採卵後、一週間ぶりの通院日だった。3日目以降も継続培養を決めた初期胚は、四つのうち、三つが胚盤胞になっていた。8G2が4ACの5日目胚盤胞に、7G3が4AAの6日目胚盤胞に、6G4が4BCの5日目胚盤胞に。

卵たちの3日目までの状況はこちら


正直、驚いた。一年前の他院での採卵時のデータを鑑み(一年前に初期胚が胚盤胞になった確率、その時の初期胚のグレードと今回の初期胚のグレードの比較などから)、胚盤胞は一つできれば良いほうだと予想していたからだ。*1) 

6G4の初期胚ですら胚盤胞になってくれたと知り、嬉しいのと同時に、3日目の報告を受けた時点で、他の胚との比較の中で、「この胚は、胚盤胞になるのは難しいだろう。」と勝手に見限ってしまっていたことを申し訳なく思った。


 胚培養士の方が、タイムラプスの映像をパソコンのモニター画面で共有しながら、詳しく説明してくださった。今回いくつかあった異常受精についても、正常受精したものと比較できるように両方共有してくださった。

タイムラプスの映像を、単なるスクリーンショットではなく経時的な変化も含めて共有してもらえたのは、初めてだった。子供を人の手に預ける時、少なからずその間の様子を知りたいと思ってしまうのが親の性(さが)なのだが、預けられたものが子供未満の存在であっても、丁寧に説明責任を果たしてもらえることが、とても嬉しくありがたかった。



*1) 2024.02の採卵では11個できた初期胚のうち、胚盤胞まで成長したのは4つ。その時の初期胚グレードは1つがG2、残りが全てG3、細胞の数は1つが6細胞、残りは8-11細胞であった。