゴーベイオ Gouveioを使用。聞き慣れない品種で発音があっているか怪しいですが。8ヶ月フレンチオークにて熟成。新樽率は50%。既に完成度は高く、柑橘のニュアンスにオークの香り、トーンは高め、豊富なミネラルがあり、エレガンスも備えていて非常に奥行きの深いワインだと思いました。のっけから驚かされます。熟成したらどうなるか。

② マノエラ。キンタ・マノエラから取得した畑のものだそう。樹齢は30年。サンドラさん曰く、ピンタスはガレージワインで、値段も高め、でも私たちのワインをカジュアルに楽しんで欲しい。という意向から生産を2010年から始めたとのこと。実際、ポルトガルのスーパーでも売っているのを見ました。ガーネットを呈し、粘性は高め。フルーティーでレッドベリーとブラックベリーが入り交じり、スパイスの効いたワイン。まだタニックですが、これも中々完成度が高いです。

③ ピンタスの隣のパーセルだそうです。50%新樽で、マノエラよりもぐぐっと深みを増したワイン。トーンも高めで、ミネラルも感じます。シストの特徴でしょうか。北ローヌに通じる味わいがあるような印象。


④ 
フラッグシップ、ピンタス。モノパーセルで、30種類の異なる品種が混じっています。葡萄の根は地表から50mも伸びるとのこと。新樽率は50%。シストの特徴か、これもトーンが高め。ミネラルも感じます。カシスやブラックベリーを有し、違う日に飲んだどこかのドウロワインの濃い、重々しいワインとは明らかに異なるワイン。深く、そして複雑で、口の中で秒単位で味わいが変化します。まだまだタニックですが、エレガンスがあります。この子はベイビーよ。と、サンドラさん。熟成したらどうなるか、なるほど、確かにかなりポテンシャルを秘めたワインだと思いました。

⑤ レッド・ブラックベリー・チェリーが入り交じり、少しスパイシーさをもっているワイン。複雑でエレガンスをここにも見つけられます。フランスの北ローヌのシラーが好きな人はここのワイン、かなり気に入るのではないでしょうか。②と比べると、流石に奥行きが増してポルトガルワインのイメージを覆されるワイン。

⑥ 10年もののポート。500Lの貸す区で仕上げるそうです。熟成香を漂わせ、複雑でありながら丸いポート。ここにもポートワインは濃いものだ!というイメージを払拭するスタイルが見え隠れしています。





テラスから畑を眺める




試飲したワイン。Guruはラベルが貼ってある違うヴィンテージのものを。



このあと、意外に盛り上がってしまい、ランチまで誘われましたが、ポルトまで戻るのに時間がかかるので、ここで引き上げることに。なんでも、ドウロワインを向上させるコミュニティがあり、そこにこの前に訪問したキンタ・ド・クラストの醸造担当の方等も参加しており、お互いのワインを試飲しあって、コメントするそうです。


今回の旅で、ドウロワインの今を見た様な気がして新鮮でした。ポルトガルのワインのレベルは間違いなく向上していると思います。とは言っても、これ以前のワインを知っているわけではないのですが・・・


一方で、まだまだキンタによってワインのレベルが明らかに異なることも確かなのを確認しました。また、ローヌようなワインがあまり好まれない日本で、ポルトガルワインが流行るかというと、現状は難しいのかなという印象も同時に覚えました。

今回、同行してくださったNさん、それからサンドラさんにも感謝したいと思います。


ポルトガルを訪ねてきました。今回はドウロエリアの2つのキンタを運良く訪問することができました。というのも、リスボン在住のNさんを尋ねる予定だったのですが、Nさんもワインがお好きなので、だったら是非、どこかのキンタへ行こうとご提案頂きました。そういうことで、今回は大手のQuinta do Crastoと、ライジングスターになりつつあるWine & Soulに訪問してきました。


初めてのポルトガル訪問でしたが、リヨンからポルトへは飛行機で2時間弱、非常に行きやすい場所です。今回はドウロへ行くことが目的でしたので、ポルトはほとんど観光せず。なんか、段々、普通の観光が減ってきている気がします。苦笑

Nさんとはポルトで待ち合わせ。そこからレンタカーにてドウロへ。ドウロへはピニャン(
Pinhão)まで電車で行けるそうですが、ここから流石にタクシーはつかまらなそうでした。ですので、おそらくレンタカー必須。Nさんありがとうございました。


ポルトから走り続けること約2時間、 ドウロ川と山々を切り崩して造った葡萄畑が広がってきます。






ドウロ川と葡萄畑


写真ではよくわからないのですが、車が走る道はこの川沿い山を昇降を繰り返しながら進んでいきます。時には崖ぎりぎりのところを走る道もあり、かなり危険な道も。辺りには十数km行かないとスーパーなどがある街もありませんから、この辺りは畑だけのために切り開かれた道と思われます。


それにしても、キンタは相当あります。この辺を走っていると数百メートル置きに違うキンタの看板が出ていたり、キンタがあったり。時には廃墟と化したキンタ跡らしき建物もあったりと、中々印象的な光景が続きます。


1軒目のキンタ・クラストとの約束の時間は15時半、念のため早めに着くようにして、割かし順調に早めに着きました。
先客がいたのですが、どうやらブラジルからの訪問客でランチをしてワインを買いにきただけとのこと。ブラジルからの富裕層にもポルトガルワインは人気だそうです。




キンタから臨む畑(かなりの急勾配)。

葡萄の樹の間に植わっているのがオリーブの木。

ドウロのテロワールと言えば、シスト(Xisto, 片岩)。保水力はかなり弱く、他の植物は育たないのではないか、と思いました。土壌の深部に水を蓄えているため、葡萄は根を50~60mも伸ばすのだとか。必然的に生育年数と植物として強いものにならざるを得ません。

畑は山を切り崩して耕作していますので、標高もかなり差があります。90~600mだとか。見ると、陽の当たり方もばらばら。降雨量もかなり少ないようです。





シスト。写真はシストでできた家の壁を撮ったもの。


前置きが長くなりましたが、キンタ・クラストはロケットファミリーが1600年代から経営をはじめ、ドウロのキンタのなかでも大手で、、アメリカやヨーロッパ諸国、ブラジルなどにワインを輸出。所有する畑は130haにもなり、またQuinta do QuerindeloとQuinta da Cabreiraにもそれぞれ10ha, 114haを所有する有数の大手。また、最近はボルドーのランシュ・バージュともベンチャーを始め、コラボキュベを造っているとのこと。このキュベは正確にはランシュ・バージュがコンサルに入り、ドウロでワインが造られているそうです。

さて、ポルトガルと言えばポートワインですが、現在はその状況は混沌としているようです。ポートワインを造り続けている大手もありつつ、昔ながらの濃いスティルワインを造るキンタもあり、さらにはモダンなスタイルにしようと奮闘しているキンタもあり、とかなり変革の時代の最中のようです。


まずは、施設の見学から。参加者は我々だけですが、ちょっとツアーっぽいのは久しぶりです。




屋外の作業場

ここで、収穫された葡萄を選果するそうです。扉の奥に圧搾所があり、このキンタでは足で踏む昔のままの方法を採用。葡萄は49種類にものぼるそうです。この地域のワインはテクニカルノートに「セパージュ30種類以上」とか記載されたりしているのですが、最初に植えた人が葡萄の品種を分からず(もしくは適当に)植えたことによるらしく、今では誰もわからないとのこと。具体的な品種も良くわからないそうで、果実をつけなくなった古木を最近になってDNA鑑定に出し始めているのだとか。

