ワイン好きのリヨン日記。 -2ページ目

ワイン好きのリヨン日記。

France, Lyonからのブログ。ワインを中心に。

説明する必要もないジュヴレのスターアルマン・ルソー(どこかのワインショップの謳い文句みたいになってしまいました・・・)。

幸運にもご相伴に頂く機会があり、というか飲み残しを頂き、ちゃんとした評価ができるかわかりませんが感想を。

実際に飲んだのは開栓後2日してから、ボトルの1/5 程度でしょうか、コルクでフタをしただけの状態で3日目まで伸ばして飲んでみました。









一番の問題は初日の状態を知らない・・・とうことですが、兎に角、コメントを。

色は濃くありません。ガーネット。リムはピンク。

2日目の時点では、ラムネっぽい?香り、しかし深林、フランボワーズ、微かにスパイスを連想させる香り。思ったよりチャーミングなアロマ、ハーブ、シナモン、紅茶を醸し出しています。

味わいは濃くない造り、なんとなく醤油や旨味系のニュアンスがあるワイン。1つ1つの果実やスパイスというよりも、様々な分子を含んだ球体を優しい衣が包み込む・・・そんなイメージを湧かせるワイン。ヴィンテージとは裏腹に、ミネラルも感じられ、スパイスもあります。しかし、どこか既に熟成感を感じさせるワインでした。

正直に言うと脳にものすごい刺激が走ったかと言うこともなく。早開けすぎたのだろうとも思いますし、万全のコンディションではないことはわかっていますが・・・

流石だと思ったのは、3日目に再度飲んでも最後の1杯まで全くへたれないこと。それどころか、まだ変化を刻々と続けている印象を受けました。これが、底力と思わされたわけです。


おそらく、開けるべきときに開栓すればそれはすごいことになるのであろうと、そんな想像を掻き立てる1本でございました。御馳走様でした。

久々の更新になってしましました。

ワインはポルトガル、アルバリーニョ。ポルトガルを訪れたこともあり、ポルトガルワインのポテンシャルを感じています。
ワイナリーはポルトガルの北端、メルガソ(Melgaco)というスペインの国境近くにあり、ワイナリーのページによると、アンセルモ・メンデス氏が98念にアルバリーニョの栽培を始めたとのこと。ちなみに栽培している場所はメルガソとその近くのモンサンという地域。

ミーニョ川がすぐ近くに流れており、どうやら畑はその川のすぐそばに位置しているようです。ですので、標高は比較的低く、小石などが転がっているような土壌とのこと。

14~22℃での発酵、酒石酸は6.8g/Lとのこと。10年くらい保存できると書いてありますが、この手のワインは早飲みは吉かと思います。

ちなみにいわゆるVinho Verde(ヴィーニョ・ヴェルデ)というワインですね。若いので緑がかるワインはアペリティフに最適。




フランスでは見かけないデザインのラベル。






色はクリアなイエロー、若々しい。


柑橘系果実のアロマ、アプリコットなどの果実も混じり上質な糖の香りも。

丸く、糖も高めな口当たり。酸は低いもののバランス良くまとまり、柑橘系果実の香味も顔を見せます。微発砲で、心地好いスパイシーさがあとに抜けます。

アペリティフに最適、シューマイとかと試してみても面白いかも?

このキャラクターは中々南仏のワインに似ているようで非なるもの。面白いですね。
ニュイサンジョルジュにある、ドメーヌ・ラルロを訪問してきました。

9月のヴァンダンジュ直後で忙しい時期で、ドメーヌは発酵作業に追われている中、唯一このドメーヌが訪問を受入れてくれました。

ラルロは保険会社のAXAが1987年にドメーヌを買収し、以後、ワインを作り続けています。アペラシオンはNSGであるものの、ドメーヌはプリモー
PrémeauxというボーヌとNSGの間にある地域に位置しています。

所有する畑はプリモーに位置するNSGプルミエ・クリュを始め、ヴォーヌ・ロマネにもレ・スーショと、ロマネ・サンヴィヴァンを所有しています。

地図で見ると、ラルロの所有区画のRSVはロマネ・コンティの目の前に位置しており、良い区画を持っていることが伺えます。


さて、今回お相手をして頂いたのは広報担当のアドリーヌAdelineさん。スマートでとても気の良い方でした。
ドメーヌは小綺麗で中庭もあり、丁度庭師が手入れをしているところでした。

