ラジオ好きの部屋(BCL・中国製) -4ページ目

クーガ2200登場

前述のように5800を壊してしまい、5900を呪いながら国内の深夜放送をばかり聴いていた私のもとに良い知らせが届いた。松下から5900を上回る高性能ラジオが出るというのだ。


こちらも発信マーカーを使って周波数直読がウリである。ダイヤルは一つで500KHzと125KHzのマーカーで校正する。

ただ値段も5900よりもかなり高く、小遣い程度では手が出ない。結局、高校入学祝いとして買ってもらった。


このラジオの特徴は短波の周波数直読だけではなくAM・FMも含めて感度・選択度がそれまでの機種に比べて断然優れていることだ。高校時代は海外短波放送はあまり聴かなくなっていたが深夜放送は毎日聴いていた。


オールナイトニッポンなど全国ネットの番組は問題ないがミスDJリクエストパレードなど他局に配給されないものは東京の文化放送で聴くしかない。岡山からでも夜間ならクリアーに受信できるのでずいぶん助かった。


しかしクーガ2200はその後はあまり使わなかった、筐体が大きいので持ち運べないことと日常使うには高性能・多機能すぎるからだろう。今でもマーカーの信号が弱くなった以外は不具合はない。


5900を持っている女子中高生はいたが、2200を持っていたのは私が知る限り理系の男ばかりだった。

クーガ2200への道

私が5800を買ったときにはすでに松下のクーガ115が発売されていた。

クーガの象徴である中波用のジャイロアンテナ、巨大なスピーカー、銀色に輝くBCLラジオ史上最高の美神は憧れの存在だが基本性能は5800と大差なく、値段も割高だった。


ショックだったのはまもなくSONYからスカイセンサー5900と6000が発表されたことである。

6000は横長のアウトドア仕様でキャンプや夜釣りには最適だがラジオとしては5800に及ばない。


問題なのは5900で短波受信用に周波数直読ダイヤルというのがついている。

発信マーカーで250KHz単位にメインダイヤルを合わせ、直読ダイヤルで調整するしかけだ。


たとえば11350KHzなら11250にメインダイヤルで合わせて直読ダイヤルで+100にする。

手探りで放送を探さなくても待ち受け受信というものが可能になる。


中学の同級生も女の子まで5900を持っていた、5800ユーザーの私としては悔しい限りだ。

5900はタイマーがないので不便だ、電源6Vの5800が4.5Vの5900に負けるはずがないと遠吠えを繰り返していた。








スカセン5800の悲劇

使っているうちに目盛りと実際の周波数がづれていることに気が付いた。

どうしても一致させたい、妥協を許さない中学2年生はドライバーを手にした。


筐体の裏のネジをはずし、表のダイヤル類を引き抜くとスピーカー以外は外れた。

フィルムが上下に巻き取られ周波数を表示する仕組みである。


フィルム巻き取り棒を動かしているタコ糸をずらせば表示位置が変わるはずである。

いじっているときつく巻かれている糸が外れてしまった、直そうとすればするほど状況は悪化し

ついにフィルムはすべて下に巻き取られ、真っ黒なな部分が表示されるようになった。


結局、10日ほど奮闘したがどうにもならず、フィルムを巻き上げてセロテープでとめてNHK第一の周波数が表示されるようにしてごまかした。

わずかな救いはダイヤルは動くためAMとFMは勘と経験でチューニングできた。


その後5800は防災ラジオとして応接間に飾られていたが28年後に復活することになる、それは別の機会に