初めてのポルトガル訪問でしたが、リヨンからポルトへは飛行機で2時間弱、非常に行きやすい場所です。今回はドウロへ行くことが目的でしたので、ポルトはほとんど観光せず。なんか、段々、普通の観光が減ってきている気がします。苦笑
Nさんとはポルトで待ち合わせ。そこからレンタカーにてドウロへ。ドウロへはピニャン(Pinhão)まで電車で行けるそうですが、ここから流石にタクシーはつかまらなそうでした。ですので、おそらくレンタカー必須。Nさんありがとうございました。
ポルトから走り続けること約2時間、 ドウロ川と山々を切り崩して造った葡萄畑が広がってきます。
写真ではよくわからないのですが、車が走る道はこの川沿い山を昇降を繰り返しながら進んでいきます。時には崖ぎりぎりのところを走る道もあり、かなり危険な道も。辺りには十数km行かないとスーパーなどがある街もありませんから、この辺りは畑だけのために切り開かれた道と思われます。
それにしても、キンタは相当あります。この辺を走っていると数百メートル置きに違うキンタの看板が出ていたり、キンタがあったり。時には廃墟と化したキンタ跡らしき建物もあったりと、中々印象的な光景が続きます。
1軒目のキンタ・クラストとの約束の時間は15時半、念のため早めに着くようにして、割かし順調に早めに着きました。
先客がいたのですが、どうやらブラジルからの訪問客でランチをしてワインを買いにきただけとのこと。ブラジルからの富裕層にもポルトガルワインは人気だそうです。
1軒目のキンタ・クラストとの約束の時間は15時半、念のため早めに着くようにして、割かし順調に早めに着きました。
先客がいたのですが、どうやらブラジルからの訪問客でランチをしてワインを買いにきただけとのこと。ブラジルからの富裕層にもポルトガルワインは人気だそうです。
葡萄の樹の間に植わっているのがオリーブの木。
ドウロのテロワールと言えば、シスト(Xisto, 片岩)。保水力はかなり弱く、他の植物は育たないのではないか、と思いました。土壌の深部に水を蓄えているため、葡萄は根を50~60mも伸ばすのだとか。必然的に生育年数と植物として強いものにならざるを得ません。
畑は山を切り崩して耕作していますので、標高もかなり差があります。90~600mだとか。見ると、陽の当たり方もばらばら。降雨量もかなり少ないようです。
ドウロのテロワールと言えば、シスト(Xisto, 片岩)。保水力はかなり弱く、他の植物は育たないのではないか、と思いました。土壌の深部に水を蓄えているため、葡萄は根を50~60mも伸ばすのだとか。必然的に生育年数と植物として強いものにならざるを得ません。
畑は山を切り崩して耕作していますので、標高もかなり差があります。90~600mだとか。見ると、陽の当たり方もばらばら。降雨量もかなり少ないようです。
前置きが長くなりましたが、キンタ・クラストはロケットファミリーが1600年代から経営をはじめ、ドウロのキンタのなかでも大手で、、アメリカやヨーロッパ諸国、ブラジルなどにワインを輸出。所有する畑は130haにもなり、またQuinta do QuerindeloとQuinta da Cabreiraにもそれぞれ10ha, 114haを所有する有数の大手。また、最近はボルドーのランシュ・バージュともベンチャーを始め、コラボキュベを造っているとのこと。このキュベは正確にはランシュ・バージュがコンサルに入り、ドウロでワインが造られているそうです。
さて、ポルトガルと言えばポートワインですが、現在はその状況は混沌としているようです。ポートワインを造り続けている大手もありつつ、昔ながらの濃いスティルワインを造るキンタもあり、さらにはモダンなスタイルにしようと奮闘しているキンタもあり、とかなり変革の時代の最中のようです。
まずは、施設の見学から。参加者は我々だけですが、ちょっとツアーっぽいのは久しぶりです。
さて、ポルトガルと言えばポートワインですが、現在はその状況は混沌としているようです。ポートワインを造り続けている大手もありつつ、昔ながらの濃いスティルワインを造るキンタもあり、さらにはモダンなスタイルにしようと奮闘しているキンタもあり、とかなり変革の時代の最中のようです。
まずは、施設の見学から。参加者は我々だけですが、ちょっとツアーっぽいのは久しぶりです。
ここで、収穫された葡萄を選果するそうです。扉の奥に圧搾所があり、このキンタでは足で踏む昔のままの方法を採用。葡萄は49種類にものぼるそうです。この地域のワインはテクニカルノートに「セパージュ30種類以上」とか記載されたりしているのですが、最初に植えた人が葡萄の品種を分からず(もしくは適当に)植えたことによるらしく、今では誰もわからないとのこと。具体的な品種も良くわからないそうで、果実をつけなくなった古木を最近になってDNA鑑定に出し始めているのだとか。
