エレキットのミニアンプで腕試し | Photograph to Life ~生活に写真を~

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Stereo誌付録のLXA-OT1をケースに入れてからというもの、電子工作をやりたくなっていたのですが、地元のホームセンターでエレキットのミニアンプが置いてあったので買ってみました。

5Vでも動作するらしいのですが、性能的にはラジカセアンプ程度のキットらしい。

・エレキットPS-3239

基板サイズは名刺よりも小さいもので、PC用のパワードスピーカーに内蔵されているアンプに似た感じです。
例えばコレですね。

・MS-UP201BK USBのアンプ

正直、MS-UP201BK USBの内蔵アンプは「音が出りゃいいだろ」程度の物です。そもそも、スピーカーユニット自体が安物で、パーツとしては数十円のスピーカーです。
このアンプは左チャンネル回路が死んでいて、スピーカーからだけでなくヘッドフォンジャック経由でも音が出てません。正直、パーツ取りにもならないですね。

・ソケット仕様にしてみる

本来は、基板にアンプICを実装するキットなのですが、ちょっとお遊びでソケットを付けてみました。ソケットを使うメリットは、ICが脱着式に出来る事もそうですが、ハンダ付けでICを壊す心配がなくなると言うのもあります。
このソケットは、秋月の通販で買ったのですが、実は10個で1パックでの販売です。

・ソケット装着

基板が小さいのでソケットがやたらとでかく見えますw

・裏側から

ソケットを使った理由の一つがハンダ付けなのですが、足の多いICのハンダ付けは実は初挑戦。隣の足と短絡させたらヤバイと言うのが有った訳です。

・テスト用にターミナルブロック仕様

とりあえずの完成。ハンダ吸い取り器があるのであえてターミナルブロックを付けてみました。テスト段階では接続のやり直しが多くなると思われるためです。

・裏側

久々の本格的なハンダ付けにしてはまあまあと言う感じ。もう少しきれいに仕上げたかったとは思う(´・ω・`)

この段階でUSBでの5V駆動でテストしてみました。スピーカーは分解したMS-UP201BK USBのユニットと、先日AirPlay用に導入したP800Kの2機種。特にP800Kは5Vで十分に駆動できるかが心配でした。

MS-UP201BK USBについては、スピーカー自体がしょぼいのでそれなりの音でしか無いですが正常に駆動。MS-UP201BK USBに内蔵のアンプよりは音質が上がりました。
P800Kについては、5Vでもしっかり駆動可能。思っていたよりは悪くない感じです。

・ケースに入れるw

基板むき出しで使う訳には行かないのでケースを何にするかが悩みどころです。分解してAirMacExtremeのガワがあるので、それに入れようかと思ったのですが「ボリュームつまみをどうやって付けるか」と言うところで挫折。

・ケース決定

悩んだ結果、ケースはコレに決定。コイン分別のトレーが入ったケースなのですが、コイン分別トレーが外せるのでPS-3239の基板を入れて、6LR61の9V電池も納められる容量があります。
今回、12VまでのAC駆動と9V電池での駆動の両対応にすることとしたので

・ボリューム用の穴を開ける

ボリュームつまみはMS-UP201BK USBから外したものを使うので、対応する直径の穴を開けます。PS-3239の固定は、ジュラコンのスペーサーをかまして3mm×10mmのネジとナットでやりました。

・USBケーブルを加工

ダイソーのmova用充電ケーブルを加工して、2.1mmACジャックを取り付けました。USB電源もこのジャックから取るためです。こうしておくことで汎用のACアダプターでも駆動できるようになります。

・プッシュスイッチを調達

トグル式でも良いのですが、見た目重視でプッシュ式にすることを考えていました。デメリットは、LEDなりのインジケーターが無いと電源のオンオフの判断がつきにくいことです。
また、電子部品としてのプッシュスイッチが意外と売っていない。押している間だけ通電する物は多いのですが、押してオンしてもう一回押すとオフになると言う物が売ってない。そこで思いついたのが100均商品です。

・LEDライト

今回、このLED式のライトから部品調達しました。防水仕様では無いのですが、プッシュスイッチのところにはゴムのカバー付き。形状も丸ボタンなのでケース加工も容易です。

・黒い部分がスイッチ

「on/off」と書かれているように、単純に通電と切断の機能しかないスイッチです。

・電池交換はネジを外して

このLEDライトは底蓋のネジをはずさないと電池交換出来ません。使用電池は単四を3本。

・蓋を開けてみる

電池ボックスがネジで固定されているのでネジを外す。

・内部パーツを取り出す

内部は、回路と呼べるような構造はありません。恐らくは「6V用」の抵抗と白色LEDがハンダ付けされた基板が電池ボックスにつながっているだけw
基板には並列用のパターンになっていて、白色LEDが並列接続になるようにハンダ付けされています。その為、1個のLEDを光らせたいと言う場合は「抵抗の付いていない方」を切断して切り離せばOK。もしくは1個のLEDを外してしまえば済みます。

・LEDを付け替える

白色LEDではインジケーターとしては明るすぎるのでMS-UP201BK USBのアンプ基板から外した緑色のLEDに付け替えしました。5Vでのテストでは問題なく点いたのですが...、9V電源も使うということで9Vを試したらLED焼けましたorz
ちょっと無謀な実験でしたね。基板は使えるので保管してあります。

・入出力はステレオミニジャック

入出力はステレオミニジャックを付けてみました。スピーカー出力との間に入れることでヘッドフォンと外部スピーカーが切り替わる構造になっているので、外部スピーカー用の結線もしてあります。配線は撚り線のLANケーブルの物。

スイッチは、ケースに接着しようと思ったのですが素材の関係上接着剤が効きません。ホットグルーで固定する必要がありそうです。
LEDは12Vまで対応する用にするので、現時点では未装着。3mm径のLEDが付けられるように穴だけは開けてあります。

このアンプ、ヘッドフォンで使うと電源オンするだけでホワイトノイズがかなり目立ちます。音楽を流してしまえば大丈夫なのですが、気になる部分です。外部スピーカーで使うのであれば無問題です。

PS-3239は、シールドをしっかりしてやる必要がありそうな感じではあります。できれば、樹脂ケースでなく金属ケースに入れたほうが良いのではという感じ。ノイズ対策さえできれば、基板の小ささを活かしたヘッドホンアンプが作れそうです。