ワイン好きのリヨン日記。 -3ページ目

ワイン好きのリヨン日記。

France, Lyonからのブログ。ワインを中心に。

ドメーヌ・ビュイッソン・シャルルのオート・クチュール2012を開けました。4月に訪問した際に購入したもの。2013年と飲み比べをしようか迷ったのですが、今回はまずは12を開けることに。

先日、パトリックさんが某所で9月のヴァンダンジュを募集していたので(危うく?)応募してしまうところでした。笑
いつかヴァンダンジュの手伝いもしてみたいものです。












うすめのゴールドイエロー。

鼻をくすぐる白系スパイス、やや樽香、ナッティ、フレッシュな林檎と完熟林檎。

味わいは丸い印象。ただし低すぎない酸がそこにあり、果実とミネラルが同居。エレガンスが見え隠れする液質。オイリーでナッティさを感じます。縦横の広がりは限定的ですが、まさにPetite Meursault。要素は充実。ブルゴーニュながら良く造ってあると思います。ドメーヌのワインとして最初に手に取って飲んでもらうのに良いのではないかと。


村名も手に入れたいところです。プルミエ・クリュを開けるのが楽しみになりそうです。
Mac Phail(マック・ファイル)、プラット・ヴィンヤード'05を開けました。

カリピノで唯一飲み続けているワイン、とは言っても知っているワインはほとんどないのですが。

家族経営のこのワイナリーは質の高いワインを造っています。年々拡大して、シャルドネを新しいヴィンヤードで造り始めたり、ロゼを造ったり、着実に大きくなっているワイナリーだと感じています。個人的にはロシアン・バレーが一番好み。いつか、カリフォルニアも訪ねてみたいものです。










裏のラベルには葡萄の情報が記載されています。クローン2A/ 23/ 114/ 777/ ポマール系を栽培。どうやらクローンがいくつかタイプがあり、ピノにはDijon系もあるようです。詳しくはこちら。97年に作付け。100%オークバレルで新樽率は35%, 酸度は0.56gms/100ml, pH3.74 (2012年ヴィンテージ情報)。







色はガーネット。リムはピンク~オレンジを呈します。

香りは、熟したフレーズ、湿った香り(森・土)、スパイスと果実が混ざり妖美な香りを放っています。ヴォーヌ・ロマネ的。2時間くらいすると、紅茶、コーヒーのようなニュアンスも。期待させる香りです。

口に含むと、その瞬間にエネルギーとアルコールの強さを感じ、それからそれらに包まれたワインのエキスを感じます。
ブラックチェリー、胡椒等々。中々のワイン。集中力があり球体のまま口の中に留まるイメージ。酸は低めですが、ミネラルは感じられます。しかし、ここはカルフォルニア、液質は強く重心は低め。ブルゴーニュのピノと比べるとエレガンスにはやや欠ける印象。






コルク。酒石のようなオリが付いてました。


基本的には良いワインと思いますが、液質の強さはカリピノ的。しかし、いわゆるアメリカ的な「派手に打ち上げて散らかしっぱなし(勝手なカリフォルニアワインに対するイメージ)」ではないことは確かで、ここのワインはこれで美味しいと思います。


今回の旅の最後の訪問シャトーはラグランジュ。



日本の大手、サントリーに買収され、日本でもワインを見つけやすいシャトー。
ラグランジュには日本人の方が2人現在働いているそうで、1人は副会長、そして、もう1人は今回案内をしてくださったOさん。
なんでも、我々が訪ねたときは2回目の案内だったとか。よろしくお願いします。




立派なシャトー。


敷地面積は157ha、作付面積は118haでサン・ジュリアン最大とのこと。赤の比率はメルロー27%, カベルネ67%, プティ・ヴェルド6%の割合。日照時間の条件から、メルローは東側に、カベルネは西側に植えているのだそう。樹林密度は8500本/ha。平気樹齢は35年。収穫は手摘み。1本の樹から0.8本のワインができるそうで、計算してみたら118ha x 8500本 x 0.8で約802400本が生産されるようです。