この辺もポルトガルという国民性が現れているような気がします。

とは言いながらも、最近は代表品種であるトゥーリガ・ナシオナルやティンタ・ロリスなど単一品種で醸すモノセパージュキュベあるようです。しかし、ここのトップキュベはVinha Maria Teresaという、45種セパージュ、樹齢100年で造るワイン。


施設内のステンレスタンク。確か、80,000Lタンク。

施設はかなりモダンな印象です。




屋外に設置されたステンレスタンク。温度管理可能なので屋外でも大丈夫とのこと。




セラー(奥行き方向)



セラー(ラック付き)。


流石の大手で、ここのセラーすごいです。樽がラックに積まれています。確か、16,000バレルあるとか。これはさすがにブルゴーニュでは見ないと思います。いや、ネゴシアンだったらあるのかな?当然ですが、地下がないので、セラーは地上階。空調で温度管理していました。

各々樽ごとにしっかり、化学的な成分をチェックするそうです。あのラックの上段まで樽チェックするのは大変そうですね。




別室のラボの様な一室。


見にくいですが写真に写っている男性が醸造責任者だそうです。白衣を着て研究者のような佇まい。後日知ったのですが、この醸造責任者の方はドウロワインを牽引する一人で、彼がここのワインの味わいを決定するようです。ちょうど通りがかったときはグラスでワインと思われるものを試飲していました。こっちに気づいてジャスチャーで挨拶。感じの良い方でした。

この辺りまで見ると、(勝手に)想像していたドウロワイン(ポルトガルワイン)よりも遥かに近代的なシステムで科学的にワインを造っている印象です。




さて、試飲です!

ここまでの醸造過程を見て、実際の味わいはどうか・・・残念ながら今回はトップキュベのマリア・テレサやモノセパージュキュベは試飲できませんでしたが、5種類試飲したのでコメントを。

試飲キュベ
① Crasto 2013 (blanc)
② Crasto 2013 (Rouge)
③ Crasto Superior 2013 (R)
④ Reserva Old Vines 2012
⑤ LBV Port 2010


① エントリーキュベの白。Flor de Crastoというより安価なものを造っていますが、これが試飲に出てきました。セパージュはGouveio, Roupeiro, Rabigato。ステンレスタンクにて醸造。ウェブの情報によるとマシンでの収穫とあります。きっと、機械が入れるフラットな畑だと想像します。樹齢は20年程度。
味わいは丸い印象。ゆえに低酸。フレッシュで青林檎やレモンのようなニュアンスも。アペリティフに最適な印象です。

② 赤のエントリーキュベ。Tinta Rorisz, Touriga Franca, Touriga Nacionalの3つのセパージュ。樹齢は10年。樹齢からして、①と②のキュベは最近植えられて、意図的に3つのセパージュを植えられたものと考えられます。味わいはブラックベリーなどの黒い果実、スパイシー、やや鉄っぽい。それに、トーンが高め。このトーンが高め、というところ、シストの特徴でしょうか。いわゆる濃いワインではない、という感じです。

③ 上記の3つのセパージュに加え、Sousaoという葡萄と、古木の葡萄をアッセンブラージュしているようです。ステンレスタンクのみを使用。味わいは②に近く、ブラックベリー、スパイス、しかし、より丸くドライな印象。まだタニックです。5~6年待った方が良いとのこと。

④ 30種類の異なるセパージュ。おそらくこれがごちゃごちゃに混ざって植わっていると思われる畑からのワイン。樹齢は70年。フレンチオークにて8ヶ月熟成。味わいはこれも黒い果実ですが、より深くパワフルに感じます。さらに少し驚きだったのが、ミネラリーさとエレガンスも見つかるということ。なるほど、この辺り、最近のドウロワインの新しいスタイルなのかもしれません。

⑤ 最後はポートワイン。ヴィンテージは2010年。4~6年ポルトガル樽での熟成とのこと。これも樹齢60年の畑から。ゆえに、セパージュは分かりません。笑 味わいは・・・ポートワイン。まあ、上記のワインを酒精強化したものですから、基本的には味わいはそういう味わいです。


なるほど。大手というと味が雑になりがちな印象がありますが。ここのキンタのワインは中々しっかり造られているようです。実際、案内された方も言っていましたが、まだまだコンサヴァティブで新しいスタイルにしようとしないキンタが多くあるとのこと。実際、ポートワインだけ造り続けているところも多くあると(これ自体は悪くないと思いますが)。

ポルトガルワインに馴染みの薄い我々はここのワインだけで中々、感心してしまいました。確かにエレガンスが出ているワインを造っていると。そして、次に行くキンタで再認識することになるのですが、シストというテロワールは非常に興味深いものではないかと思い始めるきっかけになりました。

実際のところ、一般的な話になってしまいますがワインのスタイルとしてはフランスのローヌ辺りに近いのかなとも思える感じです。
このあたりまで訪問するお客さんは少ないようで、今回も我々だけでツアーといいつつも、時間をたっぷりさいてキンタのスタッフと話ができたことも良かったです。1軒目から中々満足できる訪問になりました。



ピオ・チェザーレのバローロ・オルネートを開けました。ヴィンテージは93年。バローロの名手、ピオ・チェザーレのシングル・ヴィンヤードキュベ。

グレートヴィンテージでもなさそうですが、バランスの取れた年だそうです。天候を振り返ってみると大きな悪天候もなさそうですが、4月~9月までばらついた天候のようです。

ファーメンテーションはステンレスタンクにてスキンコンタクトとともに15日。フレンチオークにて36ヶ月熟成、新樽率は70%で、残りの30%は25ヘクトリットル(2500L!)での熟成とのこと。テヌータのページを見ると大樽がありますが、これを使っているのでしょうか。オルネートは写真を見ると傾斜のある良さそうな土地です。












ちょっと写真が暗めでした・・・


写真ではわからないですが、レンガ色、リムはオレンジっぽくなってきています。

香りはスパイス、革、チェリー、カシス、それからラムレーズン、黒糖の様な凝縮したアロマも漂っています。

さすがに93年となるとこなれています。甘いフレーズ、まだ果実もありつつミネラル感もあり、たおやかで飲み頃に入っている印象。たおやかさを持ちつつ男性的で力強い側面もあり良いワインだと思います。イタリアで買ってきたので状態は問題なし。


まだ、熟成できそうな印象ですが、今飲み頃に入っていると思います。

一方で、スケール感や縦方向の深さは少し物足りないところでしょうか。とは言ってもバランスやワイン自体の完成度は申し分ないので、やはりバローロ、好きです。

通常のブログに戻ってきました。

ブルゴーニュ訪問のあと、やっぱりブルゴーニュっていいなあ、としばらく余韻に浸り、ブルゴーニュから帰ってきてからの1本目はブルゴーニュ。笑

ドメーヌのページによりますと、は所有している畑はヴォーヌロマネ・プルミエクリュ(Les Suchots)、ペルナン・ヴェジュレスにも1er Cru・Les Fichotsに0.16ha、村名は1.5ha有しているそうで、栽培はリュット・リゾネを採用。調べてみると、ヴォーヌ・ロマネはドメーヌ・ジャック・カシューから引き継いだ畑だそうで、現在はファビアン・ジョアネ氏が当主とのこと。彼はジャン・イヴ・ビゾの元でワイン造りを学んだとのこと。