裏手すぐに1er CruであるLa Gerbotteの畑(
Clos de l'Arlot)が広がっており、下にはClos de l'Arlotの畑が広がっています。
ややこしいですが、Clos Arlotの若木(98’-00’に植樹)はLa Gerbotte Blancとして、樹齢が十分なものはClos de l'Arlot としてワインが作られています。



La Gerbotte 写真はシャルドネの区画


このドメーヌはシャルドネも植えています。実は個人的には白ワインに注目していました。というのも、2年前にNSGのワイン試飲会で飲ませてもらったときにかなり美味しく感じたからです。

このGerbotteの区画はプルミエ・クリュを名乗れるそうですが、若木のためヴィラージュとしてデクラッセしているとのこと。「15年ヴィンテージからプルミエ・クリュで出荷するかもしれないわ。今年の葡萄はかなり良さそうだから。」とのこと。

9/11にヴァンダンジュを全て終わらせ、現在は古樹や病気になった樹の植え替えをしているところ丁度見ることができました。


La Gerbotteのすぐ隣の茂み(前の写真の右手部分)

アペラシオンはNSGですが、畑はプリモーです。テロワールが違うのでは?と聞いてみた所、こちらに案内されました。
「ここは18世紀採石場だったところです。(写真では見えませんが)ちょうどGerbotteの下にはライムストーンの層がありさらにその下には白い小石の混じる土壌になっています。ですから、この土地にはシャルドネが適していると考えています。」
なるほど、シャルドネを植える理由はこの通りでした。地図上でみるとこの採石場がClos Arlotを北東-南西方向軸で分断しています。実は土壌も異なるらしく、南側がよりミネラルを生み出す土壌、そして、北東側が厚みを出す土壌で、これらを合わせるとのこと。つまり、La Gerbotte側の畑のシャルドネも樹齢が十分なものはClos de l'Arlot blancとして醸造されるとのこと。





Clos des l'Arlot(北東側)NSG方面を向いて撮影

若木と古木が植わっており、ちょっと禿げているところは植え替えをしているところだそう。
ピノ・ノワールに関しても、若木はLe Petit L'Arlotとして、別のキュベとして醸されます。この他にCotes de NuitsとしてClos des Chapeauを南側に、そしてLes Saint Georgesの近くにLes Foretを所有しています。




収穫されなかった葡萄。

ことわってから食べてみると、甘くて美味しいです。糖度はかなり高め。アドリーヌさんによると、今年は2009年に近くなるかもとのこと。






さて、試飲です。

① Clos des Chapeau (CdN) 2013
② Le Petit L'Arlot 2013
③ Clos des Foret Saint Geoges 2013
④ Clos des Foret Saint Geoges 2010
⑤ La Gerbotte 2008



セラー。RSVのマグナムやジェロボアムがごろごろしています。


①はフレーズなどの香り、チャーミングなワインです。酸度が高めですが、バランスの良いワイン。

②若木から作られるワインですが、ぐっと深みを増し、複雑になります。黒と赤の果実を感じさせ、ミネラルもあり良い感じです。

③ 平均樹齢45年4月にボトリング。香りはさらに複雑さを増しますが、閉じ気味。ワインに含有されている要素は多く複雑。

④ 2010年です。先の13'と比べて滑らかでエレガンスを増す印象。同時に線が細め。Fin, souple.

⑤ これは特別だったのだと思います。セラーの奥からハーフボトルを持ってきて抜栓してくれました。普通、試飲は白からですからね。新樽率は30%だそうです。アロマティックで、アプリコットややや暖かい地域の果実、酸が低めで丸い印象。美味しいです。


ドメーヌの方針としても新樽率を下げているとのこと。NSGのイメージはちょっと野暮ったいイメージがあるのですが、近年、それも払拭されつつあり、エレガンス、フィネスを出すワイン造りを目指しているドメーヌが増えてきたとおっしゃていました。前回訪問させてもらったシュヴィヨンなんかはまさにそうですね。

