我が家では、リビングに「In House」の掛け時計を使っています。家を建てたときにカミさんが気に入って買ったもので、当時1万円ちょうどくらいだったと記憶しています。
この時計、デザインが良いですし変に主張しすぎないので私自身もお気に入りの時計です。ですが、とにかく「時間がくるう」んですね。大抵は進んでしまいます。ムーブメントは「SKP」の型番不明のもの。ちなみに、SKPは「セイコータイムクリエーション(旧セイコークロック)」の製品です。
参考リンク:
このIn Houseの掛け時計をムーブメント交換で電波時計に出来ないかと、セイジの「MRC-250」を使えるのではと考えました。MRC-250は文字盤厚み5mm用となっているので、ちょっと賭けなのですがダメ元でと注文しようとしたらAmazonでは「再入荷の予定立たず」となっていて、モノタロウでは「取り扱い終了」となっています。
一応、ビックカメラで取り扱いがあったので9月に注文したのですが、現時点での出荷予定が12月中旬以降です(既に決済済み) 既にポイントも付与されているんですが、こういう場合に「販売者都合でキャンセル」となった場合の返金や付与されたポイントの扱うはどうなるんですかね? 私はあまりビックカメラで買い物しないのでまるまる残ってますけど、頻繁に買い物する人だと付与されてすぐに使っちゃうとかありますよね?
とまぁ、そういう疑問は置いといて、ちょっと気づいたことがあるので確認目的でとある電波時計を買ってみました。買ったのは下記の時計です。
この電波時計、とにかく安いんですよ。税込みで1800円くらいです。実は旧バージョンを既に持っていて、それは息子の部屋で使っています(購入動機は今回と同じw) 文字盤の、と言うか数字のフォントは旧モデルのほうが好みなのですが、ムーブメント目的ならば文字の印象とか関係ないですし。
で、旧モデルの方は一見すると中央で固定が出来ない様に見えたのでそのまま使用しているわけです。ただ、使われている「HD-1688」というムーブメントは単品販売もされていて、それは文字盤中心で固定できる作りになっています。いくら大量発注するとしても中軸にスレッドのないムーブメントを(同じ型番)で作るとは思えませんから、賭けではあるものの新モデルを買ってみることにしました。
するとですね、新モデルは中軸をナット留めで取り付けてあるんですね。
コレならばムーブメントを取り外せば他の時計に移植可能です。ただし、移植する場合は「動かす前」でないと駄目です。理由は、電波時計は「手動で時間合わせをするように出来ていない」からです。ですので、届いた時点で分解し、12時の位置のまま針を外して取り外す必要があります。それと、時間合わせは電波受信後に12時を起点にして動き出しますから、一旦動き出してしまうと針の位置が変わってしまうので針を再度取り付けるのはかなり困難になります。
電波時計のムーブメントは、単体で購入すると針の取付時にズレないようにするためのピンが刺さっています。この時計は既に組み立てられているのでピンが刺さっていません。なので、気休めだろうと思いつつも爪楊枝を挿しています。きちんと機能しているかは不明です。
針を取り外して、中央の丸ナットを外せば簡単に取れるだろうと思っていたムーブメントですが、実はドーナツ状の両面テープで貼られていました。それに気づかず、文字盤裏で2重にナット留めしているのではなどと考えて文字盤を破ってしまったのでもとに戻すのは不可能になりました。
さて、肝心のIn Houseの時計の方ですが、コチラにも以外な罠が潜んでいました。まず、文字盤厚みが5mmでは有りませんでした。おそらくは7mm以上あります。
また、上記画像を見てもらうと分かるのですが針の取り付け方法が一般的なムーブメントと異なります。
一般的なムーブメントは、文字盤に近い方から「短針>長針>秒針」の順に取り付けるように出来ています。ところが、In Houseで使われているSKPのムーブメントには秒針を取り付ける部分がありません。と言うか、一般的なムーブメントの秒針を取り付ける軸が長針用になっています。
つまり、In Houseの時計が壊れた場合は「取り扱い店舗を通じて修理依頼」する必要があります。下記のYahoo!知恵袋で「ムーブメントはスイスのETAが流用されている可能性が高い」と書かれていますがそれは間違いです。
参考リンク:
ただ、針自体も交換してしまってよいのであれば電波時計化も含めて修理は可能です。例えば、下記リンクにあるような交換用針を使えば汎用のムーブメントに交換できます。
ただですね、HD-1688ムーブメントには上記リンクの針は対応しません。取り付け軸が細いのか針が固定されません。ですので、対応する針を別途探さないと駄目ですね。
ところで、セイジのMRC-250ですが、実は中身はと言うかHD-1688をセイジで関するための型番がMRC-1688の様です。ですので、すぐにMRC-250が欲しい場合はモノタロウのスタンダード電波時計を買うのが手っ取り早いということになりますね。ただし、取り付けできない針があるのでその点は要注意です。