<第四章 効果的な食べ物 3>
『業務用サイクロンミキサー』は、先ず、東京国際フォーラムのメトロ・サンドウィッチに設置された。
栄養素が豊富な野菜、果物をブレンドし『サイクロンミキサー』で滑らかに仕上げたフレッシュジュースは、有楽町の働く女性たちを魅了したばかりではなく、メタボと戦うオジサンたちにも支持された。
当初は、Lunchtimeの売り上げだけだと想定していたが、早朝出勤するビジネスマンが、コーヒーの代わりに購入する姿も見られた。
知的なビジネスマン・ウーマン達は、啓蒙しなくてもフレッシュジュースには、酵素・ビタミン・ミネラルが豊富であることを熟知しており、300円という価格にも関わらず、初日から、『サイクロンミキサー』が悲鳴を上げるほどの売り上げであった。また、テイクアウト用に用意したサラダセット(ホーム食品のファームから直送されたトマト、キュウリ、レタス)、季節のフルーツセットも、サンドウィッチの売り上げをおびやかすほどの好評であった。
オープニングセレモニーに訪れた由美子と誠は、メトロ・サンドウィッチの山口常務から発せられた
「まさか、うちで生の野菜や果物を売ることになるとは、夢にも思わなかったが、この機会をサンドウィッチではなく、健康を販売するチェーンとして更なる飛躍のきっかけにしたい。」という言葉に感動した。
誠は、「まさか、ファストフードチェーンが、生野菜や果物を販売する拠点になるなんて、夢にも思わなかったね。『サイクロンミキサー』で作ったジュースを飲んだ人が、ホーム食品の野菜や果物が栄養が豊富なだけでなく美味しいことを知って、野菜や果物を買ってくれるようになると、ホーム食品の佐々木さんが言っていたネット販売も求められるかもしれないね。モーニングコーヒーじゃないけど、毎朝ジュースを飲む習慣を根付かせることがだいじだね。」
由美子は、「それもそうだけど、私たちの本来の仕事は、早く家庭用の『サイクロンミキサー』を開発することよ。さあ、今日もピザを食べながら仕様を詰めるわよ!」と言った。