レ・スーショとRSVが気になりましたが、流石に試飲はできず。そういえば、数年前にここのロゼを飲んで感動したのですが(確かヴィンテージは09')、今は作っていないとのこと。収量が増えないとやはり醸造する余裕がないそうです。

最後に雑談をしながら、お別れ。アドリーヌさんはブルゴーニュも勿論好きだけど、ローヌをよく飲むとのこと。それも、北の方。おっ、流石にわかっていますねえ(笑)、と共感して、いくつか北ローヌのオススメドメーヌを調子にのってサジェストしました。北ローヌのワインも近年、エレガンスを増してきたワインがいくつもあり、注目です。


ということで、初訪問のラルロでしたが、収穫後直後のドメーヌを見れたのはまた勉強になりました。ありがとうございました。

ワインはドメーヌ・シャンソン・ペール・エ・フィス。ボーヌでも有数のネゴシアンの1つですが、実は飲むのは初めて。99年にシャンパーニュ大手のボランジェグループが買収し、投資を行ってきたとのことで、品質も向上したとのこと。さて、実際は如何に。手に取ったのはお手軽なヴィレ・クラッセ。この辺りのキュベが美味しいと次の違うキュベにも食指が伸びます。












グラスに小さな気泡が付着。レモングルーン、クリアな色合い。

マコン的な香り、メロン、アプリコット、シトラス。結構なパッション系。1時間あとにはクレームブリュレのような甘い香りが漂い始めます。この香りから連想される味わいは・・・

口に含むと、香りと一致して非常に糖が高い印象。酸はかなり低酸。マンゴーや完熟フルーツ、ぽっちゃり目のワイン。アフターにかろうじてマコンにある苦味を感じますが、かなりカリシャルちっくな味わい。カリシャルちっくな味わいはマコンで経験したことがありますが、これは中々カリシャル度高し。勿論、タイトさ、ストイックな要素は見つかりません。


これはこれで美味しいんだろうと思います。実際、楽しめました。フランスにいて、カリフォルニア・・・いやいや、ちゃんとフランスワインですが、ドメーヌの信念、スタイルを貫いているというよりは売れるワインを作っている印象を与えるかもしれません。しかし、別に大きく外しているわけではないので良いのでしょう。

ボランジェ買収以前の品質を知りませんが、きっと底上げされたのだと思います。万人受けするワイン。このボトルはそんな印象でした。


ピュリニーの名手、ソゼのアリゴテを開けました。ヴィンテージは2012年。アリゴテはブルゴーニュの中では軽視されがちな品種ですが、(毎回言っているかもしれませんが)注目している品種です。特に、良い造り手のアリゴテは美味しいと思っています。




アリゴテですが、ボトルは他のキュベ同様、重い重厚なボトル。高級感があります。
しかし、ちょっとラベルが個人的にはいまいち気に入りません。笑










色はクリーンなイエロー。若いグリーンがかっています。

アリゴテですが、樽由来のバニーユ、乳酸系の香り、よくよく嗅いでみるとアリゴテの要素もあるのかもしれませんが、ちょっとわかりません。逆に、香りの要素としてはそんなに多くないのでこの辺がアリゴテ的なのかも?

柑橘系のニュアンスを出すアリゴテの特徴を残しながら、すーっと伸びる酸を有します。かつ、リッチさがありふくよかさを感じます。この辺りが上手の生産者のアリゴテなところでしょうか。以前に飲んだピエール・モレのアリゴテよりもピュリニーらしい?上品な酸がのっています。ムルソーと、ピュリニーのアリゴテ、飲み比べると結構違いそうです。

これでアリゴテ、侮るなかれ、ですね。これをブラインドで出されてもアリゴテなんて答えは持ち合わせていない様な気が致します



ミシェル・グロのHCdN'10を開けました。
'09, '11と開けて、これが手持ち最後。







暗めに見えますが、明るめのルビー。

グロセイユ、やや黒系のベリー、ドライフレーズ、微量のスパイス、重心の重そうな湿った土。ややハーブ香。

液質はミネラルがある塩っけのある液質。その後に果実を感じ豊富なスパイスも。甘み、ミネラル、酸のバランスが良い。

3つのヴィンテージを1年違いで開けたことになりますが、ヴィンテージがしっかり反映されているようなコメントが残っています。

2014. 8 ('09)
フレッシュなイチゴ、スパイス香、シナモン、陽性よりの明るいワインを連想させる甘い香り。
黒果実より赤い果実優勢な味わい。鉄っぽい金属的なニュアンス。'09らしく丸くボリューム感がありますが、太りすぎていないところが良いですね。重心は真ん中よりやや高めな印象。5年経ち、大分こなれて今美味しいです(もっともリリース直後から飲みやすかったのでしょうが・・・)。


