外国人は、日本人が風邪をひいたり花粉症のためにマスクを着用している姿を見て「不思議だ」と言います。風邪をひいても他人に移らないようにマスクを着用するという習慣がないからです。
今回、国内初の感染者となった感染国へ渡航した高校生たちはマスクを用意していったものの、現地で誰もマスクをしていないのでマスクをしなかったと言っています。その高校生たちの一部は、短期間だったために症状が現れず、空港の水際検疫をすり抜けてしまった可能性が高いのです。成田の検疫で見つかった方々は運がよかったのです。
現在の感染拡大はそれが要因だと言っているのではありません。感染源はまだ特定できていないのです。
ただし、この高校生たちが感染国でマスクをしていれば・・・さらに帰国後に「風邪かな?」と思ったときにマスクを着用していれば、少しは感染拡大を防ぐことができたのではないか? と思うのです。
テレビを見ていると休校になった学校にやって来た女子高校生たちはマスクをしていません。教師が「マスクをしなさい」と言っても、笑ってごまかしてマスクをしようとしていませんでした。日本も花粉症時以外にはマスクをしなくなったのかもしれません。格好が悪いというのが理由でしょう。
人前で平気でくしゃみや咳をしている人のほうが格好悪いと思うのですが、いかがでしょうか。
日本人は他人に風邪を移さないようにマスクをするという奥ゆかしい習慣があったはずです。他人を思う気持ちです。今の若者にはそういう心がなくなりつつあるのでしょう。
だからこそ感染が拡大したのでは? と僕は思います。あくまでも私感です。誤解のなきように・・・。
でも、慌ててマスクを買いに走ってもマスクは品切れ・・・。僕は自分自身の危機管理の甘さを痛感するばかりです。
「マスクをすれば大丈夫とマスコミが煽っている」と言われる方もいます。僕はマスコミが煽っているとは思いませんし、過剰反応になっているとも思いません。それにマスクをすれば自分が大丈夫なのではありません。マスクをすれば他人に感染させることがないのです。マスクをすれば、これ以上に感染は拡大しないのです。
今市販されているマスクの大半は“サージカルマスク”といって他人に自分の飛まつを飛ばさないようにするためのものです。ウイルス感染をガードするのであれば“レスピレーター”という防塵マスクを着用した方がいいのです。
しかし、マスクの買い占めに走るという人も業者も出てくると思います。本当に必要な方々が入手することができないという事態になりつつあります。情けないことですね。
・WHOは日本の感染の早さに注目し、感染状況の本格調査を開始します。その調査結果を見て警戒レベルを「フェーズ6」に引き上げる可能性も出てきました。
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・国内での新型インフルエンザの感染者は大阪府48人、兵庫県78人、成田空港で確認された4人の合計130人となりました。この中には5歳の幼児と60代男性も含まれています。時間を追って感染者は増え続けています。
・兵庫県は県内の小、中、高全校に22日までの休校を要請しました。
・JR西日本は三宮、元町駅構内の8店舗の売店を休業することを決めました。
JR西日本のグループ会社「ジェイアール西日本デイリーサービスネット」の三宮店舗に勤務する女性社員が新型インフルエンザに感染したことが確認されたことを受けた対応策です。
・神戸の三菱東京UFJ三宮支店の窓口行員も新型インフルエンザ感染が確認されました。
同行は感染の拡大を防ぐため、支店長、支社長ら幹部以外の三宮支店と同じビル内の三宮支社の行員約70人を自宅待機させました。周辺の支店などから行員30人を派遣して営業を継続しています。
以上のように新型インフルエンザの感染拡大によって学校の休校や企業の事業休止など影響は大きいのです。
感染防止にはマスクが必須ですが、外出自粛が進むと必要になるのは食料や水の備蓄です。今はインターネットで注文できる宅配サービスもありますが、今後は宅配業者さんの休業も念頭におく必要があるので、数日分の食料・水を確保しておくことも必要だと思います。
7日~10日分というのは、家族が多くなれば結構大変ですよね。
さらに感染患者が増えた場合、感染者を隔離するための病院施設のベッド数や設備の確保なども考えなければなりません。
「たかがインフルエンザだろう」「過剰反応だろう」などと軽視しないで、あなたのご家族や社員を守るために慎重に対応しましょう。
①新型インフルエンザ感染確認96人に
大阪府と兵庫県での新型インフルエンザ感染者の確認数は92人となり、成田空港の検疫で発見された高校生らと合わせて96人に達しました。大阪府と兵庫県の感染者は海外渡航歴がなく、感染経路については明らかとなっていません。
②政府が大阪府と兵庫県の中学・高校に7日間の休学を要請