土壌。白い小石が混じり、かなり白い土壌であることがわかります。






ステンレスタンク。

日本の酒メーカーのサントリーの買収によって、大規模な投資が行われているようです。タンク、選別機、温度管理システムまで最新。相当な投資のようです。サントリーマネー






選別機。なんでも光センサーで大きさを感知し、小さい粒をはじくとか。確か、ポンテ・カネも採用しているとのこと。









セラー。


4,000バレル貯蔵だそうです。7つの樽会社を使用。1stワインは20ヶ月の熟成、2ndワインは12ヶ月の熟成。新樽絵率はそれぞれ60%と20~30%。白はプレスせず、果実をそのまま樽に入れて発酵を行うそうです。新樽率は70%。


醸造過程にどの程度日本側の意見が介入しているのかわかりませんが、醸造施設に関しては最新のものが設置され、今後も投資を続けると言っていました。

見学のあとはデギュスタシオン。




テイスティングルーム。我々だけでしたが、グラスは沢山並べてありました。


試飲アイテム
① Les Arums de Lagrange 2014
② Les Fiefs de Lagrange 09
③ Chateau Lagrange 09







① 年間約20000本生産。SB60%, SM20%, SG20%。Arumとはシャトーの周りに咲いているアルムの花の意。日本語ではオオコンニャクらしいですが、ちょっとわからず。この時期はシーズンではないらしく、見れませんでした。残念。2~3年以内に飲むのが良いとのことで、確かにフレッシュでグレープフルーツの香味、ライム、酸がしっかりありながら蜜のようなニュアンスもあり、白身魚介系のカルパッチョなどにあうのではないかと。





ボトルの写真を失念した上に、どっちがどっちのワインか失念


② 紫がかったルビー。鉄っぽいニュアンス。味わいはまだタニックでなんとなく口にべっとりまとわりつく味わい。埃っぽいというか、スモーキー?な味わい。

③ ②に比べると当然凝縮感が上がります。色もやや濃いめ。しかし、味わいは??なんというか、日本的な味わい。いや、ここでいう日本的なというのは同社が日本で造る登美の丘に訪問したことがあるのですが、それを彷彿させるスタイル。つまり、日本食に合わせやすそうなワインかもしれませんが、フランス的にはこれはありなのかな?という印象。

別に酷評するわけではないのですが、「格付け3級」を名乗ってこの味わいはどうかなと正直思います。この意味で今日の格付けは全く意味がない、過去の遺産ではないかと。苦笑

素人意見ですが、フランスの正当なシャトーが日本の介入によって味わいまでがらっと変わってしまうのは残念だなあと(いや、どの程度介入しているのはしりませんが・・・)。フランスにはフランスのスタイルがあるはずですから、それは守って欲しいなあと。

結論を言うと、期待はずれ。もうちょっと頑張って欲しいです。



今回のボルドーの旅を通して感じたことはブルゴーニュに比べてかなり「大雑把」に感じたこと。誤解を招きかねない表現ですが、ブルゴーニュのテロワール表現とはもはやかなりかけ離れたテロワールの意がボルドーにはあるような気がします。シャトーの所有する広大な畑を全てアッセンブラージュし、「平均化」する。これって、ブルゴーニュのグランクリュからレジオナルまでのワインを全てアッセンブラージュすることと同じような気がしますので、すごいことです。笑 でも、その中にも非常に質の高いワインを造るシャトーがあるのは確かですので、これはしっかりと見て行くべきだと思います。


ブルゴーニュでも見かけられますが、どこのシャトーの畑かわからない畑に雑草が盛大に生えていたり、手入れの具合が一目瞭然なところも沢山ありました。

最終的には、ブルゴーニュとボルドーは(当たり前なのかもしれませんが)目指すところが違う様な気がします。これをちゃんと目で見れたのは貴重な経験でございました。
でも、生産者の顔を見て、話を聞くのが一番好きなので(今回は1人も生産者の方には会いませんでした)、ブルゴーニュ含め小規模生産者の訪問が楽しいなあと、改めて実感するのでした。。。





2軒目の訪問先はグリュオ・ラローズ。

ここも有名どこで、紹介するまでもありませんが、サン・ジュリアンの2級。

マルゴーを抜け、サン・ジュリアンに入ると案内看板が見えてきます。






入り口。ここからシャトーまでの距離は結構あります。







駐車場完備、レセプションルーム完備(一般用)、庭師が数人、きれいなお庭。。。格付けシャトーはこういう感じなのですね。ポンテ・カネよりも、ワイン造り以外にお金をかけている印象。





