なんともファンシーな?名前のキンタですが、ここのフラッグシップのピンタス(ワインの名前でもあり、モノパーセルの名前でもあり、ここのわんちゃんの名前でもある)がアメリカの某有名ワイン雑誌でドウロ史上最高得点を叩き出し、あっという間にトップドメーヌ、いや、キンタに登り詰めたとのこと。それならば、今のドウロワインがどのくらいのレベルにあるのか、知るにはちょうど良い訪問先だと思ったのです。
ということで、自らアポを取って、訪問にこぎつけました。ブルゴーニュよりまだ敷居が低くてランデヴーは取りやすそうな印象。
このキンタはSandra Tavares de Silvaさんと George Serodio Borgesさんの夫婦で2001年に立ち上げたキンタ。ジョージさんはポートワインでも有名なニーポートで勤務の後、現在の職に。今回はサンドラさんに案内していただきました。サンドラさんはイタリアでワイン造りを学んだとのこと。
サンドラさんはリスボン近郊出身で、ご家族もキンタを経営しているとのこと。名前は失念しましたが、サンドラさんのお姉さんが引き継いでいるようで、美人姉妹です。そして、ジョージさんがドウロ出身で、家族がキンタを経営してるとのこと。ジョージさんはキンタ・パッサドーロQuinta Passadouroを経営しているようです。このキンタもかなり実力があるようですが、日本にはポートワインしか入っていないようです。
いや、今回の旅で思ったのはポルトガル=ポートワインではありません。
さて、訪問の約束の時間より早めに着いてしまいました。場所はピニャオから20分くらい山を登っていったところの小さな集落にあります。
なんでも、この建物は元々警察の事務所かなにかだったとのこと。そこを改築したようです。まだスペースも足りないようで、現在もできた葡萄を売っているとのこと。今も拡大中で、数年後には全ての葡萄を元詰めできるとのこと。
手元のつたないメモを見直すと、8日から10日間のファーメンテーション、その後、MLFも行うとのこと。新樽率は抑え気味で。空調にて温度管理。

デギュスタシオンはテラスにて。天気も良く、辺り一面畑ですので、最高のロケーション。
② Manoella 2013
③ Pintas Character 2013
④ Pintas 2013
⑤ Manoella V.V 2010
⑥ Porto 10 years old
① このキンタ唯一の白ワイン。瓶詰め直後(さっき瓶詰めしていたワイン)で、ラベルもなし。ビオシーニョ Viosinho, ラビがート Rabigato, コデガ Códega, ゴーベイオ Gouveioを使用。聞き慣れない品種で発音があっているか怪しいですが。8ヶ月フレンチオークにて熟成。新樽率は50%。既に完成度は高く、柑橘のニュアンスにオークの香り、トーンは高め、豊富なミネラルがあり、エレガンスも備えていて非常に奥行きの深いワインだと思いました。のっけから驚かされます。熟成したらどうなるか。
② マノエラ。キンタ・マノエラから取得した畑のものだそう。樹齢は30年。サンドラさん曰く、ピンタスはガレージワインで、値段も高め、でも私たちのワインをカジュアルに楽しんで欲しい。という意向から生産を2010年から始めたとのこと。実際、ポルトガルのスーパーでも売っているのを見ました。ガーネットを呈し、粘性は高め。フルーティーでレッドベリーとブラックベリーが入り交じり、スパイスの効いたワイン。まだタニックですが、これも中々完成度が高いです。
③ ピンタスの隣のパーセルだそうです。50%新樽で、マノエラよりもぐぐっと深みを増したワイン。トーンも高めで、ミネラルも感じます。シストの特徴でしょうか。北ローヌに通じる味わいがあるような印象。
④ フラッグシップ、ピンタス。モノパーセルで、30種類の異なる品種が混じっています。葡萄の根は地表から50mも伸びるとのこと。新樽率は50%。シストの特徴か、これもトーンが高め。ミネラルも感じます。カシスやブラックベリーを有し、違う日に飲んだどこかのドウロワインの濃い、重々しいワインとは明らかに異なるワイン。深く、そして複雑で、口の中で秒単位で味わいが変化します。まだまだタニックですが、エレガンスがあります。この子はベイビーよ。と、サンドラさん。熟成したらどうなるか、なるほど、確かにかなりポテンシャルを秘めたワインだと思いました。
⑤ レッド・ブラックベリー・チェリーが入り交じり、少しスパイシーさをもっているワイン。複雑でエレガンスをここにも見つけられます。フランスの北ローヌのシラーが好きな人はここのワイン、かなり気に入るのではないでしょうか。②と比べると、流石に奥行きが増してポルトガルワインのイメージを覆されるワイン。

試飲したワイン。Guruはラベルが貼ってある違うヴィンテージのものを。
このあと、意外に盛り上がってしまい、ランチまで誘われましたが、ポルトまで戻るのに時間がかかるので、ここで引き上げることに。なんでも、ドウロワインを向上させるコミュニティがあり、そこにこの前に訪問したキンタ・ド・クラストの醸造担当の方等も参加しており、お互いのワインを試飲しあって、コメントするそうです。
今回の旅で、ドウロワインの今を見た様な気がして新鮮でした。ポルトガルのワインのレベルは間違いなく向上していると思います。とは言っても、これ以前のワインを知っているわけではないのですが・・・

一方で、まだまだキンタによってワインのレベルが明らかに異なることも確かなのを確認しました。また、ローヌようなワインがあまり好まれない日本で、ポルトガルワインが流行るかというと、現状は難しいのかなという印象も同時に覚えました。
今回、同行してくださったNさん、それからサンドラさんにも感謝したいと思います。

























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」 というわけにはもちろんいかず。



。畑での仕事が急遽入ったそうです。





それにジャンボンと少々の野菜。 それからフロマージュは後で紹介します。



