この辺もポルトガルという国民性が現れているような気がします。
とは言いながらも、最近は代表品種であるトゥーリガ・ナシオナルやティンタ・ロリスなど単一品種で醸すモノセパージュキュベあるようです。しかし、ここのトップキュベはVinha Maria Teresaという、45種セパージュ、樹齢100年で造るワイン。
この辺もポルトガルという国民性が現れているような気がします。
とは言いながらも、最近は代表品種であるトゥーリガ・ナシオナルやティンタ・ロリスなど単一品種で醸すモノセパージュキュベあるようです。しかし、ここのトップキュベはVinha Maria Teresaという、45種セパージュ、樹齢100年で造るワイン。
施設内のステンレスタンク。確か、80,000Lタンク。
施設はかなりモダンな印象です。
屋外に設置されたステンレスタンク。温度管理可能なので屋外でも大丈夫とのこと。
流石の大手で、ここのセラーすごいです。樽がラックに積まれています。確か、16,000バレルあるとか。これはさすがにブルゴーニュでは見ないと思います。いや、ネゴシアンだったらあるのかな?当然ですが、地下がないので、セラーは地上階。空調で温度管理していました。
各々樽ごとにしっかり、化学的な成分をチェックするそうです。あのラックの上段まで樽チェックするのは大変そうですね。
各々樽ごとにしっかり、化学的な成分をチェックするそうです。あのラックの上段まで樽チェックするのは大変そうですね。
見にくいですが写真に写っている男性が醸造責任者だそうです。白衣を着て研究者のような佇まい。後日知ったのですが、この醸造責任者の方はドウロワインを牽引する一人で、彼がここのワインの味わいを決定するようです。ちょうど通りがかったときはグラスでワインと思われるものを試飲していました。こっちに気づいてジャスチャーで挨拶。感じの良い方でした。
この辺りまで見ると、(勝手に)想像していたドウロワイン(ポルトガルワイン)よりも遥かに近代的なシステムで科学的にワインを造っている印象です。
この辺りまで見ると、(勝手に)想像していたドウロワイン(ポルトガルワイン)よりも遥かに近代的なシステムで科学的にワインを造っている印象です。
ここまでの醸造過程を見て、実際の味わいはどうか・・・残念ながら今回はトップキュベのマリア・テレサやモノセパージュキュベは試飲できませんでしたが、5種類試飲したのでコメントを。
試飲キュベ
① Crasto 2013 (blanc)
② Crasto 2013 (Rouge)
③ Crasto Superior 2013 (R)
④ Reserva Old Vines 2012
⑤ LBV Port 2010
① エントリーキュベの白。Flor de Crastoというより安価なものを造っていますが、これが試飲に出てきました。セパージュはGouveio, Roupeiro, Rabigato。ステンレスタンクにて醸造。ウェブの情報によるとマシンでの収穫とあります。きっと、機械が入れるフラットな畑だと想像します。樹齢は20年程度。
味わいは丸い印象。ゆえに低酸。フレッシュで青林檎やレモンのようなニュアンスも。アペリティフに最適な印象です。
② 赤のエントリーキュベ。Tinta Rorisz, Touriga Franca, Touriga Nacionalの3つのセパージュ。樹齢は10年。樹齢からして、①と②のキュベは最近植えられて、意図的に3つのセパージュを植えられたものと考えられます。味わいはブラックベリーなどの黒い果実、スパイシー、やや鉄っぽい。それに、トーンが高め。このトーンが高め、というところ、シストの特徴でしょうか。いわゆる濃いワインではない、という感じです。
③ 上記の3つのセパージュに加え、Sousaoという葡萄と、古木の葡萄をアッセンブラージュしているようです。ステンレスタンクのみを使用。味わいは②に近く、ブラックベリー、スパイス、しかし、より丸くドライな印象。まだタニックです。5~6年待った方が良いとのこと。
④ 30種類の異なるセパージュ。おそらくこれがごちゃごちゃに混ざって植わっていると思われる畑からのワイン。樹齢は70年。フレンチオークにて8ヶ月熟成。味わいはこれも黒い果実ですが、より深くパワフルに感じます。さらに少し驚きだったのが、ミネラリーさとエレガンスも見つかるということ。なるほど、この辺り、最近のドウロワインの新しいスタイルなのかもしれません。