きれいなレセプション兼テイスティングルーム。前のツアー客の方が子供連れで。








展望台。下の部分がレセプション。

まずは、展望台に登ってシャトー近辺の環境を説明していただいきました。
82haのうちCS 60%, M30% PB5%, CF5%の比率で栽培だったと記憶。CSが植えてある畑は砂利が多く、CFは砂が多いとのこと。




展望台からシャトー(醸造所) 
を眺める。





シャトーの右側。左下に見えるのはシャトーのパーキング。

興味深かったのが、上記の写真の建物の横に黒い小さいボックスが見えます(分かりにくいですが)。これはなんと雹を雨に変える装置だとか。隣にある建物に雹注意報の情報が入り、このボックスから超音波を打ち上げるの出そう。詳しいメカニズムはわかりませんが、おそらく超音波によって、上空で水分が凝固していまうのを防ぐのではないかと推察。

効果範囲は半径500mとのこと。自社の畑を守るには十分だそうで、隣のラグランジュ(確か)の畑にもポジティブな効果が与えられるとのことで「ラッキーね」とのこと。

ボルドーにも雹害は年に数回あるとのことで、保険をかけてあるそうですが、それでも予防に越したことはないと。ちなみに周りはグリュオ・ラローズの畑。樹齢60年程度で植え替えるそうです。

そういえば昨日(7/24)、ムルソーで雹が降ったと言っていましたが、大きな被害にはいたらなかったそうです。しかし、このシステムはすごいと思いました。お金があると設備が違うので、興味深いです。





バリック大樽。


中に入って醸造所見学。ここも大樽のバリックとコンクリートタンクを使用。この大樽は188HLだったり183HLだったり、ばらつきがあるのですが、理由は不明。

1stのグリュオ・ラローズはバリックで、2ndのサルジェ・グリュオ・ラローズはコンクリタンクでの発酵となるとのこと。
収穫は全て手、アルコール発酵25~28℃で。コンクリタンクは長く使っているそうですが、以前はコンクリの成分がワインに溶け出す(もしくは反応する)ことがあり、問題だったらしですが、内部をエポキシコーティングにしたことによって、良好な状態で発酵が進められるようです。
葡萄のプレスはヴィンテージによって変えているとのこと。





コンクリートタンク。


ここも、温度センサー付き、自動ピジャージュ方式で、オートマティックに発酵が進みます。





セラー。半分側。地下にもセラーがあります。


このバリックに入れる前にアッセンブラージュをしてしまうそうです。ここはシャトーによって異なるようですが、この樽の中は既に4つのセパージュのワインが入っているわけです。1stワインは18ヶ月(70% new barrel)、2ndは15ヶ月熟成
(25% new barrel)。バリックは8つの異なるメーカーを使用。

ここまでで、ツアーは終了。レセプションルームに戻ってテイスティング。


最近のヴィンテージのディスプレイ。




ここ、滝のように水が流れているインテリアかと思えば、スピトーンとして使えます。






① Sarget de Gruaud Larose 2008
② Chateau Gruaud Larose 2004

③ 
Chateau Gruaud Larose 1989 (有料試飲)


① は赤い果実のニュアンスにチャーミングな印象。すみれやグロセイユを連想させます。フレッシュなワイン。

② 黒めのルビーを呈し、エレガンスが増します。余韻も長く①との差を感じさせてくれますが、グレートワインかと言うと??

③ スムースでシルキーな引っかかりのない液質。余韻も長く、無難に美味しいですが、もうちょっと熟成の魅力的な面を見せて欲しいところです。


全体的にややワインは物足りない感じ。サン・ジュリアンの優しいワインは体現できているのかもしれませんが、構成要素が乏しい。底上げが必要な印象です。


1軒目のポンテ・カネと比べると、格付けの意味がわからなくなります。確実にワインとして完成度が高いのは前者。財力・名声のみでワインを造り続けるとこうなる・・・?とか勝手に失礼なことを邪推



ちなみに、ツアー代金は10€/人。ポンテ・カネはフリー。こういうところにもシャトーの姿勢が出ているのかなあと感じたのでした。


シャトー・ポンテ・カネでの訪問を終え、この日はボルドー市内に滞在(正確にはとなりの街)。今回はアパートを借りての滞在。ですので、キッチン、テラス付きでホテルより安い。使い勝手がよいです。


