溜息が出る。
ほんの15年前位は、”会社帰り、気紛れに買いものをする”のなんか何の躊躇いも無かった。
だが、現在は。
まず、”レジ(買いもの)袋”を持参しなければならない。
「さてと。帰りに、お惣菜かスィーツでも買おうかな。あ。手持ちの袋が無い」
50円位、余分に掛かるし此処で撤退を余儀無くされる。
「仕様が無いなぁ。袋、持つか」
そうして、商品を選んだら今度は”セルフレジ”の関門がある。
少しでも、もたもたしようもんならレジ係や他のお客様達の視線が気に掛かる。
すると。
今度は、「当店は、”折込チラシ”を廃止いたしました。アプリでのご利用を、推奨いたします」
俺は、”ガラケー”である。
インターネットは、パーソナルコンピュータの方が画面が広くて見易いしあんなちまちました機器いらん。
だが、”アプリでの特典”ばかりを喧伝する店が増えた。
その上。
”完全電子決済”を推進し、現金支払いでは乗れないバスを運行させる予定となった。
本来、”公共交通機関”は”法の下の平等”を前提として誰もが乗れるように制定されているのだがその法律を変えてまで強行する計画らしい。
さらに。
ある地方では、”救急車を利用したものの、入院に至らなかった”場合7700円を徴収すると決まった。エリートの皆様におかれましては、小銭だろうが困窮した一般庶民には大金である。
俺みたいな高齢者が、間違えて乗ってしまったら叱責されて下ろされるのだろうか。
また、緊迫した状況でも”乗車拒否”されるのだろうか。
この様な、次々と決定される”悪法”の影にも政治は関わっている。
”国民健康保険廃止=マイナンバー一本化”とも、無縁ではあるまい。
”デジタル大臣”として、名を上げたい欲望の犠牲にさせられるのだろうか。
また、子供達を使って奇怪な”昆虫食”を広めようとする動きもある。
買いものも急病時も不便極まりない生活を強いられ、その上コオロギでも食ってろってか。