昨日12時半ごろ、伊藤病院の受付に来て、はたと気づく。診察券を忘れたことに。と同時に「表参道で何食べよう。何見に行こう。」という特定の思考が、家を出る直前からたった今まで自分の頭のCPUを使い切っていたことを自覚す(笑)。


 去年の10月くらいからチラーヂンを25μg飲み続けており、普段は不妊治療クリニックで処方箋を出してもらうのだが(非常に助かっている。)、たまには甲状腺の専門病院で検査と経過観察をしてもらおうと思った。

結果、数値は問題なく、これまで通りの量を続けることになった。


 伊藤病院は予約制度を導入していない。当日、受付時に診察券とは別の受付順を表した番号が付与され、受付を済ませた者順に診察をする。受付開始時間は朝の6時。そんな時間に受付に滑り込む能力はない、と自覚した落伍者たちは、最低でも二、三時間の待ちを覚悟することになる。

しかしながら伊藤病院が強いのは、待ち時間を潰すコンテンツに不自由しないところだ。表参道駅のA2出口から数歩で辿り着くこの病院は、表参道ヒルズまで30歩もかからないし、周辺はファッションブランドの旗艦店が立ち並び、素敵なティータイムやランチタイムを過ごすための場所にも事欠かない。その強みを活かし、

「待ち時間は減らせない(減らさない)けれど、待ち時間に有意義な時間を過ごしてね。ほら、ここは神宮前だから。」

というスタンスに振り切っており、それを可能にするツールやシステムの充実を図っている。

まずは患者が自分の番が来る頃に、ちょうど病院に戻れるシステムの導入だ。携帯から「携帯確認くん」で随時、自分の前に何人の人が並んでいるかがチェックできる。

もちろん、外で買い物などに夢中になった人が戻らないこともありうる。戻っていない人を呼んでしまうことが頻発すると業務が煩雑になるので、それを避けるため、掲示板に番号が表示されて順番が近くなった人は、診察室の前にあるドアポケットに受付番号表を入れて、待っていることを知らせる「二回目の受付」のようなシステムも導入している。したがって、掲示板に番号が表示されていても、受付番号表を入れなければ、呼ばれることはない。

また、検査の類は受付と同時に一瞬で通過できるように、専用の部屋を設け、沢山の人材と設備を導入している。検査に中途半端に時間がかかると、外でお茶やショッピングを楽しむためのまとまった時間を失うからだ。


 この、近隣のコンテンツを上手く利用し「待ち時間は存分に外で楽しんでこい。」という発想は画期的だ。この画期的なシステムの助けを受け、患者の多くは、忙しい日常の合間に、病院へ行くという大義名分の下、充実した一人ランチや買い物も存分に楽しむことができる。


 長々と述べてしまいましたが、詰まるところ言いたかったのは、私が昨日、神宮前・青山というテーマパークで束の間の休息を存分に楽しんでしまったのも致し方なし、ということであります。


オサレ丸眼鏡、ずっと欲しかったんだお。