なぜ? と問うた。
彼は言った。
「15歳の時、2つやりたいことがあった。それで、今の道を選んで歩いて来たんだ。でも、もう一つの道も歩いてみたい。人生は短いからさ」
15は、立志の時といわれることを思い出した。
思春期に何を思うか。それが道を決める。
親の役割とはなんだろう。
立志の時を迎えるまで、寄り添って歩いてあげることではないだろうか? そんなことを思った。
「おかえり」
そうやって子供を迎えてあげることこそが、親の役割。
志しは、孤独からは生まれない気がする。
道 究めんとする時に、別の道に踏み出せる強さ。彼の思春期にはきっと、「おかえり」と迎えてくれる温もりがあったのではないかと思った。
Au revoir!★