このボトルは何も知らずに試飲会で良かったので購入したのですが、きっと試飲会のときに話したのが、ファビアン・ジョアネ氏だったのだろうと思います。若い造り手です。


ペルナン・ヴェジュレスはあまりなじみがありませんが、コルトンの山(bois de corton、森と訳すべきか...?)の西側に広がり、サヴィニー・レ・ボーヌとアロース・コルトンの間に位置するAOC。テロワールは粘土質とシャイヨ(石灰質と火打石、珪石)が混ざる土壌で、中部が石灰質が混ざる土壌でピノ・ノワール向きで、上部が褐色や黄色を帯びる泥灰土でシャルドネ向きとのこと。標高は250~300m。












やや熟成が始まったようなルビー~ブラウンのグラデーション。

甘酸っぱいフレーズ、甘いスパイス、レーズン、スワリングすると香りが開きシャンピニオン、紅茶も醸す、フレッシュな香りに熟成香も入り交じる香り。全体的な印象としてはやや重ための香り。

まだ酸もしっかりしていて、タニックな印象もありますが、コート・ド・ボーヌらしいチャーミングかつスパイスが混じる味わい。少し野暮ったさがありますが、ミネラルもあり、美味しいです。


このドメーヌのニュイ(ヴォーヌ・ロマネ)も面白そうなので、機会があれば試してみたいですね。


今回の訪問の最後を締めくくるのは大好きなドメーヌ、ド・ベレンヌでした。このドメーヌは確か、2008年ヴィンテージから飲み始めたと記憶しています。当時はリヨンに住んでいなかったのですが、リヨンに訪れたときに買ったワインの1本がここのサヴィニー・レ・ボーヌの白でした。それ以来、このドメーヌのピュアな造りに惚れ込み、サン・ロマンなど白を中心に飲んできました。

このドメーヌはかのニコラ・ポテルが独立して立ち上げたドメーヌ。奇しくも彼の名前は現在他のドメーヌ・ニコラ・ポテルに使われていて、商標権の問題で自分の名前が使えないのだとか。
ちなみにドメーヌページによると、BelleneというのはBeauneの古い街の名前だそうです。Bellene--> Belena--> Belenos--> Beauneと時代とともに変わってきたようです。

ジュヴレからボーヌにタクシーで帰還。結構忙しいですが、参ります。と、この記事を書いている途中にPulignyさんの記事が先に出されましたので、一緒に読んで頂けると楽しいかと。


宿泊していたポート・ニコラから本当に歩いて5分程度。



入り口は確かに知らないと通り過ぎてしまいそう






既にグラスとスピトーンが用意されていました


(今回は)待ち構えていたように醸造責任者のシルヴァンさんが軒先にいました。

「やあ、良く来たね!もう何回目?元気?グラスとスピトーン持ってね。僕はこのあと運転あるから使うよ」

Pulignyさんはこのドメーヌ訪問の常連ですので、親しそうです。なるほど、シルヴァンさんの風貌は確かにロックバンドにいそうな感じ。格好良いです。

Pulignyさんがお土産を渡すと、
「何?ありがとう!えっ、日本酒?良いね。じゃあ、収穫終わったときのパーティーのときに皆でパーッとやらせてもらうよ」

なんだか、かなりテンション高めな感じですが、こういう感じ好きですよ。


早速、デギュスタシオンが始まります。が、我々はこの日、既にジュヴレで2軒の訪問をしてからのデギュスタシオン。後半は武者修行のようでした。笑

カーヴは地上階にあります。白と赤で分けてあるようですが、そういえば地上階にカーヴを持っているのはこの訪問でこのドメーヌが初めて。16世紀の建物を改築したようで、地下のカーヴがないのでしょうか。整然と並べられた樽。期待が高まります。


生産量も多くないみたいで、実は現在ここのドメーヌのワインはリヨンでは手に入りません。今回散々文句(要望)を言っておきましたが、日本での方が圧倒的に手に入りやすいことは確かです。後日、リヨンで以前ベレンヌのワインを扱っていたワインショップ(Antic wine)に行って、またワイン入れてよって、お願いしておきました。


さて、早速デギュスタシオン。いや~シルヴァンさんのペースが速いことに加えて、試飲も惜しみなくさせてくれるもので、すごいことになりました。
あとで数えてみると、試飲したキュベはなんと19種類
!!すごかったです

試飲キュベ(樽, Millésime 2014、①~③が白、④~赤)
① Saint-Romain 
② Cote de Nuits Village Les Monts de Boncourt
③ Meursault Les Forges
④ Bourgogne Maison Dieu Pinot Noir V.V
⑤ Savigny Les Beaune 1er Cru Les Peuillets
⑥ Volnay Les Grands Poisots
⑦ Savigny-Les-Beaune 1er Cru Les Hauts Jarrons
⑧ Beaune 1er Cru Clos du Roi
⑨ 
Beaune 1er Cru Les Greves
⑩ Nuits Saints Georges V.V
⑪ Vosne-Romanee Les Quartiers de Nuits
⑫ 
Vosne-Romanee 1er Cru Les Suchots



Saint Romainの樽。各々の樽にデータが貼ってあります。


さて、試飲コメントは数が多く、ペースも速かったことから不足している部分もありますが書いてみます。

①好きなキュベ。酸がしっかりしていますが、丸みもあり美味。

②はより柑橘系ニュアンスが強くなり酸のしっかりしたワイン。

③初めて飲むムルソー。ふくよかさがありリッチ。しかしながら良い酸のバランスがあり美味。確か新樽率は40%と聞いた気がします。Les Forgesはムルソー北側に位置するモンテリー・ヴォルネイよりのパーセルなんですね。




赤ワイン用のカーヴ


⑤ピュアでフルーティー。当然まだ硬いワインですが、ドメーヌのスタイルを表現していると思います。

⑥よりタニックで硬い。樽はまだマロラクティックの最中ということでしたが、ワインが既に美味しいです。


⑦タニックですが、既にワインとして完成度の高さが伺えます。

⑧マロラクティック発酵は過程の半分まで完了とのこと。⑦、⑨も同様にタニックですが、ワイン完成が期待できる印象です。

⑪ヴージョとエシェゾーに隣接するスーパーヴィラージュ。「ここは良い畑だよ」と、シルヴァンさん。黒糖のような濃厚な香りに、甘さが乗る味わい。

⑫⑪と比べるとグッと重心が低くなるような印象。スケールも広がり、さすがの味わい。

と、ここまで、樽試飲でMLFもまだ途中のはずなのですが、かなり良い印象です。さすがだなあ・・・とかなりバイアスがかかっているような気がしますが

テイスティングテーブルの上にデータシートがあってリンゴ酸 Malic acidがどのくらい、乳酸 Lactic acidがどのくらいあるかを測定し、化学定量的にMLFの終了を測っているようです。



グラスを片手にスワリングしながら樽の状態を見てまわるシルヴァンさん


色々お話をさせていただきましたが、やはり気になるのはワインの行き先。現在は日本やアメリカ、香港、ドバイ、ヨーロッパはフランスを除く(なぜ??)北欧やドイツ、イタリアなど、マーケティングが上手くいっているようです。「日本でうちのワインを試飲する機会はある?」と聞かれましたが、日本では一般向けにはそういう機会はないようです。
「毎年、サンプルでフリーで送ってるんだから試飲会をやるべきだな!」とシルヴァンさん。是非、日本でも一般向けにそういう機会が増えると良いですね。あわよくばリヨンでも。