実は、ポンテ・カネの訪問までにボルドー市内の常設市場で夕飯に食べるものを調達。スペイン系バルがあったので、そこで生ハムを。フロマージュは持参して、バケットも1本買って、ボルドーなのでどこかで手に入れたボルドーの白をちゃちゃっと冷やしてテラスに置けば、アペロ開始です



こんな感じで。奥にあるのがイベリコ。フロマージュはアペロ用に軽いものを。




ハモン・イベリコはベジョータとパタ・ネグラ。

ボルドー白はソーヴィニヨン・ブランでセックのものを。単調ですが、冷やして飲めばカジュアルなアペリティフにはちょうど良い感じ。

ハモンはベジョータの方がサシの入り方が違うこともさながら、口に含むと柔らかい。この点では、パタ・ネグラの数段上をいく印象。どちらも噛めば噛む程味が出てきて美味しいです。ちなみにパックされていたものではなく、切り落とし。こちらの方が断然美味しいかと思います。

しばし、アペロを楽しんだら、この日のメインはポンテ・カネで手に入れた、セカンドワインの飲み比べ(ファーストは高いですからね)。






Hauts de Pontet-Canet (demi bouteilles) '03, '06, '08


せっかくの機会なのでこういうことをしないと。セカンドですが、ファーストの出来も推し量れるだろうという魂胆


① Hauts de Pontet-Canet 2008
② Hauts de Pontet-Canet 2006
③ Hauts de Pontet-Canet 2003


① 一番若いヴィンテージから。この3つのヴィンテージの中では一番弱いのではなかと予想。液質はスープル(滑らかでシルキー)。エレガンスを存分に発しているワイン。今飲んで美味しく、2~3年後は落ちて印象。

② 香りは'08とは全く違い、黒胡椒のようなスパイシーさもあり、エロカッコ良い感じ。笑 表現としてあまりよくありませんが、誘う様な甘さを感じたのだと思います。08と対照的に黒果実の印象。ボリューム感はありますが、エレガンスさにやや欠け、輪郭がぼやけている感じ。余韻もやや短め。なるほど、'08とは全く違います。 

③ 暑かった年のワイン。スタイルとしては'06よりの印象。甘い香りが漂い、香りは3本の中で一番強いです。熟成香もややありながら、まだ果実味があるワイン。

こうやって飲み比べてみると歴然とした差があります。テクニカルには'03のみがビオで、'06, '08は既にビオディナミにきり替わっているはずです。

エレガンス='08
力強さ='03 > '06

これがポンテ・カネになるとどうなるのか、試してみたいところですが、それは課題ということで。

楽しいの見比べとなりました。
ボルドーへ行ってきました。とは言っても、今回は割と直前に予定が決まったこと、それから連休を利用しての訪問でしたので、シャトーの訪問は難航。しかし、シャトーポンテ・カネ、グリュオ・ラローズ、それからラグランジュに訪問してきたので、割と簡単にレポートを。

まずは、とにかくリヨンからボルドーへは遠いです。初訪問でしたが、それが一番のネックでした。そして、シャトー訪問も敷居が高いと勝手に思っていましたが、実はそんなことはなく、1級にもしっかり計画を練れば訪問できるとのこと。ブルゴーニュとは全く違います。今回はリヨン在住のお知り合いの方と車で6時間程度かけて行ってきました。


訪問に関してはいつものように、コネも何もないので、とにかくランデヴーの連絡を送りまくりで。返答率はかなり高かったです。あとでわかりますが、大体どこでもレセプションを持っていて、格付けされているシャトー含め、ツアーも持っていたりします。そのため、メールの返信率は非常に高い印象。でも、ほとんどがお断りのメールでした


そんなわけで、1軒目はポンテ・カネ。おそらく5級という格付けシャトーでありながら一番成功しているシャトーの1つ。そして、この格付け。ボルドーの格付け程アテにならないものはないと今回感じました。






シャトーの正門。

ポイヤックまではボルドー市内から1時間弱。車がないと厳しいと思います。近くにはムートン・ロートシルトとダイマルヤックがあります。
ここを入っていってちょっと入ってから駐車場が。おお、やはりシャトーと言われるだけの広さはありますね。



