新型コロナウイルス感染症 感染拡大予防対策として、当院ではご来院いただいたすべての患者様に検温・手指の消毒をお願いしております。
日時変更、キャンセルの際は必ず事前にお電話、ラインでお知らせください。
施術内容が決まっていない方、カウンセリングを聞いてから施術内容を決めたい方は、まず「カウンセリングのみ」でご予約を頂き、お手数をおかけしますが改めて後日施術のご予約をお取りいただくようお願いいたします。
こんにちは
いつも当院のブログをご覧いただきありがとうございます
毎日暑いですね
そしてあっという間に梅雨が明けました
「まだセミが鳴いてないから梅雨明けじゃないだろー」と思ってたらセミが鳴きだしました。
もう夏やん・・・
皆さま、熱中症、脱水には十分お気をつけください
さて今日はHIFUのお話。
HIFU=High Intensity Focuse Ultrasound(高密度焦点式超音波治療法)
超音波で発生した熱を狙った層に収束して熱凝固によるタイトニングや脂肪溶解作用を発揮するマシンです。
どの層をターゲットにするかはカートリッジを変える事で調節できます。
Jeysis Japan HPより
当院で採用しているカートリッジは、下図の赤い四角で囲んだ4種類になります。
ターゲットになる層が浅い順に
Q1.5: 表皮の引き締め
Q3.0: 脂肪減少
Q4.5: SMAS(筋膜層)の引き締め
Linear4.5: 顎下・フェイスラインの脂肪減少、引き締め
となります。
この辺は、もう十分ご存じの方も多いと思います
今日、滔々と語ろうと思うのは、HIFUでリフトアップできるの?、という事について。
あくまで私の考えなので、さらっと読んでいただければと思います
私の中での結論なんですが、「ある程度の年齢の方はリフトアップよりも引き締めが目的」と思っていただいた方がいいかなと思います。
ある程度の年齢って何歳やねん
て話なんですが、
きっちり何歳っていう線引きはできないと思いますが、30代半ば以降くらいでしょうか。
要は
すでにボリュームロスによるたるみが出てしまっている場合はHIFUだけでは厳しいかも
と考えています
HIFUによるリフトアップのメカニズムは、「創傷治癒(傷ついた組織を修復する力)」を基本としています。
めちゃくちゃ乱暴な言い方をすると、やけどするとなんかキュッと縮こまって突っ張った感じになりますよね?
あれが筋膜付近で起きていると考えてください。
さてここで、以前に紹介した加齢プロセスについての論文を思い出したいのですが
この中で、エイジングのサインとして "dynamic discord with aging"という言葉が出てきます。
直訳すると、「加齢に伴う動的不和」という概念ですが
わかりやすく言うと、加齢が進むにつれて、筋肉と皮膚の動きに不一致が出てきますよ、という事です。
筋肉の動きに皮膚がついていく事ができなくなった状態です。
同じ論文からの写真ですが、20代では口輪筋の動きにぴったりと皮膚がくっついていて、シワがよりません。
70代になると、明らかに皮膚が余ってシワが寄るようになっています。
なぜ皮膚は余るのか?