さて、ボトルでのデギュスタシオン。


この光景を見るだけで満足です。笑

ボトル試飲(Millésime 2011)
⑬ Santenay Les Charmes Dessus
⑭ Cote de Nuits Villages Les Monts de Boncourt
⑮ 
Meursault Les Forges
⑯ 
Savigny-Les-Beaune V.V
⑰ 
Savigny-Les-Beaune 1er Cru Peuillets
⑱ Beaune 1er Cru Les Bressandes

⑬薩摩芋をふかしたような?ほっこりした香り。丸くミネラルはあるものの酸をそんなに感じません。

⑭樽と比べると勿論ワインとして完成はしていますが、味わいは'14の方が好みかな?やはり酸が低い印象。

⑮100%新樽と聞いたと思います。やはり、このムルソーも丸くて低酸。Burgundy妻はこれが好きとのこと。

⑯ ピュアさが伝わってくるワイン。シルヴァンさんによると、2011は'07のような年とのこと。

⑰ ミントやシナモンが入り交じりフレーズの果実も出しているワイン。これは中々のワイン。ここにもピュアリティがあり、ドメーヌ良さが出ています。

⑱はキュベの名前だけあり、コメントなし。

これらのワインを飲んで、改めて体調万全な状態で、ボーヌのClos du Roi, 
 Les Marconnets, A6を挟んで、Savigny-les-BeauneのJarrons, Marconnets, Peuillets辺りの飲み比べをしてみたいと思いました。

それにしてもここまで、相当のワインを注がれていますが、Burgundy夫は既に先のドゥニさんのところで限界をむかえてましたので、途中からワインを吐き出したりしていました。しかし、ムッシューPulignyは全部飲んでいたように見えました。流石だなあ・・・






デギュスタシオンしたボトルたち。何本か持って帰りたい!






デギュスタシオンは一通り終了。いや~、ここも凄かった。ありがとうございました。

そうするとシルヴァンさん、なにやらセラーをごそごそし始めました。「ニコラが置いてったボトルなんだけど、ラベルないから中身は俺も知らない。ブラインドテイスティングだ。開けてコルク見たらわかるね」と。

勝手に人のワインを開けていいのか??と思いましたが、きっと良い関係なのですね。


ここからはできるだけ記憶を頼りに、そして、Pulignyさんの会話を引用しつつ、脚色はできるだけせずに再現したと思います。




シルヴァンさん「じゃ、まずニュイ?ボーヌ?」

ムッシューPuligny「えーっと、ニュイ!」
マダムPuligny「ボーヌ」
Burgundy夫「ボーヌ」


シルヴァンさん「OK, ボーヌだ。それじゃあボーヌのどこ?ヴィンテージは?」
ムッシューPuligny「ポマール」
マダムPuligny「ヴォルネイ」
Burgundy夫「サヴィニー・レ・ボーヌ?ボーヌ?」


シルヴァンさん「・・・どうかなあ?」
ムッシューPuligny「90年前半」
マダムPuligny「85?うーん・・・」
Burgundy夫「わっかんないなー」


シルヴァンさん「答えは・・・85!ヴォルネイ!」
ムッシューPuligny「おお、ドメーヌはプスドール!というか、彼女さっき85年って言ったよ!当たってたじゃない。」
シルヴァンさん「知ってるよ。でも85年と他の年で迷ってたしね~これ、残ったの持っていっていいよ

そんなわけで、マダムPulignyの独り勝ち。すごいですね。


⑲ Volnay 1er Cru En Caillerets 1985 Domaine La Pousse d'Or

後のPulignyさんのコメントを見ると素晴らしいワインだったようです。しかし、抜栓直後でカーヴでの試飲は先に飲み過ぎていたこともあり、このワインを十分に理解することはできませんでした。抜栓直後のワインはとにかく出汁のような旨味があり、コメントにもTres bon!!とのこと。

これまでの試飲したボトルも含め、もう少しゆっくりしていたいところでしたが、既に1時間半以上経過し、我々にはリヨンへ戻る電車の時間が迫っていました。訪問時は予期せぬことが起こりますから、時間には余裕を持たせた方がよいですね。


ここで、シルヴァンさんにお礼を言って、またPulignyさんにもお礼を言って、かなり慌ただしいお別れになりましたが、このあともうスピードでアパートに戻り、荷物をピックアップ、そしてボーヌの駅へ向かいました。同時に雨がポツリと。
ああ、色んな意味で今回は運が良かったと。そして、幸運にもPulignyさんとご一緒できた余韻をベレンヌのワインの余韻と共にボーヌの駅のプラットフォームで噛みしめていたのでした。

ワインを通して人と繫がると、どこかの謳い文句で聞いたことはありましたが、今回程それを身を以て感じたことはありません。これこそが、ワインの魅力、そしてその裏には素晴らしいワインを造る努力と労力を惜しまない生産者の方々がいることを運良く見れたと思います。

長かったブルゴーニュ訪問期も今回でおしまいです。また、ブルゴーニュに戻ってこようと思います。

 







約束は11時ちょうど。そして、我々が到着したのは11時ちょっと前。しかし、午後はボーヌにて訪問があるので少し巻きたい我々はインターホンを押してみます。

「・・・」

「・・・」

誰もいない? 門が閉まっている・・・ああ、まだ早いからか。きっと11時になったら誰かもうすぐ戻ってくるのでしょう。







しかし、待てど誰もいる気配も戻ってくる気配もなし。隣のお店で待たせてもらうことに。このお店はワインやワイングッズを売っているお店。ここの店番をしているムッシューがすごく親切で、我々を中で待たせてくれたり、食事ができるところを教えてくれたり、(何も買わないのに)お世話をしてくれて、すごく助かりました。





Jean-Philippe Marchandで待たせて頂きました。

Marchand・・・ああ、ここのお店はこの日訪問する当主のドゥニさんのお兄さん、ジャン=フィリップさんのドメーヌ直営店のようです。ドメーヌの歴史を見ると1983年に先代のクロードさんがジュヴレシャンベルタンにモレ・サン・ドニから越してきたそうです。そのご子息のジャン=フィリップさんとドゥニさんが隣でドメーヌを構えているというわけです。

それで、店番のムッシューが言うには、今日はドゥニさんは朝から畑に出て行ったようで、奥さんも家族もバカンスなのか知らないけどいないよ、とのこと。ランデヴーがあるんだけど、と言っても、いやーわからないなあ。まあ待っていたら戻ってくるんじゃない。と・・・


雲行きが怪しくなってきました。。。

11時15分になっても何も状況は変わらないので、そのムッシューに電話番号をなんとか聞き出し、直接ドゥニさんと連絡を取ることに。


なんと、今日は畑仕事で夕方まで戻れないとのこと
  なので、夕方(確か)5時に来てくれと。それは困ります。4時からボーヌで別件がありますので、なんとかすぐ訪問したいと。それなら13時半でどうかと。