2014. 10 ('11)
赤系の果実、シナモン、甘いスパイス香、鉄のような金属っぽい香り、無花果。
口当たりは滑らか。酸はやや低めですが、全体的に高めのトーン。ややスパイシーで、陰性のワインかと思っていたのですが、陽性の明るい印象のワイン。


10年のみやや黒系ベリーを感じたとコメント、そして'09, '11で金属っぽいニュアンスを感じたとコメント。'09は熟して丸いイメージ、'11は低酸傾向、3つのヴィンテージを通してワインの重心は高め。これはテロワールと造り手のブレない部分かと思います。こうして見ると、1つ1つの香りや味わいの要素は違えど、全体として見ると同じ方向に纏まっているワイン、つまりこの部分が造り手が生かされる部分のように思います。

1つ1つのコメントと決定要因の関係を紐解くのは難しいですが、3つのヴィンテージを通してドメーヌの一貫した部分と、ヴィンテージに左右される要素が少し分解できたような気がします。

久しぶりのアンリ・ジローのオマージュを開けました。

2013年夏にメゾンを訪問して購入したもの。これで最後です。

今更ながら、アンリ・ジローは現在当主の12代目クロード・ジロー氏の先代の名を取っています。初代の名前はフランソワ・エマール氏 (Francois Hemart)。
メゾンはアイ村にあり、周りにはアヤラやドゥーツがメゾンを構えており、坂道を駆けのぼると素晴らしい畑が広がる村でした。アイ村ですので、アンリ・ジロー含め、ピノ・ノワールを得意とする造り手が多いはず。

 





PN70%, CN30%. 6ヶ月の小樽熟成後、20ヶ月の瓶内熟成。ドザージュは不明。





レモンイエロー。

ブリオッシュ、イースト香、ややアルコールっぽい香り、レモン、ハーブのアロマ。

何度も飲んでいますが、バランスが良く、力のある液質です。ピノ・ノワールの力強さでしょうか。同時に果実の皮のような苦味があり、うまくまとめています。余韻も長い。


Colored lemon yellow.

Brioche, yeast, a bit of alcohol, lemon, and herb aromas.

I already drunk several times, but always this wine shows good balance and briskness. I felt also some power probably derived from Pinot Noir. Good bitterness like the peel of fruits. Taste lasts long.


Jaune citron de couleur.Brioche, la levure, un peu d'arômes d'alcool, de citron et d'herbes.

Je l'ai déjà bu plusieurs fois, mais toujours ce vin montre un bon équilibre et une bonne vivacité.

Je me sentais aussi un certain pouvoir probablement dérivé du Pinot Noir. Bonne amertume comme la pelure des fruits. Goût dure longtemps.

珍しく、ドイツワインです。モーゼルはシュロス・リーザー。とか言いながら、ドイツワイン、リースリング好きなんですけど、全然知らないのです。問題です。

フランスでお隣にも関わらず、手に入りにくいのはやはりワインは近けりゃいいってものではないことを示しています。国民性、生産者のプライド、そんなわけで未だにフランスで隣国、イタリア、ドイツ、スペイン等々・・・手に入れるのは困難。まさにワイン鎖国。


というわけで、このワインはアメリカの友人が勧めてくれたもので、アメリカから持ち帰ったもの(なんで?)。

とにかく、久々のドイツワイン。写真が暗めですが悪しからず・・・




93年に、トーマス・ハーグ氏がマネージャーに就任し、品質を向上させたと推測します。お父さんはかの有名はフリッツ・ハーグ。土壌はDevonian Slateデボン紀の粘板岩とありますが、ピンときません。所有畑面積は9.5haとのこと。





