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僕の住んでいる町は今日はずっと雨でした。
このあたりでは12月に雪が降ることはあんまりないですね。
97年に発売されたb-flowerのシングル「蛍」。
この曲の中で蛍が空へ飛び立った舞台になっているのは、年末にはすっかり雪に
覆われる山あいの田舎町。
冬場は、列車が駅に着いても乗降客が少ないため自動ではドアが開かず、手動で開ける
(暖かい車内の空気が外に逃げないように配慮されているのです)ような日本の田舎町です。
夏前、蛍を見に川へと向かうのだけど、その途中には地元では有名な
「のっぺらぼうの出る竹やぶ」があり、街灯もない真っ暗なそのわき道をドキドキ
しながら通らなきゃたどりつけない…。
宮くんが作った素朴なメロディ—を聴いて僕の頭に最初に浮かんだのはだいたい
そういう ‘イメージのかたまり’ のようなものでした。
その後、苦労なくスルスルと詞ができたのを記憶しています。
僕たちb-flowerのCD音源は確か全部廃盤になってるんじゃないかと思いますが、
この「蛍」はiTunes での取り扱いがあるようです。
知らない人は、よかったら聴いてみて下さい。
わびさびの利いた自称 嵯峨野系(浸透せず)のクリスマスソングです。
蛍 / b-flower
夕立ちの後に いつも出かけた
川のほとりの 蛍の木まで
月明かり 柳の葉の雫
闇の奥 ずっと見ていた
今も思い出すよ ほのかな灯を
君の手のひらから アンドロメダへ
きっとすっかり 雪の中だね
山も役場も 寂しい駅も
12月が 僕の街にも来て
安っぽいニセ物ばかり
今も覚えてるよ 息をひそめ
君の声はすべる せせらぎの上
遠く遠く消えてしまった
夜の向こうに何がある
夕立ちの後に いつも出かけた
今も思い出すよ ほのかな灯を
君の手のひらから アンドロメダへ
本当の光を 僕は捜すよ
ひとつふたつ舗道に 雪が落ちる