大阪府は感染症指定医療機関が満床にならないように新型インフルエンザ軽症者の自宅療養も認める等、政府の行動計画第3段階である「蔓延期」に相当する対応を決定しました。また政府は大阪府と兵庫県に中学校、高等学校に7日間の休学を要請しました。
③栃木県が発熱外来を6ヶ所に設置拡大
栃木県は発熱外来を5ヶ所に設置しましたが、さらに6ヶ所に設置拡大を行うことにしました。
①国内で新たに72人の新型インフルエンザ感染が確認されました。これまでの感染者と合わせて80人の感染者が確認されたことになります。
②栃木県でも米国から帰国した30代の女性が簡易検査でA型インフルエンザの陽性反応が確認されました。
*17日にはA香港型インフルエンザだということが判明しました
この女性は今月の8日から11日まで米国に滞在し、12日にサンフランシスコ発の航空便で帰国したということです。帰国後、女性は喉の痛みと発熱を訴え、県内の感染症指定医療機関で医師の診察を受けA型インフルエンザの陽性反応が出たそうです。現在、同県の保健環境センターで遺伝子検査を実施するとともに、国立感染症研究所にも検体を送って、検査中です。
③プロ野球球団のオリックスは、試合応援のための“ジェット風船”の販売を中止しました。ジェット風船は購入者が風船を膨らませて試合場に飛ばすものですから、感染者が風船を膨らませて放つと試合会場にウイルスを拡散してしまう可能性があるからです。
新たに兵庫県立高砂高校の男子生徒2人と女子生徒1人の感染が確認されました。バレーボール試合での感染の可能性が高いそうです。さらに兵庫県立八鹿高校の男子生徒と40歳代の男性教諭、大阪の私立大学に通う大学生と芦屋市に住む高等専門学校生の感染も確認されました。
これで新型インフルエンザの感染者は兵庫県で19人、大阪9人の計28人となりました。
確認中だった神戸高校の生徒4人の新型インフルエンザ感染が確定しました。大阪府茨木市でも高校生9人の感染が確認されました。これで大阪と神戸の高校生21人の新型インフルエンザ感染が明らかになりました。ウイルスの感染経路についてはまだわかっていません。
ほかにも感染の疑いのある方々の確認を急いでいます。
このため大阪ではマスクが売り切れ状態となっているようです。買い占めて法外な価格で売ろうとする業者が出ない事を祈ります。
ほかにも感染の疑いのある方々の確認を急いでいます。
このためマスクが売れて品切れ状態となっているようです。買い占めて法外な価格で売ろうとする業者が出ない事を祈ります。
関西では、なぜか高校生の感染が拡大しつつあるようです。いずれも海外渡航歴なしです。
感染確認者は・・・
●兵庫県立神戸高校3年生 男子生徒3人
●県立兵庫高校 女子生徒5人
以上、合計8人です。時間を追うごとに感染者が増えています。
これからは、外出自粛などが求められていくことになるでしょう。
これを受けて、大手コンビニではマスクの着用を義務付けたり、指導をすることになりました。
ファミリーマートは140店舗の従業員にマスク着用を義務付けることを検討。さらに感染にさらされやすい“おでん”の販売自粛も検討しています。
ほかにもサークルKサンクスでは対策本部を設置し、感染エリアではマスクの着用を指導、セブンイレブンでは神戸市内の95店舗で従業員にマスクの着用を指導、イオンでも一部のダイエーなど16店舗で従業員にマスクの着用を義務付けることを検討しています。
今日、仕事で有楽町まで出かけました。その帰りに東京駅丸の内口オアゾの中にある丸善でインフルエンザの書籍を2冊購入しました。豚インフルエンザの感染拡大を受けて緊急出版されたようです。まさにぴったりのタイミングです。このように現状に合わせての書籍発行は難しいのですが・・・。
「新型インフルエンザとは? フェーズ6の恐怖」 柳田彰彦:著
(ゴマブックス ISBN978-4-7771-1387-3)1200円+税
メキシコで発生した豚インフルエンザの感染拡大をドキュメントで5月3日まで追っていて、小説的です。今回の豚インフルエンザの記録物としては貴重だと思います。ドキュメントの間に新型インフルエンザの解説があるので
目次
第1章 ドキュメント・2009新型ウイルス
第2章 日本政府、国内の動きと対応
第3章 インフルエンザの正体、新型インフルエンザとは?
第4章 2009年新型ウイルスの行方
第5章 そして、われわれが進むべき道
「2009年新型インフルエンザ対策マニュアル」横道 直:著
(ゴマブックス ISBN978-4-7771-1386-6)800円+税
こちらはこれまでに発行された危機管理マニュアル的ですが、雑なつくりで、いかにも緊急出版という感じがします。イラストなどは見られたものではありません。これはもう少し時間をかけて製作された方がよかったと思います。何も無理やりに上記の「フェーズ6の恐怖」に合わせて発行する必要はなかったのでは? と思います。
目次
第1章 新型インフルエンザの脅威
第2章 家庭・会社でできる備えとは
第3章 パンデミック到来、あなたはどうする
終章 地震災害とは異なるアプローチ

