Contax IIaの試写フィルムが上がってきた | Photograph to Life ~生活に写真を~

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低速シャッター不良の格安入手Contax IIaで撮影したフィルムの現像が上がってきました。

 

 

参考リンク:Contax IIaを手に入れました(`・ω・´)

 

撮影自体は特に問題ない訳ですが、現像では以下のような問題があったのはチョット残念。

 

参考リンク:フィルムを現像に出すときは要注意

 

この現像の問題も最後に書くこととしますが、レンズのせいかフィルムのせいか、なかなかにレトロ感あふれる描写の仕上がりになりました。

何度か書いていますが、使用フィルムはコレです。ですが、現在販売されているものとは違っているかもしれません。

 

 

・芸術館タワー

 

新規でカメラなりレンズなり手に入れると必ずと言っていい程に撮影するのがココ。普通は歪曲収差の確認などにも使うのですが、今回はそこは撮っていません。単純に描写の確認目的だけ。

 

私のJupiter8は50年代の製造らしく、おそらくはノンコーティングかモノコート。さらにはホコリが多めに入っているのと薄曇りがあるのでこのような描写になると思われる。まぁ、トイカメ好きな人には受けそうな描写と思う。

似ている感じなのは、太陽堂の「Beauty 35」の描写かもしれない。

 

・芸術館エントランス

 

条件としてはあまり良くない状況での撮影でも上記の程度には撮れる。戦前のゾナー50mm F2のコピーであるけれど、比較的早い時代の物なので工作精度等は良いようです。

 

 

デジタルの描写に慣れていると「眠い描写」に感じるかもしれない。発色も渋めでデジタルのような派手さはない。フィルムで撮っていた経験があると当たり前なのだけれど、デジタル世代には新鮮に映るのだろう。

 

・露出オーバー

 

露出計など付いていないカメラなのでカンが頼りになる。スマホに露出計アプリも入れているけれど、いちいち測定するのは面倒。いきおい、カンで絞りとシャッタースピードを決めるのだけれど上記写真のような失敗もやらかしてしまう。

カラーネガの場合は「アンダー気味かな?」くらいで撮影した方が失敗は少ない。

 

 

現像が上がってきたものを見て感じたのは、Jupiter8もピタッとハマると良い描写をするのだろうなと言うこと。使い慣れずともこの程度には撮れるわけで、IIaのファインダーのクセを掴んで使いこなせればと言う感じ。

 

レンジファインダーカメラとしてはIIaはよく出来ている。絞りの操作などはコツが要るけれど、それも慣れの問題だろう。

現在のカメラと比べれば大きさの割に重たいカメラだけれど、常時持ち歩くのに苦にならない程度ではある。

難点は、Leica(とその互換ボディ)と比べるとレンズの選択肢が限られるということか。

 

最後に、ロモグラフィーのフィルムを現像に出す際の注意点など。

ロモグラフィーのフィルムは、カラーネガについては数年前までは普通に店舗設置のラボ機で処理が可能でした。ですが、現在は現像所で個別(もしくはロモグラフィーフィルムのみまとめて)現像機にかけるようです。

 

・特殊現像料

 

いくらなんでも手現像ではないと思いますが、特殊現像料というのも必要になります。この料金自体は仕方ないと思うのですが、店舗ラボ機で現像可能なプロセスのフィルムでありつつも余計な手間をかけさせる面倒なフィルムと言えます。

 

フィルムの選択肢が限られている昨今ですが、カラーネガの場合はコダックGoldと大差ない描写ですし、どうしてもロモでなければと言うこだわりがないのなら積極的に選ぶ必要は無いフィルムです。

通販でしか買えないに等しいフィルムですし、入手し易いフジフイルムの製品を選ぶほうが現像での面倒もないし利便性も高い。

 

 

また、フィルムでの撮影が多いのならば以下のような業務用と言うのも選べる。

 

 

 

ロモグラフィーのフィルムを店舗ラボ機での現像を断るのは「現像トラブルを避ける」のが理由ですし、過去にも「AGFAPHOTO」のフィルムで同様のケースがあったらしい。

変に独自の描写にこだわってラボ機に適さないフィルムを作ってしまっているという感が拭えない。

 

コダックについてはエクタクロームを再販するというニュースがあるので、出来ることならカラーネガも復活させてほしいものです。