清水寺の「紙」何て言う名前だろう?
新しいコルセットになってから、行動範囲が広がった。
ギプスの時と動きはさほど変化はないのだが、着脱できるようになり、お風呂に入れるようになった事で、正常な暮らしぶりに戻れたというか、活力がわいてくるというか。
歩くことには全く支障が無かったため、出掛ける気になれた。
週末になると、必ずどこかに観光しに行った。
吉野の桜や京都は実母も連れて行った。
歩き回ることには、何の問題も無い。
ただ、観光地のトイレは少々不便だった。
大抵和式が多かったが、背中を固定している私に、しゃがむのは難しい。
でも、奈良も京都も春の観光シーズンで、トイレはどこも列をなしていた。
とりあえず並んでみるが、洋式があっても1つ、運良く自分の番に空いてくれればいいが、なかなか都合よく行かない。
かと言って、障害者トイレとか多目的トイレなるところを利用するには、気が引ける。自分の見た目は、問題があるように見えないからだ。
一般トイレの列に並び、自分の番が来ても和式だった時は、後ろの方に譲った。
ここで、和式がイヤでわがままに選んでると思われるのもシャクなので、一応「背中が悪くてしゃがめないので…」と前置きした。
春の観光シーズン、東日本では自粛ムードだったそうだ。
清水寺では、お坊様方が義援金を募っていた。
自分ができる限りのお札を渡して、よろしくお願いしますと一言添えた。
清水寺で募金したという、安心感があった。
確実に正しく被災者のもとへ届くような。キリスト教ではないが「神の御加護を」というのに似た仏様の御守りする力がその義援金に添えられるような。
清水寺で募金すると、その都度、様々な仏様のお姿のかかれた紙を下さった。子供達は色違いのその紙を集めたくて、何度も募金した。
今でもそれを彼らは大切に持っている。
このいただいた仏様のかかれた「紙」何ていう名前だろう?
ギプスの時と動きはさほど変化はないのだが、着脱できるようになり、お風呂に入れるようになった事で、正常な暮らしぶりに戻れたというか、活力がわいてくるというか。
歩くことには全く支障が無かったため、出掛ける気になれた。
週末になると、必ずどこかに観光しに行った。
吉野の桜や京都は実母も連れて行った。
歩き回ることには、何の問題も無い。
ただ、観光地のトイレは少々不便だった。
大抵和式が多かったが、背中を固定している私に、しゃがむのは難しい。
でも、奈良も京都も春の観光シーズンで、トイレはどこも列をなしていた。
とりあえず並んでみるが、洋式があっても1つ、運良く自分の番に空いてくれればいいが、なかなか都合よく行かない。
かと言って、障害者トイレとか多目的トイレなるところを利用するには、気が引ける。自分の見た目は、問題があるように見えないからだ。
一般トイレの列に並び、自分の番が来ても和式だった時は、後ろの方に譲った。
ここで、和式がイヤでわがままに選んでると思われるのもシャクなので、一応「背中が悪くてしゃがめないので…」と前置きした。
春の観光シーズン、東日本では自粛ムードだったそうだ。
清水寺では、お坊様方が義援金を募っていた。
自分ができる限りのお札を渡して、よろしくお願いしますと一言添えた。
清水寺で募金したという、安心感があった。
確実に正しく被災者のもとへ届くような。キリスト教ではないが「神の御加護を」というのに似た仏様の御守りする力がその義援金に添えられるような。
清水寺で募金すると、その都度、様々な仏様のお姿のかかれた紙を下さった。子供達は色違いのその紙を集めたくて、何度も募金した。
今でもそれを彼らは大切に持っている。
このいただいた仏様のかかれた「紙」何ていう名前だろう?
緊急地震速報
ギプスからコルセットになり、やっと入浴らしい入浴が出来た。
ゆっくり湯船に浸かる。
動きはぎこちないが、リラックス出来た。
夜寝るとき、コルセットを外しても良いと言われている。
早速外して横になる。
やっと、元の生活に近づいた。
寝返りは体をひねるため出来ないが、それでも十分だった。
この頃、また眠れないほどの痛みが復活していた。
寝る前に痛み止めを飲んで寝た。
日中、よく動くようになったせいだろう。まだ胴回りのリハビリは許可されていないので、多少の痛みは鎮痛剤でごまかすだけだった。
私が入院中、東日本大震災があった。
ここ自宅は、西日本なのでほとんど揺れなかったが、テレビでは、番組の全てが報道に変わり、常に被災の状況を放送していた。
子供達は時折、早朝に起きてはここぞとばかりに一人でこっそりテレビを観る事を楽しんでいた。
普段、視聴時間や番組に制限をかけているため、親がまだ起きる前にこっそりアニメや録画した番組を観ていた。
ある時、いつものように長男はまだ暗い早朝にこっそりテレビを観ていた時の事だ。
恐らく、どの番組もニュースばかりだったはずだ。
その時、関東地方向けの緊急地震速報が鳴り響いた。キャスターも、緊迫した様子で伝えていた事だろう。
これが長男にとても怖い思いを植え付けたようで、すっかりトラウマになった。
まだ誰もいない暗い部屋で、緊迫したサイレンがテレビから流れてきたのだ。
それ以来、緊急地震速報の音を聞くと訓練であっても頭が痛くなるからやだ!と訴える。
怖さのあまり泣き出した事もあった。