いずれにしろ、今すぐは無理とのことで仕方が無いので13時半からの訪問で我々は一旦ドメーヌをあとにすることに。


時間は2時間近くありますので、それではラヴォー渓谷を見に行こうとPulignyさん達と話していた場所へ向かうことに。
村のレグリーズ(教会)を過ぎた先にあります。この辺りはクロード・デュガやアルマン・ルソーだったり、ジュヴレの有力者達が陣取っている場所でもあります。



ラヴォー渓谷をクロ・サン・ジャック側から臨む

ここ、ラヴォー渓谷と言うのですね。昨年来たときは全然意識していませんでした。写真手前左側がプルミエ・クリュのラヴォー・サン・ジャックそこから右に向かって別のプルミエ・クリュの畑が広がります。実際見てみると、ラヴォーは低い位置で、割とフラットな畑。






クロ・サン・ジャックを囲む塀

塀の右側がクロ・サン・ジャック、左がラヴォー側で、奥に見えるのがおそらくプルミエ・クリュのエトーネル(Etournelles)。


クロ・サン・ジャック

この辺り、同じプルミエ・クリュが広がっているにも関わらず、クロ・サン・ジャックだけが塀で囲まれています。昔、教会が所有していた畑だったのでしょうか?教会の裏だし。右側がカゼティエ(Les Cazetiers) だと思います。


畑を見たあとはまだ時間があったので、ランチにすることに。今思えばここは軽食にすべきで、この旅の最大の失敗だったかもしれません



ランチはChez Guyで。ここは味はよろしいのですが、やや値段が高め。そういえば、この日に会ったJean-Philippe Marchandのムッシューも、前回尋ねたSerafinのクリスチャンさんもあそこは高いって言っていたな。確かに、村のレストランにしては強気な値付けです。


ランチ詳細は省きますが、ここでのランチも勿論ワインなし。周りのテーブルは勿論ワインを注文しています。やはりなんだか、ワインを頼まないとブルゴーニュのレストランではなんとなく変な空気になりますね。笑 まあ、問題ないのですが。

注文してからサーヴまでが遅く、結局ランチがずるずると14時近くまでかかってしまいました。この時点で、ドゥニさんからメッセージが入り、
「今朝の約束の件は申し訳なかった。13時半に帰ってきて待っていたけど、来ないようなので、悪いけど明日の朝また来てくれるかな」

「いいとも」 というわけにはもちろんいかず。


これはやってしまいました。フランス人相手で遅刻が許されると思っていた我々が完全に甘かったです。すぐに電話して5分で行くと、急いでドメーヌに向かいました。 


ちょうど、ドメーヌに着いたときにドゥニさんが奥から出てきて、なんとか間に合いました。良かった!


簡単に挨拶もして、あまり時間もないので、すぐに地下のカーヴへ。




カーヴ。ここは白のコトー・ブルギニオンの樽を置いているところ

なんとなく時間がないような気がして、気付けばどんどんデギュスタシオンが進んでいたような気がします。ですので、写真もあまりありません



試飲キュベ
① Bourgogne Aligoté 2014
② Pinot Gris (Coteaux Bourguignons) 2014
③ Morey Saint Denis Blanc Le Tres Girand 2014
④ Bourgogne Rouge
⑤ Geverey Charmbertin V.V
⑥ Chambolle Musigny V.V
⑦ Morey Saint Denis 1er Cru Faconnieres 
⑧ Morey Saint Denis Grand Cru Clos de la Roche 
⑨Morey Saint Denis 1er Cru Faconnieres 2013 (bottle)



慌ただしかったのと、直前までの食事でテイスティングが完全に疎かに。メモもあまりとれないまま、ワインに対して集中を欠いてしまいました(ゴメンナサイ)。これは、今回の反省点です。

①はアリゴテで柑橘系のアリゴテ。個人的にはムルソーあたりで造るアリゴテはリッチでかなり美味しいと思っているのですが、これはその逆の一般的なアリゴテの味わいに近いと思います。モレ・サン・ドニに植わっているアリゴテ。樹齢はウェブだと平均45年となっていますが、60年と言っていたような気もします。食前まで甘いデセールを食べていたBurgundy妻はかなりきついと言っていました。

②はコトー・ブルギニヨン用のピノ・グリ。隣にピノ・ブランもあり、「これはテストなんだ」と、新しい試みのようで、今のところ上手くいっているようです。

③はモレの白。若木からなるシャルドネのようで、発酵からエイジングまでオークバレルにて。味わいはリッチで丸い印象。

④試飲したのはブルゴーニュ・・・だったと思いますが、ピノ自体はHCdNだと聞いたような気がします。樽の香り、赤いフルーツ、良いタンニン、標高が高めを連想させる高めトーン。結構好きな味筋です。

⑤なんと!コメントがメモしてありません(ごめんなさい)。この辺りから、満腹感でかなりキツい感じになってきました


⑥新樽率は10%と言っていたと思います。シルキーな液質ですが、タニックです。

⑦プルミエ・クリュを頂きました。おおっ、これは骨格がしっかりしていてミネラルも感じます。余韻も長く、これはポテンシャルがありそうなワインだと思います。

⑧グランクリュ。黒い果実を纏いながらしなやかさが伝わってきます。当然、飲み頃は相当先でしょうが、ブドウの質、液質の良さはかなり高そうな雰囲気をこの時点で感じます。

⑨はボトルから。抜栓直後です。バニーユの香りを漂わせ、味わいはフレッシュでありながら黒い果実を感じ、ミネラリティとエレガントさを持つワイン。さすがにボトルだと完成度が違います。

しかしながら、ここでギブ。











当たり前なのですが、カーヴって結構温度低いので、カーヴのでの試飲はワインが冷えていて香りをとったりするのが結構難しいのです。そんなわけで、まだまだ修行が必要だと思いました。体調管理も含め・・・



なぜ、忙しかったのか、実は訪問前週の天気が異様に暑くて初夏のようだったのです。確かに、リヨンも4月なのに30℃近くまで上がり夏日でした。そのお陰で、ブドウの成長が思ったより進みすぎたとのこと。おまけにこの訪問日の翌日の天気は
。畑での仕事が急遽入ったそうです。


しかしながら、ドゥニさんの真面目で優しい感じが見れたので、収穫はありました。日本がかなり好きなようで、仕事ではなくバカンスで日本に来年辺り旅行を計画しているようでした。


本当に忙しいところ、訪問を受けてくださり感謝するばかりです。この日を通して、ジュヴレの生産者は真面目な生産者が多いなという印象を再認識したのでした。


時間もあまりないようなので、この辺りでお礼をして我々もジュヴレの村をあとにします。

この日の教訓はドメーヌ訪問のとき(特に午後の訪問)はできるだけ軽食だけにとどめ、空腹感と味覚を整えておきましょう。ということです。

さて、次は最後のドメーヌ訪問となります。この旅で一番楽しみにしているドメーヌです

更新が遅れています。

ついにPulignyさんに先を越されてしまいました。ということで、さらっと訪問記を書いて勝手な感想を綴ろうかと思います。

3日目です。我々にとってはブルゴーニュの旅の最終日。思えばこの日が一番ハードでした。午前に2軒のドメーヌ訪問と午後に1軒。


前日の夜は割と遅くまで宴会をしていましたので、朝早い電車の時間は少し心配でしたが、そこは何も問題なく電車に間に合いました。
ワインでは世界に名を馳せても、フランスでは小さな村ですから、電車も各駅しか停まりませんし、本数も非常に少ないです。もう少し本数が多ければかなり使い勝手が良いのですが・・・


