今朝、緑色の彼女の様子を伺ったところ、卵を産んでいた。彼女のおしりの下あたりに、「卵鞘」という泡状のものが見える。この中に複数個の黄色い細長い卵が入っているそうだ。本来なら土の中に産むのだが、息子がどの種類の土が良いか決めかねているうちに産んでしまった。卵鞘を入れた土を、虫かごの中で適度な湿度と寒さを保ちつつ、しかもカビも生やさないように保つのは大変難しい気がするので、明日外の土の中に埋めに行くそうだ。
うちには2匹のメスのバッタがいる。この産卵した彼女は、うちに来た時から足を一本失っているので、もう一人の彼女と良く見分けがつく。この二人には食欲に明らかな差があった。体格は同じなのだが、食べる量が4、5倍なのである。卵を生み出す行為にはやっぱりエネルギーが必要なのだと感じた。彼女のお気に入りの食事は、私が「ビオセボン」で買ってくるオーガニックの小松菜で、写真に写っている小松菜も、昨晩入れたばかりなのにこんなにかじられている。産卵のエネルギーを与え給うた小松菜は、よく見ると葉脈など見目麗しく、神秘的な生命力を宿しているようにさえ感じられた。「これは私も是非いただかなければ!」という気持ちに駆られ、冷蔵庫に残っていた小松菜を急いで炒め、朝食のおかずにした。
この秋はたくさん食べて、エネルギーを蓄えようと思う。平常時のBMIは18.5くらいなので、別に足りないわけではないのだが、緑色の彼女とこの記事
に触発された次第だ。執筆者は少々食べ過ぎだと思うが、これを読むと、「よく言われるところの『妊娠に必要なBMI』とは、適度な『脂肪』のことなんだ。」ということが清々しいまでによくわかる。これまで、妊娠に必要なBMIと言われても、筋トレで筋肉量を増やし増量すべきなのか、余剰の脂肪を付けるべきなのか、イマイチわかっていなかった。
食べることはエネルギーを蓄えることである。数週間後に来るべき採卵にも、きっと沢山のエネルギーが必要だ。

