ORANGEの備忘記録 -7ページ目

骨折の記録その1

2023年の夏、足の甲を骨折した。

そこから始まった散々な経験を記録しておこうと思う。 


7月の終わり、仕事は夏休みに入り長期連休中。

22年から始めた通信制福祉大学の科目修了試験を控え、1日中パソコンに向かって勉強していた。

宅配便のインターホンが鳴った。

急いででないと不在になってしまうと思い、慌てて立ち上がるとどうやら足が痺れていた。
いつものくせなのか、ソファに足を乗せ座っていたからだ。

でもなんとか歩けるだろうと、フローリングの廊下を裸足で歩きインターホンにたどり着いたその時、床に崩れ落ちた。

痺れていた足が、全くおかしな動きをした。右足の小指がわの側面に全体重が乗っかるように崩れ落ちたのだ。

起き上がろうとしたが、痛さでそれ以上動けなかった。

宅配便の応答はなんとかできたが、玄関へ受け取りに行くことができない。
とっさに次男を呼び、代わりに受け取りをお願いして事なきを得た。

さて、問題は足だ。
少しひねったか、痛めだだけだと言い聞かせなんとか部屋に戻ったが、その頃には喋れないほどの激痛に襲われていた。

しばらく悶絶していると次第に痛みが落ち着いてきた。とは言っても歩けるほどではない。

ひとまず、次男にアイスノンやタオルを貰い、足を高くしてソファで休むことにした。

そして、今日は何もできない宣言をした。そろそろ夕飯の支度をするころだったので、宅配で頼むことにした。

ひどい有り様に、心配した次男はテキパキ指示に従って行動してくれる。おまけに、さみしくないようにTEDのぬいぐるみを持ってきてくれた。

術後2ヶ月経過した

術後 2ヶ月が過ぎた。


盛り上がるように縫合された傷は半分くらいの高さまで落ち着いてきた。


赤みは9割以上消え、ドレーンの穴はほとんど目立たなくなっていた。


今までは赤みや盛り上がりで切ったそのものの跡は見えなかったのが、ここ最近少しずつ傷が見えるようになってきた。


一時ドレーンの穴のほうが痒みが強く、かさぶたのように乾いたりしたときもあり治りが遅いような気がしていた。

でもテープを貼るとかさつきや痒みは軽減された。


今では肩もみをしようが、ナイロンタオルで洗おうが平気だ。


マイクロポアテープは続けている。数日貼っては貼り替えている。とにかく粘着が強く剥がしたあとはベタベタが残る。ボディソープでよく洗ったつもりでも、時間が経つとベタベタが復活している。


最近になって傷がグロさを無くしてきた。よく見ると、いや薄々気づいていたのだけど手術の傷が3箇所になっている。


生検で切開した跡と、手術の跡、ドレーンの跡だ。生検と手術と別の傷になってる。

あれ?生検跡の上から手術するって話はどこに消えたのだろう。


まあ、傷跡の数はいい。


手術時間の調整といい、計画通り手術までたどり着けなかった事にほんの僅かな違和感を感じた。決して病院側の不手際では無いのだけれど。

もし、この手術が命にかかわるものだったらと思うと。いや、命にかかわらない見込みが高かったからの結果?

無限ループになりそうなので止めておこう。


手術とはこんなものなのかもしれない。人の体は千差万別。計画通りにピタリと行くわけがない、といったところなのでしょう。

これから自分や家族が手術することになったときの基準値になる感覚を養えた、と思っている。


そろそろ髪も伸びてきたので美容院に行こうと思っている。突然肩をバンバン叩かれたりギュ~と揉まれるマッサージが始まっても平気だ。


2ヶ月前、手術直前に美容院で髪型を相談した。

万が一、肩がしばらくあげられなくなっても手入れのできる髪型を飛び入りでお願いし快くやってもらえた。

幸い肩は問題なく無事だった。髪型は手入れしやすくそれとは関係なくとても気に入ったのでまた同じに整えてもらおうと思う。


術後の抜糸で最後の診察

退院から一週間後。


術後の検診と抜糸の予約があった。


退院当日からシャワーは許可されていたので湯船以外は普通にしていた。


肩の上げ下ろしも術後すぐは違和感があったけど、一週間も経つと元通りでなんの問題もなし。


動かしすぎると時々ぶり返したような痛みがまだあったけど、怖くなるような痛みではない。


診察が始まり、傷口を保護していたテープを剥がしてもらう。

テープ越しにもなかなかのグロい傷跡だった。10センチ以上あるうえ、脂肪腫を抜き取ったあとの皮膚のたるみをもとに戻すために盛り上げるように縫合されている。

まだ赤みも残っている。


テープの下はカブレと吹き出物で痒くて辛かった。やっとテープを剥がしてもらえた。


抜糸も診察室で座ったままパチンパチンと切ったり抜いたりで、はい、おしまい。痛みはない。


あとは傷がキレイに治るようマイクロポアテープを皮膚を寄せるように貼って過ごしてみてくださいとのこと。

今はかぶれがあるので貼らないほうが良いけど、テープで傷口を保護したほうが治りがキレイになるそう。それでも目立たなくなるまで半年から一年くらいかかるそうだ。


マイクロポアテープは約3ヶ月間続けると良いそう。


切除した脂肪腫も改めて検査に出したけど、悪性の可能性は無いと。

こちらはもう先生の雰囲気や脂肪腫の見た目からなんとなく悪性ではないと確信していたので、改めて聞いても、ですよね~くらいの気分だった。もちろん、ここで心配な結果が出る人もいらっしゃるからちゃんと検査してくれるのでしょうけど。


それと担当の形成外科の先生は今月末で異動するという。診察も最後で良いと。


術前はすごく時間を掛けるが、術後の早さと言ったら。ま、難しい病気や怪我とは違うからこんなものなのでしょう。


お礼をして診察を終え、院内のコンビニでマイクロポアテープを買って帰った。


テープは自分では貼れない場所なので家族に助けてもらおう。


とにかく、かぶれのかゆみから開放されて良かった。