ジュヴレの駅から徒歩です。天気も良く気持ち良く歩けました。村の中心まで少し距離があるのですが、畑も見えますし、朝の散歩にはもってこいです。


1軒目はAlain Burguet。実はこの日訪問するジュヴレの生産者2軒のワインはリヨンでは見たことがありません。ですので、事前に予習することもできず。まあ、その方が先入観なくワインを飲めると言うことです(言い訳)。
約束の時間よりやや早く到着。少し周りの畑を見学したりしたのですが、それでも早くドメーヌに到着。まあ、次もありますし、ノックしてみることにします。







扉も全て閉まっているのでやや不安になります。
ノックしても気配が感じないので・・・と思ったら中から人が。


ようこそ!と、迎えてくれたのは弟さんのエリックさん。そのあとお兄さんのジャン・リュックさんにもお会いしましたが、二人ともとても感じの良い方でした。



現在使用しているカーヴはドメーヌの地下にあるカーヴを使用しています。これはお父さんのものをそのまま使用しているようですが、現在他のカーヴの工事をしていて数年後に拡大する予定とのこと。場所は聞いたのですが、失念。ともかく、兄弟でワイン造りにさらに力を入れようと言う印象を受けました。

選果は3回行い、ブドウは自社で持っているものから、買い付けをするものもあり、先代から変えたことは多くはないようですが、新樽率を少し下げたとのこと。色々とこれまでのワイン造りを先代から引き継ぎつつ、新しいこともしている様子。


さて、デギュスタシオンです。








全て樽試飲

① Gevrey-Charmbertin Mes Favorites V.V 2013 
② Bourgogne Rouge Les Pince vin 2014
③ 
Gevrey-Charmbertin Symphonie 2014
④ 
Gevrey-Charmbertin Mes Favorites V.V
⑤ 
Gevrey-Charmbertin 1er Cru Les Champeaux 2014
⑥ Vosne-Romanee 1er Cru Les Rouges du Dessus 2014
⑦ 
Gevrey-Charmbertin 1er Cru Lavaux St. Jacques 2014
⑧ 
Gevrey-Charmbertin Grand Cru Clos de Beze 2014
⑨ Chambolle-Musigny Les Chardonnes 2014


① ストラクチャーのしっかりしているワイン。しかし果実味もありフルーティーさも備えているワインです。樹齢は50年以上になっています。新樽率20%と言っていたような・・・

②は高めのトーンでまだ舌にピリピリきます。「まだ完成していないからね」と、エリックさん。でも既にワインとして美味しいですよ。

③ 25のパーセルをアッセンブラージュ。甘酸っぱくさらりとした味わいの印象。

④ ③と比べると香りがかなり良くなります。まだまだタニックですが、スウィートな液質。このワインも良いワインかと思います。

⑤フロマージュのようなアロマ。トーンが高くなります。このクリマはBrochonよりの標高がやや高めの320~350mに位置するところでしょうか。アフターにスパイスを感じるワイン。

⑥ 冷涼な畑とのこと。思い浮かべているヴォーヌ・ロマネの印象よりも確かに高い位置にある味わい。このクリマはヴォーヌの中でも一番高いクリマの1つに入るのでしょうか。

⑦ ファースト・ヴィンテージと言っていました。3樽のみの生産とのこと。ワインの旨味とエレガンスがここにきてぐっと上がります。5~7年は待ったほうが良いとのこと。

⑧ グランクリュですが、⑦ほどのインパクトはなかったように記憶しています。「グラン・クリュが手に入るのであればどこが良いか?」との問いには「どこでも。手に入るならね。でもクロ・ド・ベーズが買えてハッピーだよ。」とのこと。

⑨はコメントを残していなかったのですが、⑥と同様にジュヴレっぽい堅牢な味わいのシャンボールだったように思います。


ここで、試飲は終了。ありがとうございました。
地上階にはステンレスタンクで自分達で消費するようのアリゴテがあったり、色々やっている様子でした。意外とこういう自家消費のワインって美味しかったりするんですよね。だって、自分達で飲むものは美味しいもの飲みたいに決まっているはずですから。笑

世代交代などで若い生産者が中心に活躍しているドメーヌを良く見かけるようになりましたが、是非、美味しいワインを造り続けて欲しいと願っています。そして、忙しいところ訪問を受入れてくれたエリックさん、ありがとうございました。

次もありますので、ここでドメーヌをあとにします。








ちょっと、早いですが、次のDomaine Marchand Frèresへ。




Domaine Marchand Frèresの門


おや、門が閉まっているな・・・??



さて、ボーヌのアパートに帰ってきてこの日のディナーはアパートにて。

自分達で好きなものを買ってきて、ワインと一緒に食す。そして寝床はすぐそこですので時間を気にすることなく食事ができる、というのは
ホテルでは中々できない贅沢な時間の使い方だと思います。

さて、夕飯のメニューですが、やはりフロマージュ。そして、お惣菜、それから、バゲットも忘れずに。

買い出しの写真は忘れましたが、フロマージュはAlain Hess(アラン・エス)、お惣菜は近くのお肉やさんで、それからバゲッドは朝食のクロワッサンも買ったAux 3 Episで。ここのクロワッサンはバターたっぷりで結構美味しかったです


お惣菜は
鴨のパテとラパン(兎)のパテを買ったのですが、我々のコミュニケーション不足でラパンの方を買いすぎてしまいました。すいません それにジャンボンと少々の野菜。 それからフロマージュは後で紹介します。





テーブル。一通り並べただけですが、中々素敵です。










フロマージュは、エポワス(Epoisses)、サンセーロワ(Sancerrois)、ブリー・ド・ムーラン(Brie de Melun)、コンテ(Comte)、あとは失念・・・確かサンマルセラン(St-Marcellin) だったような・・・?







ブリー・ド・ムーランはベストな食べごろ。





さて、乾杯は冷蔵庫にあったクレマンで。おそらくサービス?でお水と一緒に入っていたのですが、とりあえず開けてみましょう、と・・・お味は至って普通のクレマンですが。喉を潤すには良かったかと。






1本目:Corton Charlemagne 2004  Morey Blanc 


D.Pierre Moreyのネゴシアンもの。前日にムルソーを訪問したときにPulignyさんが購入されたものをここでご提供頂きました。ありがとうございます。このとき既にPulignyさんが予定数より多くのワインを買われていたからか、最初からここで飲もうと思っていたかはナゾです。笑


04ですが、もう10年以上経っていますから熟成もそれなりに進んでいて良い感じ。蔵出しで状態も良いですのできれいな液質になっています。

実はアラン・エスで「今日コルトン・シャルルマーニュを飲むんです。どれが合います?」って聞いたところ、サンセーロワを薦めてきたのです。名前からわかる通り、サンセールのシェーブルということで、これを早速マリアージュしてみます。ところで、AOP Sancerroisというのは見つからないのですが、これってAOPの名前なのでしょうか?それともChavignol(シャヴィニョル)の一種?


これが、なんとも素晴らしく合います。シェーブルですが、フロマージュのテクスチャーといい、フロマージュの香りとコルトン・シャルルマーニュがぴったり合ってきます。実のところ、この日のベストマリアージュ。


後日、リヨンのワインショップで、グランクリュクラスのシャルドネは何と合わせるのかスタッフに聞いたところ、シェーブルと即答されました。上質のシャルドネとシェーブルを合わせるのはフランス人には常識なのでしょうか?