前回のブログはこの写真でした。さすがにすごい。



正面からレセプションの建物を眺める



この日は15時からの予約で、グループツアーになっているようです。ところが、レセプションのお姉さんが「予約はないわよ」と、おっと、いきなりフランス流。笑

いやいや、そんなはずはないよ。メールだって、ほら、15時でしょ。「あ~あったあった。でも、15時からはいっぱいなの。30分後に別のグループが始めるからそれに参加して」

…良いですよ。これくらいは普通ですね。とにかくちゃんとツアーにいれてくれて良かった。しかも、申し込みのときは英語だったのに、完全にフランス人のグループに。勿論、フランス語で。





ツアーはゴルフカートで畑を周るところから始まります。




敷地内の畑。

ボルドーは初めてですので、ブルゴーニュと違うところが沢山あり新鮮でした。財力のあるシャトーはシャトーの敷地内に畑があります。これって、すごいですね。シャトーマルゴーなんかもこのあとちらっと見たのですが、敷地が広く、畑はシャトー内に。ポンテ・カネは80haあるそうですが、その多くがこの敷地内にありそうです。ということで、写真のずーっとむこうまで所有畑。ブルゴーニュだとあり得ないですね。

見て頂くとわかりますが、畑はフラット。ポイヤックの一部を除いて起伏はほとんどなし。標高も平均20~30mと低いです。
ポンテ・カネの成功のきっかけはおそらくビオディナミを導入してからでしょうか。ビオ・ロジックを3年実施後に、2004年からビオディナミを続けているそうです。耕作には馬が入るとのこと。ヴァンダンジュは勿論、手で。




良さそうな樹をパシャリ。


少し写っていますが、白い小石がこの辺りはゴロゴロしています。土もなんとなく白っぽい感じ。畑がフラットなので、本当に水捌けがよくないと良い葡萄はできないと思います。畑の樹齢は平均35m、15mまで根を伸ばすとのこと。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが主体ですが、プティ・ヴェルドも1~2%作っているとのこと。

一方で、少し畑地帯から離れると村の間になにもない区画があったりするのですが、そういうところは湿地帯だったりするとのこと。


畑から醸造施設に移ります。


醸造用バリック大樽。

醸造はコンクリの樽とバリックを組み合わせ醸造。アルコール発酵が4週間、マロが2週間。ピジャージュはオートマティックに循環させることで十分だそう。



大樽の上から見たところ。




樽が大きいので、上から作業できるようになっています。





コンクリートタンク。





別室のコンクリタンク。独特な形は本来は白ワイン用に使われるそう。どこかで見たことがあったけど、失念。





地上階の熟成庫。




地下の熟成庫。奥にセラーがあります。

ファーストワインのポンテ・カネは16ヶ月のバリック熟成、新樽率は65%。セカンドのオー・ド・ポンテ・カネは12ヶ月の熟成期間。





奥には秘蔵のワインが・・・





ドゥミ・ブティーユからディスプレイ。








デギュスタシオンはポンテ・カネ。ミレジムは2007。

① Chateau Pontet-Canet 2007

M25, CS70, CF4, PV1のセパージュ。
バニーユや無花果のアロマが漂います。
口に含むと、黒系果実を連想させる果実、豊富なタンニンを感じますが、エレガンスを備え、ほどよくスパイスがあり、甘みのバランスが非常に良いです。スーッと縦に伸びるワイン。余韻もかなり長いです。

クオリティは流石に高いワインと感じました。09や10は非常に高く評価されていますが、納得できます。
久々に美味しいボルドーを飲んだような印象でした。

ボルドーに来ています。

ここはどこでしょうか…?

ドメーヌ・アラダムのモンタニーのプルミエ・クリュ・セレクションV.Vを開けました。

ドメーヌページによると、当主のStephan Aladame氏は18歳(1992年)にドメーヌを立ち上げ(!)、3haからワイン造りを始めたそうです。つまり、まだ41歳。40歳にしてキャリア23年。すごいですね。

現在ではモンタニーに6つのプルミエ・クリュを有し、7haまで畑を広げているとのこと。モンタニーの中心から南にクリマを小有しているそうです。

造り手の情報から推察するに、パーセルの名前がついているワインは4つ。つまり、パーセルの名前がついていないLes LasとLes Gouressesがこのセレクションに入っているか。もう1つのキュベ、Decouverteに使われ、6つのパーセルをセレクションされたものがこのキュベに使われているのではないかと思います。と思ったら、日本のサイトに情報がありました。Les Platieres, Les Maroques, Les Las, Les Gouresseの4つのパーセルのV.Vのアッセンブラージュだそうです。

