自転車に関する提言への回答 | Photograph to Life ~生活に写真を~

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常々、自転車に関することを含めて「道路行政」に感じることがあったので茨城県に提案をしてみました。茨城県では県ホームページを通じて、広く県民の意見や提案を募集しているのです。

私の行った提案は以下の物になります
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区分=知事あて「私の提案」
内容=自転車道の整備を

現在水戸市内に住んでおります。自宅から水戸駅まで通勤時によく歩くのです
が、歩道を走る自転車が危険と感じることが非常に多い。私自身も自転車には乗
るのですが、特殊な場合を除いては歩道を乗ることはありません。

まず、お願いしたいのは自転車道(自転車レーン)の整備です。そもそも、自転車
は「軽車両」であり、歩行者と同じ歩道を走る事自体に無理があります。この点
を改善して欲しいのです。一時的に渋滞が増えるかもしれませんが、自動車用の
レーンを一つ減少させ、その分を自転車専用にするなどの対応が有効ではと考え
ます(ただし4車線道路の場合)
2車線道路については、歩道の整備が最重要課題と考えますが、時間帯で一方通
行にするなどの規制で自転車レーンと歩道の確保を図るというのはできないので
しょうか(7:00~9:00と15:00~17:00が一方通行など)

また、自転車の歩道への駐輪も目立ち、これも交通の妨げになっています。ま
た、歩道上への看板やのぼりの設置についても大幅な規制が必要ではと考えま
す。銀杏坂では自転車通行帯に看板やのぼりが置かれるために、通行帯が機能し
ていない状態です。

茨城県として、環境問題を考えていく上で自家用車使用の抑制を訴えることは今
後必要になってくると思われます。その時に代替えの移動手段として自転車は有
効なものであると考えます。自転車道(自転車通行帯)と安価に利用できる駐輪場
を整備すれば自転車利用率を上げ、なおかつ自転車と歩行者の間で起きるトラブ
ルを回避することにも繋がると考えます。
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上記提案のすべてが現実的とは言えない点は十承知のうえでしたが、何もせずにいるよりは行動することが大事だと考えました。例えば、時間帯を区切っての一方通行などは交差点への警察官配置などの人的な動員も必要となるでしょうし、コスト面からみても難しいとは思います。


上記の提案に対して、県からは以下のような回答を頂きました(一部伏字に修正)
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                         広  第  45X 号
                         平成21年12月28日

 ◯◯ ◯◯ 様

                       茨城県知事公室長
   
             私の提案について

 このたびは貴重なご意見をお寄せくださいまして,誠にありがとうございました。
 さて,◯◯様から頂きましたご提案「自転車道の整備を」についてでございます
が,知事から回答するように指示がありましたので,下記のとおりお答えいたしま
す。 

                  記

 自転車レーン等の整備については,道路管理者(国,県)と茨城県警察本部が連
携し,県内2箇所(水戸市,つくば市)において,自転車通行環境モデル地区整備
に取り組んでいるところです。
 このうち水戸市内におきましては,茨城県庁周辺の県道水戸神栖線で,現況の歩
道内にカラー舗装をして自転車の通行位置を明示し,歩行者・自転車及び自動車の
通行空間を明確に分ける等の取組みを行っているところです。また,国道50号バ
イパスの水戸桜ノ牧高校から小吹町入口交差点までの区間で,自転車道の整備に着
手しました。
 自転車道及び自転車通行帯については,道路環境や交通量等を検討する必要があ
り,また道路改良工事等も必要となることから,今後は,モデル地区における整備
効果を検証したうえで,自転車レーン等の整備エリアの拡大に向けた検討をしてま
いりたいと考えております。
 道路に看板やのぼりを設置する場合は,道路管理者の許可が必要となります。県
では,許可されていない看板やのぼりの所有者等に対し撤去指導を行っているとこ
ろですが,不法に占拠されている状況があとを経たず,歩道上の自転車通行の妨げ
となる物件については,所轄警察署を通じて沿道の商店等を指導することとし,駐
輪場については道路管理者に整備を働き掛けてまいります。       
 また,歩道への駐輪については,「水戸市自転車の放置防止に関する条例」によ
り,水戸市地域安全課が放置自転車の移動等を実施しております。ご指摘の銀杏坂
(国道50号)につきましては,水戸市地域安全課及び道路管理者である国土交通
省常陸河川国道事務所にもご提案の趣旨をお伝えしております。
 今後とも,自転車の利用については,地球温暖化防止及び健康増進の点からも注
目を集めておりますので,道路管理者と連携して,自転車通行環境の整備を推進し
たいと考えています。

○担当課
 土木部道路維持課    路政・調査担当  029-301-4464
 警察本部交通規制課                029-301-0110(代
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上記回答を見ると、県民の提案に対して県知事が大いに関心を持ってくれているのが分かります。

自転車は、環境面だけでなく健康面でも様々なメリットがあります。ジョギングよりも足首や膝、腰への負担が少なく、しかし全身の筋肉強化が出来る有酸素運動でもあります。排出される炭酸ガスは人間の呼吸によるものだけですし、なんといっても化石燃料を燃やす必要がありません(製造過程では化石燃料を使いますが) きちんと整備して乗れば、数十年にわたって利用出来ます。実際、私のMTBは購入してからすでに20年以上を経ています。
道路など、インフラ面で見れば自動車よりも圧倒的に軽量な自転車は、路面への攻撃性が低く道路維持管理費の抑制にも繋がると思うのです。

自転車は、大量輸送には向かないですが、パーソナルな移動手段としてはある意味最も優れた乗り物と考えます。歩くよりは速く、しかし車ほどは速くない(時速40km位は軽くでますが)と言う「人間の制御出来る適度な速度」での移動はもっと評価されるべきではないでしょうか。