2本目:Volnay 1er Cru Santenots-Du-Milieu 2008 D. Comtes Lafon









これもPulignyさんのご提供(ご馳走様です)。ラフォンを2日連続で、またヴォルネイもこの日シャサーニュ村で飲んでましたから非常に良い比較に。

赤でも出てくるラフォン香。液質は昼間飲んだヴォルネイより2段、3段も上を行くエレガンスを備えています。全く土臭いニュアンスがない、襟をきっちり正したスタイリッシュなワインに。ムルソーの造り手が赤を造るとこうなるのか、とひしひしと感じます。ヴォルネイって、美味しいのですね。

肝心のマリアージュはエポワス狙いだったのですが、このエポワスが残念ながら全く食べごろでなく、ボソボソとまだまだ時間が必要な感じでした。うーん、
フロマージュリーはしっかり熟成士がいるところで、管理が大事ですから、こんなもの店頭に置くなよ、と言いたくなる。。。


一方で、ブリーはベスト。バゲットが進みます。トロっととろけるこの状態はたまりませんね。


ワインを通して色々お話をさせていただきました。ワインの好みの話から、日本のワインについて、それからなぜワインを飲むのかという究極の問いまで出ました。笑


ブルゴーニュ好きは我々と変わらないのですが、その中でもやっぱり好みが違ってくるのが面白く、ピノ・ノワールとシャルドネを通しての人間模様(?)が出てくるワインの魅力ではないかと再認識しました。


この日は良く飲み、歩いたので晩餐会もほどほどに切り上げ最終日に備えます。

最終日はジュヴレ2軒、ボーヌで1軒の中々のハードスケジュールです。続きますが、ちょっとスタミナ切れ・・・

Caveau de Chassagneにやってきました。実は2年前半にも訪問しています。

ここのリストは事前に問い合わせれば手に入るのですが、前回の訪問と比べて率直に感じたのは値段がかなり上がっていること。ブルゴーニュ全体の価格が上がっていることは仕方がないのですが、農協的な役割を果たしているここでもこんなに上がっているとは、消費者には辛い限り


さてはともあれ、シャサーニュの生産者に訪問のランデヴーを取ろうとすると、「うちのワインはあそこで買えるから行ってみて」って、よく言われるのがここ。まあ、ある意味断る理由ができてドメーヌ側の人としても仕事に集中できるのでよい場所なのだと解釈しています。

前回も聞かれたのですが、赤か白か。実はシャサーニュの赤も結構好きなので「赤!」と答えてみたいのですが、どうしても「白!」と答えてしまうのは条件反射でしょうか。

「白の優良生産者が造る赤は美味しくて、その逆はあまりないんですよね。」とはPulignyさんのお言葉。確かに、そういう傾向があるような気がします。ラモネやラフォンの赤は美味しいですね。ニュイの生産者が白を造ると・・・誰かいるかな?




試飲ボトル

特にコメントはしませんが、
Puligny-Montrachet 1er Cru Les Folatieres 2012 
D.David Moret 
Chassagne-Montrachet 1er Cru Les Caillerets 2013 
D. Marc Colin
Chassagne-Montrachet 1er Cru En Remilly 
2013 D. Michel Colin Deleger 
Chassagne-Montrachet 1er Cru Clos des Murees 2013 D. Fontaine Gagnard 

プルミエ・クリュクラスがポンポン出てくる。



Volnay 1er Cru Clos des Chens 2011 D. Fontaine Gagnard 

 今回の旅は総じてVolnayとの出会いが多い旅だったように思います。Volnay、普段あまり飲まないのですが、美味しいですね。
フォンテーヌ・ガニャールのこのヴォルネイはちょっと土臭さとか、埃っぽい印象があります。こういうニュアンスって、ロワールのカベルネ・フランにもあるような気がするのですが、なんか共通点があるのかな?





D. Ramonet Chassagne Montrachet 1er Cru Boudriotte 2012


やっぱりラモネは良い造り手だと思いますが、忍耐が必要かと。他の生産者のワインより待つ必要がある気がします。ラベルにNoel Ramonetと書いてあるのは、お兄さんのNoelさんが単独で造ったということでしょうか?


ワイン購入手続きで手間取って結構待たされていたので、申し訳なく思ってくれたのか、冷蔵庫からこんなものが、


Marc de Bourgogne Domaine Ramonet 

おお、これも貴重なお酒です。ラベルを貼っていないのは売り物ではないからとのこと。つまり、ここで消費しているもの。
「これは、ラモネの親父さんが造ったマールだよ。つまりピエール・ラモネのマール。70年代のもの。美味いでしょ。」
とお店の方のコメント。

味わいはとても30~40年経っているとは思えなく、原材料がブドウであるということを感じれるくらいしっかりとブドウの味が感じ取れます。コニャックやウイスキーなんかは30年経つと丸くなりますが、思っていたよしっかりしていてスパイシーな味わい。

ワインを数本購入して、シャサーニュ村を後にします。




シャサーニュ村の入り口(出口)


さあ、このあとは、畑散策です。ピュリニー・モンラッシェのグランクリュは2回目ですが、前回はシャサーニュ側まで歩きませんでしたので、天気も良いですし、ピュリニー・モンラッシェ村まで歩きます。

「ここ前回来た時水浸しだったんですよねえ。。。」とPulignyさんがコメントされたのはLe Montrachetの隣のBlanchot Dessus。なるほど、いくらグラン・クリュの隣でも色々事情があるのですね。

ここからはかなり長かったです。笑 もう畑を目の前にするとそれぞれマイペースで勝手に歩きます。とは言え、ちゃんとモンラッシェくらいは誰の畑か、確認しながら歩きました。

程なくして・・・




D. Comtes Lafonのル・モンラッシェと思われる畑


馬がちょうど畑に入って仕事中でした。このお馬さん、結構な頻度で止まっていて後ろのムッシューに「Allez!! Allez! (アレ!!アレ!):行って!行け!の意」とせかされていました。馬も大変ですね。
とは言え、馬が入っている所を見れるなんてタイミングが良かったです。やはりモンラッシェとなると手間もかけているのですね。









ルフレーヴのル・モンラッシェ。






ジャック・プリウールのル・モンラッシェ。






モンラッシェの奥の方で作業するチーム。シュヴァリエ・モンラッシェの方かな?





