「ごめん……
あまりにもびっくりして
久しぶり………」
「今日はカラーとカットですね。
したい髪型とかは決めてますか?」
急に口調が変わった。
彼も仕事中だし、
私も社会人だしすぐに空気をよんで、
私語は慎んだ。
「カラーは落ち着いた色でお願いします。
カットは少し短くしたいので……」
ある程度のイメージは伝えてシャンプー台へ~
仕事帰りだし、
メイクも崩れてる。
シャンプーは他のスタッフにお願いしたい……
「こちらへどうぞ」
若い女性スタッフだ。
ホッとした。
でも、シャンプーしている間に落ち付かなければ。。。
私も社会人、人と話すことは得意になった。
彼だって、
毎日お客様と1対1で話して仕事しているんだから…
もう10年前のプラトニックな2人ではない。
私は最近、
遠距離恋愛の彼と別れた。
1人もなかなか気楽で楽しいものだと
自由に生活していた。
行きたい時には男友達とも飲みに行ける。
そんな恋愛のない1人身に充実していた私に、
雷
が落ちたように恋心が甦って来た。
シャンプーを終えて席に着くと
彼が向こうから
シザーが刺さったバッグを腰にセットして
鏡越しに私を見ながら
歩いて来た
