ガーン、なっなっんと、この文、訳し漏れている! | 出版翻訳者voyagerのブログ

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長年の夢であった出版翻訳者になりました。「為せば成る」です。

いやいや、前回の5月5日のブログで「最後のゲラ読み」なんて書いてしまいましたから、

みなさんは私が校正を終わったと思っているでしょう。

 

ブログをアップした翌日5月6日にもう一度手を入れて、5月7日に出版社まで持参することにしました。

 

ゲラはB4で大きいため、梱包が大変なのと、送料も高いので郵送ではなく持参することにしています。

まぁ、あとは万が一の輸送事故対策ですね。データならなんとでもなるのですが、手書きとなると、取り返しがつかないことにもなりかねません。

 

あとはゲラを手元に残しておきたいのです。

ゲラを「はい」っと渡してしまうと、いつどこでどのような変更が行われたかがわからなくなってしまうので、私は出版社でコピーをいただくことにしています。

 

なんとか5月6日中に2回目のゲラ読みを終えて、5月7日に外の仕事が終えてから、出版社に向かいました。

 

電車の中でゲラを読んでいると、

 

ガーン、なっなっんと、この文、訳し漏れている!

(おっ、おれの訳文、じっ、実は信頼性がないんじゃない?)

 

電車の中でそおっと修正を加えて、その他に訳し漏れているところがないか確認しますが、40分程度の乗車時間なんかじゃとても足りるものではありません。


びくびくしながら、祈りながら、ゲラを編集者に渡します。

 

上の空で編集者と会話をして、監訳者からの5月9日にゲラが戻ることを知りました。

 

よっしゃっ〜、もう一度直せる!

 

5月8日は外の仕事が休みだったので、コピーしてきたゲラを読み始めます。

読み始めるというのは正確ではありません、誤訳の確認を始めます。

日本語⇄原文を淡々と繰り返します。

 

そうしたら、出てくる出てくる、その数50強

 

やばい!でもいまならまだ間に合う!

 

水曜日に間に合うように、火曜中に表にまとめて編集者に送ります。

 

あまりの数からか、編集者氏から「もう一度、ゲラを出します」との連絡が。

 

正直、またかぁ、という思いはありましたが、活字にする以上万全を期さなければなりせん。

(いつになるかわからない増刷時にあそことあそこを直そうと密かに思い続けていくのは気分がよいものではありません。)

 

さらにもう一度原文にあたります。出てくるは出てくるは、修正箇所130!

 

WeekとMonthを読み間違えている箇所もあり(あっちゃー)、この間違いは編集者氏から「気がついてよかったですね」と言われてしまいました。

 

以前ブログに書きましたが、まずは訳出したものに誤訳がないかどうか確認して、それから日本語の推敲を行うようにしています。編集者に渡す前に自分の和文に誤訳がないかもう一度確認したいのですが、今回はそれを省いてしまったのです。後悔先に立たず。

 

結果として、今回の本では都合4回原文にあたることになりました。いままでは原文・訳文の対比は3回でしたから、記録樹立です。

 

教訓:ゲラが来たら、日本語をなでるだけでなく、その都度原文にあたるべし。

 

白焼きで直す数カ所をメールでお知らせしたら、

「Amazon.co.jpで予約が始まりました」と編集者氏から返事がありました。

もうホッとしてもいいでしょう?

 

でもゴールデンウィーク明けの会話が頭に残っています。

 

編集者氏「つぎの本は始めましたか?」

私「はい」

どうやら休みはなさそう…。

 

あーっ!次の本も同じ著者!