マルキ・ド・ラギッシュのモンラッシェ。






エスカルゴとブドウの樹。






モンラッシェをシュヴァリエ・モンラッシェとの境界から見下ろす。





シュヴァリエ・モンラッシェ。


アップで写真を撮りませんでしたが、土壌の色が明らかに違います。シュヴァリエの方が大きなライムストーン(Les Calcaires)がゴロゴロしています。標高も勿論より高く斜度もあります。




プルミエ・クリュの入り口、ピュセル。


今回もプルミエ・クリュを疎かにし、ちゃんと周れませんでした。といってもピュリニー側のプルミエ・クリュだけでも大分広いので簡単ではないのですが。次回にとっておきます。

さて、ピュリニー・モンラッシェ村に着いた時点で既に2時間くらい歩いていた気がします。昼食も食べず、ワインを背負って、変な観光客のようですが、ブルゴーニュ来たからにはワイン飲むだけで終わっては勿体ないです。

このあと、オリヴィエ・ルフレーヴのホテルに(今思うと何故か)向かい、タクシーを呼んでもらうのでした。今回は宿泊も何もしていないのに、親切にレセプションでタクシーを呼んで頂きました。このタクシーの運転手が、初日のNSGに行ったときの方と一緒で、朝のタクシーの話をしたら「それはちょっと高いね。どこの会社?XXXか、う~ん、わからないな」とお茶を濁されましたが、減ってきてはいるようですが、曖昧な清算をするタクシーもありますので、ご注意ください。


さて、ボーヌに戻ってきたので、夕飯の準備にとりかかります。ディナーはアパートにて。



2日目です。この日はドメーヌ訪問は1軒のみの予定。そのあと、早めにボーヌに戻ってきて、アパートで晩餐会をしよう、という予定でした。


ボーヌからシャサーニュへはタクシーで。約30分くらいの予定ですが、このタクシー、若干迷った挙げ句にその分の料金はしっかり取るという結構な運転手で、こういう会社はもう使いません。

ボーヌは観光地ですので、タクシー会社たくさんありますが、経験的にボーヌの会社よりもニュイの村に事務所がある会社の方が良心的な気がします。


ということで、ドメーヌ・オー・ピエ・デュ・モンショーヴへ訪問です。と思ったら、シャトー・ド・シャサーニュの中にあるのですね。どうやら、ネゴシアン業をしていたMaison Picard社が、自社畑を買い始めワインを造り始めたようです。


ある記事によりますと、歴史はLouis Félix Picardが1951年にネゴシアン事業をやっていたころから始まり、その息子のMichel Picardが13歳にして父の仕事を手伝い始め、仕事を引き継いだ後にパーセルを買い始めたとのこと。

現在では全部で135haにもなり、コート・シャロネーズに100ha、コート・ド・ボーヌに35haを所有するとのこと。現在のオーナーはFrancine Picard女史で、現在の職に就く前にはNIKEに3年程務めていたという経歴を持つ方。

このフランシーヌさんとともに醸造の中心役となっているのが、ファブリス氏で、ブシャール・ペール・エ・フィスに務めたのにメゾン・ニコラ・ポテルを経て、現在に至るとのこと。

その後、フランシーヌさんは2003年に試飲・直売所をモダンなものにし、さらに5部屋のシャンブル・ドットをモダンかつラグジュアリーなものに改装し新たなビジネスを始めているとのこと。フランシーヌさんはできるビジネスウーマンといったところでしょうか。。。


前置きが長くなりましたが、シャトーに着くと早速案内してくれる方が登場し、ガイドを開始(お名前を失念)。
このムッシュー、まだ見た目若そうですが、ジャパーニーズ・ウイスキー、スコッチ、日本酒、ワインもブルゴーニュだけではなく、ボルドーなど相当のお酒好きのようです。

地上階にステンレスタンクが並べられて作業が行われていたのですが、写真を撮り忘れ


地下のカーヴへ向かいます。

カーヴ。11世紀からのものとのこと。1000樽収容可能だとか。





整然と並べられた樽達。


使用している樽はアリエ産バリック228L。樽香が強く付かずにエレガンスが出るとのことで使用。樽熟成は10~18ヶ月。コルトンなどは18ヶ月とのこと。






樽がカラフルです。大きい樽もありますね。





大樽 (2280L)はSaint Aubin 1er Cru le Charmois Blancのみ使用とのこと。



このビッグバレルはより樽香が付きにくく、ミネラルが出るワインに仕上がるとのことで、サン・トーバン・シャモワ・ブランのみ使用しているとのこと。もう1つの!er Cru Pitangeretは500L樽を使用。



奥に進んでいくと・・・




Puligny Montrachet 1er Cru Demoiselles

2012, 2013年は1樽しか造れなかったとのこと。2014年は3樽。ちなみにこのパーセルは0.6haで、そのうちの半分はギイ・アミオGuy Amiotが所有しているのですね。

「カイユレの一部だけど、味わいはシュヴァリエ・モンラッシェに似ているよね」とのこと。





ホール。披露宴などができるそう。雰囲気はかなり良いですね。



地上に上がり、シャンブル・ドットを少し案内して頂きました。
展示場もあるようで、芸術品も飾られていました。


子豚三兄弟?を風刺したマスコット達

どうやら、€(オオカミ)が愛や自然(子豚)を破壊(喰らう)といったニュアンスのようです。その他にもいくつか、ネイチャーを破壊することに反対のような作品が数点飾られてありました。

名前は失念しましたが、これらはシャニーにあるレストラン、ラムロワーズのシェフの娘さんの作品とのこと。へえ。。





プティ・ディジョネ用のお部屋


この他、ビリヤード台等宿泊施設として使われるであろうものがありました。車がないとアクセスが悪いでしょうが、こういうところに宿泊するのも面白いかも知れません。




さて、デギュスタシオン・ルームに戻り、試飲です。





試飲キュベ(全てボトル)
① Mercurey 1er Cru Clos Du Paradis 2012
② Chassagne Montrachet En Pimont 2011
③ Chassagne Montrachet 1er Cru Les Chaumes
④ Chassagne Montrachet 1er Cru La Maltore
⑤ Saint Aubin 1er Cru Pitangere 2011 (Rouge)
⑥ 
Chassagne Montrachet Le Concis du Champs 2011 (Rouge)










1er Cruは4つのキュベより選択


①はメルキュレイのプルミエ・クリュで最南に位置するクリマ。標高は250~300m。フレッシュで、酸がしっかりしており柑橘のニュアンスが強いワイン。

②はレ・ショーメ、
サン・トーバンに接するヴィラージュ区画。標高はシャサーニュで一番高く、ライムストーンが多く、クレイ比率が下がるとのこと。それを反映しているかのようにシトラス系のハーブのアロマが取れ、味わいはミネラルが高くなりバランスの取れたワインに。

③ ②の隣接した
サン・トーバンよりのパーセル。標高はやや下がりますが、ミネラルがしっかりと感じ取れ、金属的な印象を持つワイン。

④ シャサーニュの南北で飲み比べたかったのですが、選択肢になかったので、4つの中で一番南のこのキュベを選択。③との比較。南北の比較というよりも標高が下がるので、そちらの要素の方が強い比較になってしまいました。フルーティーでリッチ、ボディに豊満さが出て、こうして比べると明確な差が分かります。

残りのキュベ、Les Chenevottesと Les VergersはPulignyさんが試飲されましたので、それを見れば4種類の違いが分かる手筈に(テイスターは違いますが・・・)。

⑤ 香りはややスモーキーで緑の茎のような青々しい香りも。ピノですが、ミネラルがあり
トーンが高め。ややタニック。

⑥ 村の中心から東南東にいったパーセル。標高は低めとなっており、味わいはフルーティーで黒系果実も混じる液質。ややタニックだが、柔らかい造り。


シャサーニュ、サン・トーバンを中心に試飲させて頂きました。特にシャサーニュに関してはリュー・ディと1er Cruのクリマが多くて大変なのですが、いくつかのキュベを比較試飲できたことは非常に良い勉強になりました。ここのワイン自体も良くできていると感じました。

案内してくれたムッシューに別れを告げ、しばしシャサーニュを散歩です。


シャトーの中から村の中心を眺める


シャトーの中にも畑が。これはレジオナルクラスのブドウかな?

このあとはCaveau de Chassagne へ向かいます。