それは皮下組織や骨など、今まで皮膚の下にあった構造物が徐々に萎縮してくるからですよね。
皮膚自体の表面積は変わりません。
ただ弾力はなくなります。
ストレッチの効くつるつるの布地が麻の布地になるようなもんです
HIFUの話に戻りましょう。
筋膜がいくらぎゅぎゅっと縮んでも、そこに皮膚がついていかなければ、あまり変化は感じられませんよね。
つまり、「加齢による動的不和」がすでに生じている場合にはリフトアップ効果は得られにくいと考えています。
あともうひとつ、解剖学的な視点として
お顔にはたくさんの靭帯があり、その靭帯の弛みがお顔全体のたるみにつながっている事は皆さんご存じの通りです。
これらの靭帯は
✓骨と皮膚をつないでいるしっかりとした「真性靭帯」
と
✓筋膜や軟部組織と皮膚をつないでいる「偽性靭帯」
に分けられます。
↑青い部分が、主な真性靭帯、黄色い部分が最も大きな偽性靭帯です。
真性靭帯は特に重要なリフトアップポイントとなります。
またまたHIFUの話に戻りますが、筋膜が縮まると一緒に動きそうなのは真性、偽性、どちらの靭帯でしょうか。
容易に想像がつくと思いますが、筋膜を足場としている偽性靭帯の方が、HIFUの効果が発揮されやすそうですよね
一方、真性靭帯は骨を足場としているので、加齢による骨萎縮が起こっている場合には真性靭帯はもちろんたるみます。
靭帯自体もゆるゆるになるんですが、足場もグラグラになります。
HIFUで骨は補えないので、真性靭帯に大きな影響を及ぼしにくいのではないかなと考えられます。
(あくまで私見・・・)
なので、まだ足場はグラグラになっていない、真性靭帯の弛みは少ない方にはリフトアップ効果が期待できるかもしれませんが、骨が減り始めてしまっているとなかなかそうはいかなさそうです
HIFUではフェイスラインはシュッとするけどほうれい線まで薄くなる!というのはあまり聞かない気がしますが、それもほうれい線ができる原因は何か(骨の萎縮、靭帯の弛み、皮下組織の萎縮)、フェイスライン近くにある大きな筋肉やそれに付着している偽性靭帯などを見ると、納得できるような気がします。
グダグダ書いてしまいましたが、簡単に、単刀直入に言うと
HIFUでリフトアップが実感できるのは、「ちょっとお肌にハリがなくなってきたかな」くらいの年齢まで
ではないかなと私的には思います・・
明らかにたるみのサインが出ている方や、ボリュームロスが明らかな方はHIFUだけではちょいと厳しいのが現実。
「昔はHIFUをしたらすごく引きあがった気がするのに最近あまり変化を感じない」
という感想を持たれる方もたくさんおられますが、つまりはそういうことなのかなと思います。
HIFUは「足し算」にはなりえない、ということですね。
ここまで読むと
「じゃあ、HIFUって意味ないん?いわゆる金ドブなん?!」
って思ってしまいそうですが、それは違います
HIFUには、HIFUにしかできない事がたくさんあります
そもそも非外科的にSMAS(表層筋膜)にアプローチできるのはHIFUだけです。
ヒアルロン酸をはじめとしたフィラーは、筋膜を引き締める事はできません。
また、創傷治癒機転でコラーゲンが増生されることにより、しっかりとした芯のあるお肌になります。
若い頃から定期的に行う事で、ストレッチ素材のお肌が麻になるまでのスピードをゆっくりにする事ができます。
ハリ、弾力のあるお肌が保てていれば、お肌と筋肉の動きの「動的不和」が起こりづらくなります。
そして、靭帯もコラーゲンからできているので、HIFUをしっかりと当てる事で靭帯の線維を(持ち上げるのは無理でも)強くしてくれるのではないかと思います。
なんといってもフィラーにはできないのは「脂肪を減らす」こと。
デザインせずに減らしまくるのは反対ですが、顎下なんかはしっかりと減らしてもいいんじゃないかと思います。
HIFUは、脂肪を減らしながらお肌も引き締めてくれる優れもの
ということで、だいぶ文章が混沌としてきましたが
HIFUは若いうちからコツコツと続ければ5年後、10年後には確実に差が出てくると思います。
また、フィラーにはできないお肌の引き締めについては十分な効果が期待できるので、ヒアルロン酸や糸でのリフトアップ後のメンテナンスにぜひ取り入れていただければと思います
やっぱり、息の長い治療にはそれなりの理由があるんや・・・
と、しみじみ感じたのでした。
※今日の内容は筆者のめくるめく妄想で構成されていることをご了承ください(あながち間違いだらけでもないと思うんだけど、どうだろう)。
まあ、日々こんなこと考えて妄想してニヤニヤしております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました
黒田でした
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