とってもご無沙汰しておりました。
この一週間は自分の教員経験の中でトップ3に入る(多分No1かな?)多忙さと精神的負担があったもので…
学校で日付が変わること複数・・牛乳屋さんとすれ違って帰りました。
過去にも日付が変わることが連続する勤務はあったのですが、過去と比べても、自分にかかってくる責任が大きいことを感じております。年取ってくると、呑気には仕事できないなぁ・・・
教員って出世は関係ない世界だと思っていますが、こうなってくると、教務主任や教頭、校長などは、頼まれてもなりたくないって思ってきます。給料はたいして増えないのに、仕事と責任だけが何倍にも膨れ上がりますからね。
・・・愚痴ですが・・・少し話題がそれました。
今週は書きたいことがたくさんあったのですが、部活について書きます。
私は吹奏楽の顧問をしております。先月からの仮入部を経て、今月は正式入部となりました。
吹奏楽の特徴として、楽器の担当パートが早い段階で決まってくるということがあります。
途中で変更することもあるにはあるのですが、ほとんどの生徒は、一年生のときに決まった楽器パートを三年間続けるわけです。
これが他の部活とは大きく違う特徴です。途中で変更しにくいのです。
ソフトテニスでは、ラケットを握って、しばらくしてから前衛と後衛に分化していきます。
途中から前衛と後衛のポジションを交替することもあります。やろうと思えば結構できますし、上手いペアになってくると、どちらもこなせる上で、プレー状況に応じて、チェンジしてくることだってあります。
吹奏楽は、楽器が決まらないと、練習もできません。腹筋ばかりやっていても、楽器は上手くなりませんから。
サッカーやバレー、バスケなどはどうでしょう?
ゴールキーパーなど、特別違ったことをやるポジションはあります。もちろん、サッカーのポジションだってそれぞれの役割があって、違いはありますが、ボールを蹴る、ボールを打つ、ドリブルをしてシュートを打つなど、はたから見ている姿は似ていますし、どのポジションでも、同じ練習メニューをこなすことが結構あると思います。
吹奏楽はまず見た目が全く違っています。
「吹」いて「奏」でる音「楽」
というものの、打つひと、弾く人もいます。
ピッコロとチューバでは、管の長さは何倍?何十倍?下手したら百倍くらい違うかもしれません。
吹き方だって、唇を振動させる、一枚のリードを振動させる、二枚のリードを振動させる、吹きだした空気を振動させる。音も違いますし、どれかの楽器をマスターしたからと言って、他の楽器が上手くなるわけではありません。音楽的な知識みたいなものは育ちますが、それで楽器が演奏できるわけではありません。
長々と書きましたが、新入部員にとって、楽器の違いはサッカーと野球くらいの違いに見えていると思います。クラリネットとコントラバスを
「大きく見ればどちらも同じ楽器♪」
・・・なんて思えるはずもないと思います。
私だってそんなこと思えませんから・・
と言うわけで、一年生部員にとって、自分がど楽器パートになるかは非常に重要な問題になってきます。
指導者として吹奏楽に携わるのはこれで4期目ですが、主顧問としてパート決めをやるのは初めてです。
できればそれぞれの学校でどのようにパートを決めているか教えてほしいくらいです。
一年生に初めに話したことは
「全ての楽器が集まって演奏できるのが吹奏楽」
と言うことです。トランペットやフルート、サックス、クラリネットのような主旋律をたくさん持っている楽器が吹奏楽ではありません。どうしてもサックスがやりたいというならば、サックスを教えてくれる場所はいくらでもありますし、それだけをやって音大の受験をすることだってできます。音大を受ける上では、吹奏楽の経験なんて、邪魔になることだってあるくらいですから。音大を目指す人間は、高校の途中から吹奏楽をやめて、専門のレッスンに通うひとが多いです。
吹奏楽部の発表や姿を見て「吹奏楽をやりたい」と思って入部したのです。
「私はフルートじゃなければ吹奏楽をやりたくない」
と言っている人はどうでしょうか?
野球部で考えてみると
「私はピッチャーじゃないと野球はやりたくない」
と言っているのと同じことです。
まぁ、先ほど運動系の部活との違いを強調しているので、矛盾もしているのですが・・・
以上のことを伝えて強調しておくのは
「どの楽器になっても、自分のベストを尽くしてほしい」
ということです。
決め方を迷った末で、結局入部者全員に全ての楽器を演奏してもらう、適性検査をやりました。
ほぼ一日かかります。20名前後の新入部員が全ての楽器を演奏するわけですから・・・
向こうも真剣ですし
こっちも必死です![]()
自分に向かない楽器に決まった生徒が3年間どのような苦労をするかも知っていますし、バンド全体として、パート決めはその後の結果に大きく影響します。
パート発表は午後の練習時間の終わり近くでした。
もちろん、ショックを受けている生徒もいます。パートの先輩たちに迎えられて、その場所に行っても、それを隠し切れない様子が分かります。
帰宅してから泣き続けた生徒もいます。
その気持ちも分かります。
やっぱり憧れますからね。
自分がその楽器を手にすることを夢見ていますからね。
私だって、その昔、人気の高いサックスを希望して、全く違うパートに決まり、切ない思いをしました。
でもね・・・
不思議なことに、楽器を手にして半年以上経つと、どんなに泣きじゃくっていた人も、他の楽器に移りたいなんて言わなくなるのですよ。
ここまで練習して上手くなってきたのだから、今さら他には移れない・・・
なんて思っているのでしょうか?
私は違うと思っています。
分かってくるんです。
その楽器の持つ魅力が。
その楽器を大切にしている人の想いが。
それぞれの楽器の持つ長所や短所が見えてきますが
それも含めて自分の楽器に愛着を持ってくるんです。
出会い方は様々ですが、どの部員にも素敵な演奏者になってほしいと思います。
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