紅葉が里まで
降りてきて
駅前の
エゴの木はもう
枯れてしまった
暖かい陽の寒い秋に
けや木並木を
大きくて温かな手と
父娘のように繋いで歩く
足元には
軽蔑や抗いが
落ち葉に交ざって
まとわりつく
頭上には
眩しい夢が
木漏れ日と一緒に
降ってくる。


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雨上がりの朝
濡れた地面は
光を吸い込み
星も月もなく
すべてが漆黒
濃く水を含んで
まとわりつく空気を
胸に溜めて、
湿った肺から出るのは
今日の為の祈り。
投げやりではなく
必死でもなく
だからといって
なんとなくでもない。
大切に大事に
今日も朝を想う
ただ真っ直ぐに迷いもなく


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映るのはいま
見えるのはきのう
見たいのはあした
いつのまにか目を
離せなくなっていた
視界の端に認めると
すいよせられる
日毎合う視線が
触れる身体が
ずっと僕が鏡に映すのは
君だった。
君の分も君の代わりを
できているのか
確かめるために
酷く歪んだ鏡だった
粉々に蹴り壊して
血だらけの脚を
身体ごと抱きしめてくれる
どうかもう
心を離さないで。


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