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Che bello!

主に映画・ドラマの感想、ときどき日常

「オキュラス/怨霊鏡」


2014年アメリカ公開のホラー映画。



オキュラス/怨霊鏡 [DVD]/カレン・ギラン,ブレントン・スウェイツ,ケイティ・サッコフ
¥4,104
Amazon.co.jp



【あらすじ】

新居に引っ越したばかりの4人家族。しかし、幸せな生活は突然の終焉を迎える。
父親が妻を拷問し殺害。ふたりの子供は救出されたが、10才の弟は錯乱し襲い来る父親を殺害したと

して、精神病院送りとなった。
そして11年後。弟のティムは精神病院から退院。姉ケイリーが出迎え、ふたりは再会した。
ティムは新しい人生を始めようとしていたが、ケイリーにはある目的があった。
11年前の事件が鏡の魔力が原因だと証明することで父と弟の汚名を雪ぎ、そして家族を奪った鏡を葬り去る──。
かつての自宅に鏡を持ち込み、ティムとともに超自然現象を映像に収めようとするケイリーだったが……。


評価:65点



今自分の眼に見えているものは、現実か?


眼に映るものだけがすべてじゃないさ、とか
歌詞みたいフレーズが浮かんでしまう本作品。

過去と現在の交差、さらには現実と幻覚の交差が
呪われた鏡の世界へと引き込んでいきます。

じわりじわりと追い詰められていく姉弟の姿が痛々しい!



ダウンここからネタバレありダウン










鏡といえばホラーの小道具として鉄板ですよね。
記憶に新しいのはキーファー・サザーランドの「ミラーズ」でしょうか。
他にも鏡を見ていると誰か後ろに立っていたり、自分の姿が変化したり、鏡はホラーにおいてなくてはならないものです。


本作品は10年前、鏡が両親を呪い殺したと信じている姉のケイリーと、父を銃殺し、長期精神病院に入院していた弟ティムが、鏡の呪いによって両親が死んだことを証明しようとします。
せっかく生き残ったのに、また呪いの鏡を自ら手に入れたケイリーは
お前が呪ったんだろ!さぁ、吐け!吐け!と言わんばかりに鏡を威嚇します。
ここが少し他のホラー映画と、鏡の扱いが違っていてよかったです。


かつて住んでいた家にカメラやPCを持ち込み、
家のあちこちにライトを設置して、鏡がその本性を現す時を待ちます。
ケイリーが一番力をいれたのが、鏡に対する脅しの仕掛け。
もし自分たちになにかあれば、タイマー仕掛けの仕掛けが作動し鏡が割れる仕組みに。
だから鏡は私たちを殺せない!と言うケイリーですが、もう嫌な予感しかしません。


ただティムはぜんぜん乗り気じゃない。
ケイリーはもうすごい意気込みで、「え、精神がおかしいのは姉じゃね?」と思ってしまったほど。


ティムは父が精神的に病んでしまい、母を殺し、自分たちを殺そうとしたと思ってる。
ケイリーは鏡の呪いが父や母を狂わせ、仲の良かった家族を引き裂かれたと思ってる。

真実から目を背けるために、鏡の呪いはケイリーが作りだした幻覚なのか。
精神病院でティムが洗脳されてしまっただけなのか。


実際ケイリーが調べたら、過去に鏡の所有者が45名も不審な死を遂げているんですよね。
あ、やっぱ呪いの鏡じゃん、とも思うのですが
母は父の浮気を疑い、精神を病んでしまったのでは?とも取れました。

見てるこちらも、何が真実なのかわからなくなってきます。

ティムは家の外で電話をしているつもりが家の中だったり、
無意識にビデオカメラを動かす自分の姿を目の当たりにし、混乱してきます。
本当に鏡の呪いは存在するのか……?

中盤を過ぎると、強気だったケイリーも現実のような幻覚を見始めます。
リンゴ→電球→リンゴのシーンは悶絶ものムンクの叫び


ラストに向けて鏡に殺されたと思われる人たちの亡霊があらわれたり
ケイリーが心配して駆けつけた恋人を殺してしまったり
何が現実で幻覚なのか分からなくなってきます。

そしてラスト、母親の幻覚を見たケイリーは
ティムが発動した例の仕掛けにより、鏡の前で死んでしまいます。
ああ!やっぱり。

ティムは警察に逮捕されてしまい、まるで10年前の再現です。


これは結局、鏡の呪いには勝てなかった。ということなのですかね。
それとも姉弟が見ようとしなかった真実なのか……


物語は全編、過去と現在の扇情回想法で構成されています。
過去と現在の境目がないので、苦手な人は混乱してしまうかも。
また派手な演出もなく、どちらかというとじめっとした物語だと思います。
けっして後味の良い作品ではありません。



姉のケイリーを演じるのは、カレン・ギランというイギリスの女優さん。
とっても美人さんですきらハート
ティム役は、映画「マレフィセント」でフィリップ王子王子さまを演じたブレントン・スウェイツ。
おかしくなっていく二人の父親役は、ロリー・コクレーン。
CSI:マイアミで殉職してしまうスピードル役が、私は印象に残っています。