テロワールはSols argilo-calcaires泥灰土と石灰岩。酵母は天然酵母を用いているとのこと。醸造はステンレスタンク50%、樽50%で醸造。












うすめのゴールドイエロー。

樽香、ナッティでややオイリーな香り。白い花。白胡椒。香りはそんなに複雑ではありません。

2011年らしく?酸は低めですが、柑橘果実とミネラルを有しています。持っている要素は良さそうな印象。
余韻は長めで、柑橘系果実の皮をかじったような苦味が残ります。セメダインの様なニュアンスも。



このワインは'11ですが、酸の高めの年であればかなり好みの味わいになるのではないかと思いました。モンタニーはどうしてもマイナーなアペラシオンになりがちですが、若手で奮闘している造り手もいるのだと勝手に納得。いつか、コートシャロネーズ辺りもまわってみたいものです。




Il fait très chaud!! Canicule

いやー、暑いです。暑すぎます。
フランスに来て一番暑いのではないかという感じ。リヨンは最高気温が40℃近くまで上がっています。
2003年もこんな感じだったのですかね?それにしても暑い...

フランスは既にバカンスシーズン突入で、皆さん南に向かわれる方が多いようですね。意外にもニースとかの方が涼しいとか。

さて、ワインですが、ミシェル・グロのブランです。蔵出しで最後のボトルになってしまいました。
ドメーヌ唯一の白ですが、リーズナブルで良く作られていると思います。











やや濃いめのイエロー。

樽香、樽由来と思われる香ばしい香り、フローラル、シトラス、マロ由来と思われる香り、バニーユ、アーモンド、そして仄かに白系スパイス。

酸は低め。柑橘系の果実をミネラルが覆っています。酸が低いのは'11の特徴でしょうか。カリン、林檎的なニュアンスも。林檎のニュアンスはこれも醸造過程の由来でしょうか。
やや苦味があり、余韻は長め、最後に酸が顔を見せるのですが、全体的にやや単調気味。広がりもあまりありません。
クラス相応というところなのでしょうが、個人的に気になったのは樽香。

過去に2本同じワインを飲んでいて、香りはあまり変わらないはずで、樽香は過去にもありました。好みが変わったのか、今回はこの樽香がなんだか邪魔な印象に。もっと、ピュア(樽香の少ない)なワインが好きになってきたのかも知れません。


でも、華やかさが(いつも通り)ないものの、コンスタントなクオリティーのワインをしっかり出してくる造りですね。好感が持てます。

時は遡りますが、ボルドーはマルゴー、ブリオ・カントナックブラウン、'09を開けました。我が家にしては珍しいボルドー。苦笑

いわずとしれたカントナック・ブラウンのセカンドライン。
カベルネ・ソービニヨン、メルロー、フラン=65:30:5の比率。
テクニカルなことはこちらに書いてありますが、新樽率20~25%で12ヶ月の熟成。
Brioというパーセルがあるそうです。2~5年はフルーティーさを楽しめるワインで、エレガンスがあるワインとのこと。食前でも、食中でも、食後でも飲めると。つまりいつでも飲めると。(笑)まあ、シャトーとしてはカジュアルなシチュエーションにも対応できるワインだということを言いたいのだと思います。











色はやや暗めのルビー。

カシス、チョコラ、ミント、ややスパイスの香りも混じり、コーヒー、アメリカンチェリー、すみれ、そして樽由来と思われるバニーユ。

味わいは甘くスパイスが少し効いていてタンニンが溶け込んでいます。一方で、塩分を感じる程のミネラルさもあり、思ったより重い印象がありません。余韻は長いです。香りほど、味わいの要素がない印象。

小一時間すると開いてきてしなやかさ、エレガンスを感じさせるワインに。余裕のあるイメージが浮かびます。

確かに、果実味からするとかなり減ってきている段階なのでしょうか。ボルドー経験が少ないですが、カジュアルなシチュエーションで、でもエレガンスもあるワインを飲みたいときには良いかも。


今後もボルドーを飲む機会を増やす気はありませんが、時々試していきたいと思います。