今は、だいぶ冷静に受け止めている様だが、頭が痛くなるのは治ってないらしい。
母が入院中で、不在だった不安感もあったのかもしれない。
大好きなばあばである義母が泊まり込みでお手伝いに来て下さっていたが、それはそれ、これはこれ。のようだ。
なんであれ、怖くて不安な思いをさせてしまったのは、私だ。
長男に謝っても、彼は「いいよっ」と笑顔で言うだろう。
気持ちが繊細で柔らかい子だ。
だから、謝って彼への責任を免れるのではなく、緊急地震速報に関しては、今後も大甘に甘えさせるつもりだ。
ゆっくり湯船に浸かる。
動きはぎこちないが、リラックス出来た。
夜寝るとき、コルセットを外しても良いと言われている。
早速外して横になる。
やっと、元の生活に近づいた。
寝返りは体をひねるため出来ないが、それでも十分だった。
この頃、また眠れないほどの痛みが復活していた。
寝る前に痛み止めを飲んで寝た。
日中、よく動くようになったせいだろう。まだ胴回りのリハビリは許可されていないので、多少の痛みは鎮痛剤でごまかすだけだった。
私が入院中、東日本大震災があった。
ここ自宅は、西日本なのでほとんど揺れなかったが、テレビでは、番組の全てが報道に変わり、常に被災の状況を放送していた。
子供達は時折、早朝に起きてはここぞとばかりに一人でこっそりテレビを観る事を楽しんでいた。
普段、視聴時間や番組に制限をかけているため、親がまだ起きる前にこっそりアニメや録画した番組を観ていた。
ある時、いつものように長男はまだ暗い早朝にこっそりテレビを観ていた時の事だ。
恐らく、どの番組もニュースばかりだったはずだ。
その時、関東地方向けの緊急地震速報が鳴り響いた。キャスターも、緊迫した様子で伝えていた事だろう。
これが長男にとても怖い思いを植え付けたようで、すっかりトラウマになった。
まだ誰もいない暗い部屋で、緊迫したサイレンがテレビから流れてきたのだ。
それ以来、緊急地震速報の音を聞くと訓練であっても頭が痛くなるからやだ!と訴える。
怖さのあまり泣き出した事もあった。
今は、だいぶ冷静に受け止めている様だが、頭が痛くなるのは治ってないらしい。
母が入院中で、不在だった不安感もあったのかもしれない。
大好きなばあばである義母が泊まり込みでお手伝いに来て下さっていたが、それはそれ、これはこれ。のようだ。
なんであれ、怖くて不安な思いをさせてしまったのは、私だ。
長男に謝っても、彼は「いいよっ」と笑顔で言うだろう。
気持ちが繊細で柔らかい子だ。
だから、謝って彼への責任を免れるのではなく、緊急地震速報に関しては、今後も大甘に甘えさせるつもりだ。
コルセット初日
ギプスをつけてから約1ヶ月、やっとギプスを卒業し、着脱可能なコルセットに移った。
そして、その翌日は、次男坊の入学式だった。
さすがにコルセットをつけてはいかれない。
何故なら、このコルセット、スポンジのような発泡性の素材で出来ていて、体に密着できるようベルトも幾つもついている。そのため、付け心地は軽いのだが、かなりデコボコボリュームがあるのだ。
この上からフォーマルスーツは、非常に違和感出るし、そもそも服が入らないだろう。
なので、コルセットはあくまでもギプスの代替え、と言われていたが、初日でいきなり外して入学式に出席する事にした。
さすがに何もつけないのは怖いので、一番初めに行った病院で応急処置でつけてもらったベルト型の布製コルセットを着けた。
よく市販されてる様なタイプのだ。
小学校までは、10分ほど、そう遠くなかったのだが、教室に向かう階段は少々怖い。足腰が弱っている上、今日は大勢の保護者が行ったり来たり。
ふとバランスが乱れたとき、とっさに踏ん張るコトが出来そうにない。
一緒に参加している夫に掴まりながら自分のペースで集中して上り下りした。
恐る恐る、初日から外したギプス替わりのコルセット、気疲れが一番きた。
腰をひねったらいけない、とかとっさに踏ん張らない様にとか。
入学式を終え、自宅に戻ってコルセットを装着すると、とても楽だった。
そして、その翌日は、次男坊の入学式だった。
さすがにコルセットをつけてはいかれない。
何故なら、このコルセット、スポンジのような発泡性の素材で出来ていて、体に密着できるようベルトも幾つもついている。そのため、付け心地は軽いのだが、かなりデコボコボリュームがあるのだ。
この上からフォーマルスーツは、非常に違和感出るし、そもそも服が入らないだろう。
なので、コルセットはあくまでもギプスの代替え、と言われていたが、初日でいきなり外して入学式に出席する事にした。
さすがに何もつけないのは怖いので、一番初めに行った病院で応急処置でつけてもらったベルト型の布製コルセットを着けた。
よく市販されてる様なタイプのだ。
小学校までは、10分ほど、そう遠くなかったのだが、教室に向かう階段は少々怖い。足腰が弱っている上、今日は大勢の保護者が行ったり来たり。
ふとバランスが乱れたとき、とっさに踏ん張るコトが出来そうにない。
一緒に参加している夫に掴まりながら自分のペースで集中して上り下りした。
恐る恐る、初日から外したギプス替わりのコルセット、気疲れが一番きた。
腰をひねったらいけない、とかとっさに踏ん張らない様にとか。
入学式を終え、自宅に戻ってコルセットを装着すると、とても楽だった。