少し前に流行った本の予約順が来たという事で本日図書館にて、受領。そして読破。WOWOWで映像化もされている社会派ドラマ。中小企業の社長の佃航平の破産寸前から日本のロケットの心臓部分を納入するに至る熱い漢の話。
大企業に勤めている思わず、その中のヒエラルキーに縛られたりや自分が偉いように感じてしまう過ちに陥りやすいですが、本当に大事なのは自分自身に強い信念を持ち、自分磨きに努力することだと改めて感じました。
なお、以下のとおり、ストーリーの構成も大変分かりやすくすっと頭に入ってきます。
1.佃製作所の資金繰りと八方塞がりな状況
佃製作所は、取引先から取引を断られ、又大手企業であるナカシマ工業からの訴訟の対象となる厳しい状況。ナカシマ工業は法廷戦略で中小の特許を奪い、業績を上げる汚い企業。ここで、佃の社長は金策に走る一方で、別れた妻から、辣腕の弁護士である、神谷を紹介される。神谷は、逆にナカシマ工業を訴えるという作戦により、和解に持ち込み、佃製作所はなんとか危機を乗り切る。
2.帝国重工からの提案
なんとか訴訟は乗り越えるものの、訴訟の対象となったレピュテーションから取引は低迷し、資金繰りが厳しくなる。その状況下で、ロケットを開発している帝国重工から、佃製作所のバルブシステムの特許を20億で買いたいという提案が来る。この背景には、帝国重工がバルブの内製化を予定していたが、いざ出来上がると既に佃製作所が特許を持っていたことによるもの。(これは佃製作所の特許戦略の見直しが功を奏したといえる)
しかし、帝国重工は、佃製作所の足元を見た戦略であり、本来数百億を投資すべきものであり、もっと高値が望ましい。ただ使いたいだけであれば、特許使用料を払えばいいもの。そして、大手特有の偉そうなもの言いと、結局の所、帝国重工の申し出断ることになる。
3.帝国重工から特許使用の申し出
その後、帝国重工から、特許を使用したいという申し出がある。社長は、特許を貸し出すことの判断がすぐ出来ない。目先の利益になるが、企業としての将来像が描けなくなる。そして、別れた妻からの一言で、特許だけでなくバルブシステムの納入を行い、自分自身の夢であるロケットの打ち上げに貢献したいという気持ちが高まる。その結果、帝国重工へシステムの納入を申しでる。
帝国重工の財前部長は、申し出を断りに佃に向かうが、そこで見たのは、佃製作所の生産能力の高さ。前向きに佃の納入を検討する。しかし、帝国重工内には、中小企業に頼ることの違和感が多く、佃にサポーティブな財前部長を外して、納入テストを行い、テストで落として、納入をやめることを画策するものがあらわれる。
4.社内の対立
社内には目先の利益を得るべきと考えるもの、中小企業がそんな製造リスクをとってどうする等異論が噴出。研究開発部門と販売部門の対立も大きくなる。そんな中、社長のもとには、会社を海外のファンドに売却し、研究者に戻らないかという誘いも来る。社長の悩みは深くなるが、システム納入の方向でとりあえずは決める。
5.帝国重工の検査
帝国重工に納入する以上、帝国重工のテストを受ける必要がある。しかし、仕組まれたものであり、検査員は、佃の従業員のプライドを傷つける発言を繰り返す。しかし、これが結果として、佃の結束を強め、帝国重工のテストを乗り切ることになる。社長は研究者に戻る申し出を断る。
しかし、佃の中には、唯一夢を追いかけることに反対するものがいて、納品する品に欠品を混ぜてしまう。それに気づいた佃は、新たな納入品を慌てて、帝国重工の検査に持ち込むが、検査結果として不良品と正常品を並べて書かれることになる。
6.帝国重工内の会議
帝国重工では、欠品を持ち込むような企業への異論が噴出し、特許使用に舵を切るべきという意見がでるが、財前部長のここで欠品を理由に佃を切っては、特許使用も断られるということで検査の継続を進言。
7.最終テストで失敗
最終テストに臨んだ佃だが、ロケットの発射実験に失敗。しかし、これはバルブのせいではなく、帝国重工のエゴで一部の部品を佃ではなく帝国重工の内製のものを使ったのが結果。帝国重工の担当者は自分のせいではないと主張するが、結局のところ、帝国重工のせいであり、佃製作所はテストに合格。
8.帝国重工社長の決断
帝国重工の社長には、佃と同じようにロケットの発射失敗経験がある。財前部長は、最後のプレゼンで佃の信頼度と発射に失敗しているからこそ世界で一番の品質を佃は持っていることを告げる。社長の決断は採用。
9.発射
種子島で中小企業のシステムを搭載したロケットの発射に成功!