アメリカに輸出されたので英語です。







グラスに注いだ瞬間に細かい気泡がグラスに付着。

レモングリーンの明るい色。'09ですが、若い色を呈します。

香りは典型的なリースリングのペトロール香。この香りは終始存在。シレックスの様な香りも取れます。時間が経つと乳酸系の香りも出てきますが、ペトロール香成分が圧倒的に多いです。それからわずかながらハーブ。

口に含むと、微発砲を越えているほど泡を感じます。乳酸系の酸が高く、甘い果実糖もあります。イメージは糖とミネラルが厚めの皮となり、酸を包んでいる様な印象。飲み込むとその球体の皮がはがれ酸がスーッと伸びて余韻に長く残ります。

久々のドイツ・リースリングですが、これは中々。

しかしながら、後半に差し掛かってくると、やや飲み飽きてきました。少し単調な気がします。
これで飲み飽きなかったら、非常に良いワインだと思います。

ドメーヌ・ピエール・モレのムルソー'08を開けました。ドメーヌで今年の春に購入したもの。

モレ家はシャサーニュに多いように、元々シャサーニュの出身のようです。
現在の当主の父、オーギュスト氏はムルソーのラフォン家のメタイエ(小作人)をしており、それを手伝い始め、その後、あのルフレーヴの醸造長を務めたというのは有名な話。
醸造長をしつつ、自信のドメーヌを立ち上げ、現在はおおよそ10haに及ぶ畑を所有。ネゴシアンのモレ・ブランも同時に経営。

もう1人の当主のアンヌさんにはリヨンでお会いしたことがあるのですが、近年の収穫減で、まだ訪問できていないドメーヌの1つ。

1992年から97年にかけてビオディナミに移行。

赤もムルソーを含め、コート・ド・ボーヌで造っていますが、やはりこのドメーヌの真骨頂は白ワインだと思います。以前、ここのアリゴテを飲んでアリゴテのポテンシャルを感じました。

このムルソーは83年に植えられ、0.86ha、3つのパーセルLes Forges (モンテリー側の畑), Les Pellans(ピュリニーにほど近い、標高は低い), Les Chaumes(ブラニー側の畑、標高は高め)をアッセンブラージュ。














色はゴールドイエロー。'08は色が濃いめに出ている印象。

香りはヘーゼルナッツ、オイル、ハーバルな香りに甘く誘う様な香り。ピエール・モレは良い香りを出しているなあ、と毎回感じます。これをもっと熟成すると栗金団などの香しい熟成香が見えてくる様な印象。

口に含むと、ジューシー。アプリコットやパインのような果実、余韻にグレープフルーツの皮のような果実を置いていきます。甘みと旨味が解合うワイン。その下にはしっかりした酸が底を支えています。その結果、液質は甘くたおやか、余裕のあるワインに仕上がっています。


ムルソーにも優秀な作り手が多く、甲乙つけ難いですが、ピエール・モレの'08は今が飲み頃。非常に良いです。この先もまだ5年くらい熟成しそう。


ドメーヌ・カミュ・ペール・エ・フィスのシャルムシャンベルタン'01を開けました。
ドメーヌ蔵出しです。前回は'02を開けています。そのときはグラン・クリュの力不足を感じたのですが、どうでしょうか。















色はさすがに熟成してきた色。リムはレンガ色。この色は好きです。

香りは意外に高く、熟したフレーズ、スーボワ、紅茶、湿った土もありつつ、枯れ葉の混じる森を連想させる香りも。ややスモーキーな印象もありますが、香りは全体として良好。

口に含むと、飲み始めはややピリピリした感触がありましたが、それも抜け、甘く、スムースな液質に。しなやかで、'02よりもはるかに印象は良いです。ややアルコールチックでアンバランスな側面もありますが、スパイスがありつつジュブレにしてはフェミナンな印象で、結構好みなワイン。



ふと、ドメーヌ訪問時のことを思い出して飲んでいたのですが、昔ながらの製法でこれだけのワインを造れると言うのは、確かにある意味ですごいのではないかと思ってきました。

ドメーヌの近代化はワインのクオリティの向上に必須のような感じですけども、実はあまり「昔ながらのワイン」というものを知らないのではないかと。

そんなことを思いながら飲んだ1本でございました。