「宿題をやったのに学校に持っていくのを忘れた」「話を聞いてもすぐに他のことを考えてしまう」「机の上がぐちゃぐちゃ」──そんな子どもの様子に、心配したことはありませんか?
実はこれ、「ADHD(注意欠如・多動症)」の中でも「不注意」が強くあらわれるタイプかもしれません。ADHDというと落ち着きがない子を想像しがちですが、不注意タイプの子は静かで目立たないことも多く、見過ごされやすいのです。
不注意タイプの子は、集中が続かなかったり、細かいミスをしたり、忘れ物やなくし物が多かったりします。でもそれは、「努力が足りない」わけでも「わざとやっている」わけでもありません。脳の働き方に特徴があるため、注意をうまくコントロールできないだけなのです。
このタイプの子には、怒るよりも「しくみ」で助けてあげることが大切です。たとえば、毎日の持ち物をチェックリストにする、宿題はタイマーで区切って進める、物の置き場所を決めてラベルを貼るなど、目で見てわかる工夫が効果的です。
子どもの「できない」は、その子のせいではなく、サポートの仕方が合っていないだけかもしれません。大人の理解とちょっとした工夫で、子どもは安心して成長していけます。