電池アダプターの改良 | Photograph to Life ~生活に写真を~

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FinePix S2ProはCR123Aを2本と単三形アルカリ乾電池かニッケル水素充電池を4本使うのですが、手持ちでCR2が4本有るのでスペーサーを使って使えるようにしています。

 

参考リンク:CR2をCR1213Aとして使うアダプターを作成

 

一体型にしたのは良いのですが、やはり動作不安定になりがちなのでスペーサーと言うか、差し込み式のアダプターを作ることにしました。

 

・イヤプラグケース

 

当初、ダイソーのイヤブラグケースを切って使おうかと思っていたのですが、外径こそCR123Aと同じであるものの内径がCR2外径より小さい。これが使えれば比較的カンタンなのですが、そうは問屋がおろさないと言う状態です。

 

・CR123Aとほぼ同じ外径

 

上記のように、外径はちょうど良いのです。仕方ないので、筒を自分で作ることにしました。

CR2は外径が15mmで、CR123Aは約17mmです。ちなみに、CR123Aとほぼ同じサイズのリチウムイオン充電池として「16340」と言うのものがありますが、電圧が3.7V有るのでそのまま使うとカメラの故障に繋がる可能性があるので要注意です。同様に、CR2も同じように「15270」と言うリチウムイオン充電池があります。こちらも同様に3.7Vなので要注意。

 

アダプターを作るには、厚紙などで筒を作ってやる必要があります。という訳で、ボックスティッシュの空き箱が有ったのでその箱を開いて使うことにしました。

写真を撮るのを忘れたので途中端折る事になりますが、CR123Aより短くなる筒を作るので、3cm幅くらいの短冊を切出します。

 

切り出した短冊をCR2に巻きつけて筒を作ります。筒にしたら、マイナス端子側に7〜8mmの厚みのスペーサーを作って押し込みます。リベットを使ってみたりしたのですが、手っ取り早く作るには「アルミ箔を丸めて固める」と言うのが良い感じです。ただ、ズレてくるので固定をどうするかという問題はありますね。

 

・差し込み式アダプター

 

上記が自作したアダプターにCR2を入れたもの。見た目はイマイチですが、以前にやっていた丸めたアルミ箔だけ突っ込んでおくのよりはスマートです。ただ、アルミ箔は擦られるのには弱いので、差し込み式でない電池ボックスで使うのには向かないですね。

 

CR123Aについては、使う機器が減っている割に幾らかは残っている関係からなのか意外と高値になっています。CR2も同様ですね。

 

 

 

 

価格だけ見ればもう少し安い東芝の物があるのですが、パナソニック製を除くと富士通の物が品質では良いように感じます。実は、パナソニックになってからのエネループは富士通系のFDKが製造していて、富士通ブランドの電池もFDKが製造しているものです。

何故にこのような事になっているのかは「パナソニックによるサンヨーの吸収合併」が理由です。

 

もし、安くなっていればなのですがCR123Aを2本使っているバッテリーパックもあるのでそれも狙い目ではあります。

例えば、コレ。

 

 

2CR5と言う電池は、中身はCR123Aが直列で2本入っています。誰にでも勧められる訳ではないですが、これをバラすとCR123Aが2本取り出せます。ただし、接点部分はスポット溶接のような感じで直付けなので、取り外す自信が無い方はバラさないほうが無難です。

 

また、「CR-2P」と言う電池も中身はCR123Aを2本使っています。

 

 

CR-2Pについては一部のカメラで使っていましたが、余り使われている機種は無いと思います。因みに、ニコンではF-601だけで他の機種では使われていない。

その為か、一時期大量に在庫処分されたらしい。もし、見つけた時に期限切れ2〜3年の物で安くなっているなら買っても良いかもしれない。

 

・2CR5

 

さほど安いわけではないけれど、Amazonと同じ価格だったので買ってみた。これを買った店では、なぜか東芝製の方が高値になっていた。

自分は、現状では2CR5を使うカメラを持っていないのだけれど、これをバラした上でガワを加工しておけばアダプターとして使える。

 

・一体の電池に見える

 

知らない人は、2CR5は「一つのセルの電池」と思っているのではないだろうか?

 

 

貼られているシールもそれを思わせていると思う。片側は凹んでいるが、もう片側は平面に見えるからです。

これは、実はケースと貼られているシールがそう見えるようにしているだけです。

 

・シールを剥がす

 

 

黒い筒にしか見えないセルだけれど、たしかにCR123Aです。上端に接点があり、下部は接点が無い様に見えます。ですが、ケースの中で直列につながっています。

 

・ケースをバラす

 

ガッチリと接着されているので怪我をしないように慎重に開けます。開けるのに悩んでしまう方も開けてはいけません。

 

・上部接点

 

写真のように、上部接点は2点づつのスポット溶接で端子に直付けされています。コレはキレイに外しておきます。

 

・下部接点

 

2CR5の下側になる部分の中ではこの様につながっています。この金属板もキレイにはずしておきます。因みにはんだ付けではないのハンダゴテを当ててはいけません。

 

・分解したケース

 

構造的には単純です。H型のフレームでCR123を2個挟み込んでいるだけです。
中身がCR123Aなのですから、入れ替え可能なアダプターを売ってくれればと思うんですが、何故売らないのか判りません。

 

・長さの比較

 

ただ、同じCR123Aは基本的に「口径16〜17mm」「全長340mm」となっているのですが、FUJIFILMの製品に限って言えば長さが0.5mm程長い。なので、FUJIFILMの製品に合わせて作らないとアダプターに入らなくなってしまいます。

実際、上記の富士通製2CR5のフレームにフジのCR123Aを合わせてみると収まりません。

 

・この形に戻す

 

2CR5のフレームをアダプター化するのには再組立が必要です。元からついている接点を活かしつつ、2個を繋ぐ接点を追加します。

 

・追加した接点

 

接点は、昇圧回路だけ利用した100均のUSB充電器から調達しました。ピッチが合わないのと、フレームに当たる部分があるので曲げ加工。プラス端子側もそのままだと端子が当たらないので僅かに持ち上げています。

固定は、樹脂をハンダゴテで溶かして融着する方法で固定。上側の端子にも接点をハンダ付けで追加しています。

 

・完成

 

電池のプラス端子が引っかかるので一部を削っています。入れるのにコツは要りますが問題なく使えます。

ついでにと言ってはあれですが、2CR5で有ることが分かるように剥がしたラベルを切って貼り付けました。

 

今回自作したCR2−CR123Aアダプタは入れないほうが良いですが、きちんと金属なりで接点を作ってやればアダプタにいれたCR2を使うことも出来ます

最近はCR-P2を店頭で見ませんが、もし手に入ったらそちらもアダプタを作っておこうかと思ってます。