⑤ 最後はポートワイン。ヴィンテージは2010年。4~6年ポルトガル樽での熟成とのこと。これも樹齢60年の畑から。ゆえに、セパージュは分かりません。笑 味わいは・・・ポートワイン。まあ、上記のワインを酒精強化したものですから、基本的には味わいはそういう味わいです。
なるほど。大手というと味が雑になりがちな印象がありますが。ここのキンタのワインは中々しっかり造られているようです。実際、案内された方も言っていましたが、まだまだコンサヴァティブで新しいスタイルにしようとしないキンタが多くあるとのこと。実際、ポートワインだけ造り続けているところも多くあると(これ自体は悪くないと思いますが)。
ポルトガルワインに馴染みの薄い我々はここのワインだけで中々、感心してしまいました。確かにエレガンスが出ているワインを造っていると。そして、次に行くキンタで再認識することになるのですが、シストというテロワールは非常に興味深いものではないかと思い始めるきっかけになりました。
実際のところ、一般的な話になってしまいますがワインのスタイルとしてはフランスのローヌ辺りに近いのかなとも思える感じです。
このあたりまで訪問するお客さんは少ないようで、今回も我々だけでツアーといいつつも、時間をたっぷりさいてキンタのスタッフと話ができたことも良かったです。1軒目から中々満足できる訪問になりました。
試飲キュベ
① Crasto 2013 (blanc)
② Crasto 2013 (Rouge)
③ Crasto Superior 2013 (R)
④ Reserva Old Vines 2012
⑤ LBV Port 2010
① エントリーキュベの白。Flor de Crastoというより安価なものを造っていますが、これが試飲に出てきました。セパージュはGouveio, Roupeiro, Rabigato。ステンレスタンクにて醸造。ウェブの情報によるとマシンでの収穫とあります。きっと、機械が入れるフラットな畑だと想像します。樹齢は20年程度。
味わいは丸い印象。ゆえに低酸。フレッシュで青林檎やレモンのようなニュアンスも。アペリティフに最適な印象です。
② 赤のエントリーキュベ。Tinta Rorisz, Touriga Franca, Touriga Nacionalの3つのセパージュ。樹齢は10年。樹齢からして、①と②のキュベは最近植えられて、意図的に3つのセパージュを植えられたものと考えられます。味わいはブラックベリーなどの黒い果実、スパイシー、やや鉄っぽい。それに、トーンが高め。このトーンが高め、というところ、シストの特徴でしょうか。いわゆる濃いワインではない、という感じです。
③ 上記の3つのセパージュに加え、Sousaoという葡萄と、古木の葡萄をアッセンブラージュしているようです。ステンレスタンクのみを使用。味わいは②に近く、ブラックベリー、スパイス、しかし、より丸くドライな印象。まだタニックです。5~6年待った方が良いとのこと。
④ 30種類の異なるセパージュ。おそらくこれがごちゃごちゃに混ざって植わっていると思われる畑からのワイン。樹齢は70年。フレンチオークにて8ヶ月熟成。味わいはこれも黒い果実ですが、より深くパワフルに感じます。さらに少し驚きだったのが、ミネラリーさとエレガンスも見つかるということ。なるほど、この辺り、最近のドウロワインの新しいスタイルなのかもしれません。
⑤ 最後はポートワイン。ヴィンテージは2010年。4~6年ポルトガル樽での熟成とのこと。これも樹齢60年の畑から。ゆえに、セパージュは分かりません。笑 味わいは・・・ポートワイン。まあ、上記のワインを酒精強化したものですから、基本的には味わいはそういう味わいです。
なるほど。大手というと味が雑になりがちな印象がありますが。ここのキンタのワインは中々しっかり造られているようです。実際、案内された方も言っていましたが、まだまだコンサヴァティブで新しいスタイルにしようとしないキンタが多くあるとのこと。実際、ポートワインだけ造り続けているところも多くあると(これ自体は悪くないと思いますが)。
ポルトガルワインに馴染みの薄い我々はここのワインだけで中々、感心してしまいました。確かにエレガンスが出ているワインを造っていると。そして、次に行くキンタで再認識することになるのですが、シストというテロワールは非常に興味深いものではないかと思い始めるきっかけになりました。
実際のところ、一般的な話になってしまいますがワインのスタイルとしてはフランスのローヌ辺りに近いのかなとも思える感じです。
このあたりまで訪問するお客さんは少ないようで、今回も我々だけでツアーといいつつも、時間をたっぷりさいてキンタのスタッフと話ができたことも良かったです。1軒目から中々満足できる訪問になりました。









