RoadBike・シマノWH-RS500は使い捨て前提のホイール? | Photograph to Life ~生活に写真を~

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F20/R24の10速ハブ目当てでWH-R500を手に入れた訳ですが、それと同時に「WH-RS500のハブを活かしてリム交換が出来るのか」が気になりだしました。

 

参考リンク:

 

WH-RS500はストレートプルのスポークで、構造が特殊ということは読んで知っていました。詳しくは下記リンクを参照いただきたいのですが、リム側のニップルが特殊で「反時計回りでテンションアップ」なのです。通常は時計回りでテンションアップです。

 

参考リンク:

 

以前に読んだときには「振れ取り時の注意点」にばかり目が行ってしまったのですが、ハブ側も特殊と言えるようです。リアハブはともかくとして、フロントハブは構造上「ハブ側からスポークを通せない」のです。そのため、リム側のニップル(シマノはスポークプラグと呼んでます)はスポークにねじ切りでなく、リム側にねじ切りしてある構造です。

かつて、WH-R540というかなり特殊な組み方をしたホイールが有りましたが、それをチューブレス対応化するとWH-RS500(WH-6800)になるのかなと言う感じです。

 

参考リンク:

 

水戸市内で「シングルスピード」にWH-R540らしきホイールを履かせている自転車を見るのですが、破損した場合は修理不能だろうと思います。何しろ、ハブ側のニップルも特殊で専用です。

R540の場合、Jベンドスポークをリム側から通してハブ側のニップルでテンション調整する構造です。対してRS500はチューブレス対応で穴なしリムですからリム側からスポークを通せません。そこで登場するのがスポークプラグです。要は、ストレートプルのスポークをハブ側から通せないので、スポークの頭を固定するニップルの外側にねじ切りしてリムにねじ込んでいる訳です。なので、ハブに差し込んだ側はねじ切りしてあり円筒形のナット(ハブナット)を取り付けて固定されます。

RS500の場合は現行製品ですし修理は可能でしょうが、おそらくは買い替えたほうが安上がりではないかと思われます。仮にシマノ純正以外のリムで修理しようとすると手組みホイールファン様が書かれているように「両端にねじ切りしたスポーク」が必要でしょうし、熟練したホイールメーカーでないと組めないのでは無いでしょうか。汎用リムでの修理のことを考えると良い構造とは言えません。ただ、穴なしリムはニップルを磁石で誘導してやる必要があるので、製造の作業性の面では優位性があるのでしょう。

 

この構造から考えると「破損=修理(リム交換)」は現実的でなく、壊れたら買い替えという使い捨て前提のホイールと言っても過言でない気がします。とは言え、Jベンドスポークを使ったお手頃価格で1700g程度のホイールがシマノには無いんですよね。RS500は少スポークで柔いと言われる割には振れが出ない気がしますし、球あたり調整もしやすくできているので競技で使うのでなければいい選択肢だと思います。

 

 

ですが、ハブを活かして軽量リムに交換したい場合にはWH-RS100を選んだほうが良さそうです。理由は、11速対応でF20/R24のハブであるから。

 

 

 

私のように10速以下で使うのであればR500/R501でも良いのですが、11速でと言うのであればRS100でしょう。うまく組めば200g以上も軽量化出来るようです。下記リンクの例ではR501のハブでRS500と同じくらいの重量に仕上がっています。

 

参考リンク:

 

ただ、うまく組めるかは腕次第とも言えるので自分で組めない場合は腕の良いホイールビルダーを探す必要はありますね。そういう意味では、私がFELT F85を購入したショップが閉店してしまったのが非常に残念に思います。