新潟妖怪伝説 天狗と銘酒そして秘湯 | くればのブログ

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上越市を中心に活動する SingerSongWriter 中村賢一

新潟県には、多くの神が存在する。

妙高地方にある関山神社は

鳥居をくぐり抜けた途端に空気が変わる。

まさに神の宿る神社なのだ。

 

 

関山権現ともいい、

仏教色の強い神社である。

 

 

 

古来妙高山は、裸形上人によって

(仁徳天皇の御代にインドから渡来した僧)

開かれた仏の山であり

妙高山へつながる神奈山は神様に守られている。

あまり知られていないが

実は隠れたパワースポットなのだ。

 

新潟県の伝説には、妖怪が多く登場する。

そして、不思議なことに

神社や寺にまつわるものが多い。

 

ここ、

関山には天狗の伝説がある。

天狗は妖怪とも山神とも言われている。

 

天狗が隠すほど美味しい酒が

ここにはある。

新潟の酒は、ブランド化された銘柄も多いが

実は名前の知られていない酒にこそ

こだわりの味がある。

これは、

万人に受けることを目的としたものではなく

守り継がれた伝統にこだわったものだ。

 

ここ、関山でしか飲めない

天狗が隠すほど、うまい酒の名は

そのまま

『天狗の隠し酒』という名前がつけられている。

 

この酒、

酒米には「五百万石」(毎年1等級以上の評価)

が使われている。

妙高山からの雪解け水を利用した

わずか1ヘクタールの

限定された圃場で栽培された酒米だけが

使われているのだ。

 

『天狗の隠し酒』を購入できるお店も限られている。

そして、

ただでさえ入手が困難な酒なのだが

限定中の限定品

『天狗の隠し酒 生原酒』は、

もっと手に入らない。

買えるのは、年に1回だけ

12月後半に決まった2軒の酒屋だけに

納酒される。

 

搾ったまま瓶詰めした新酒である。

 

主に地元の住人が年末年始にむけて

神の酒として購入する

数量限定の貴重な酒なのだ。

 

おれは昨年、謙信SAKEまつりの会場で

君の井酒造の従業員さんから買える場所と

時期を聞いて

なんとか手に入れた。

 

手に入れるのは困難な酒だが、

高価ではない。

 

希望小売価格]税込

720mlカートン入1,155円

 

 

ボトルキャップを手のひらで包み

開栓しようと、

キャップの一列目の段差がズレた瞬間、

驚いた。

押し込められ

充填されたアルコールが

一気に気化し、

キャップを持つ手の隙間から

流れ出てくるのだ!

瞬間のできごとだが、

手の中が冷たくなった。

 

開栓した途端に香り立つ! 

香りの色が観えるようである。

 

加工は一切ない

人工的に、飲みやすくなっていない。

人工的に、うまくなっていない。

 

誰もが思うと思う

『これが日本の酒だ』

 

 

名水あるところに銘酒あり

 

こだわり抜いたうまい日本の米と

神様の山から頂いた名水でできた

絶品なのだ。

 

また、

今年の年末も買いに行く予定である。

 

 

 

〜〜〜〜 

 

今年も秋が深まる前に

燕温泉を訪れた。

年に1度は

秘湯:燕温泉に宿泊する。

 

目的はメディアから逃げて

汚れた精神を浄化するため。

 

燕温泉へは、車で行くことができる。

毎回

この神の宿る関山神社で参拝をしてから向かう。

 

いくつもの

『クマ出没注意』の看板を

横目に見ながら登って行くと

気圧の変化で

耳が『ぼ〜』としてくる。

 

しばらく走ると

妙高山麓国民休暇村が右手に見え

エンジンの回転数が更に上がったまま

急な登り坂を上がり続けると

関温泉の入り口にたどり着く。

 

 

これから向かう燕温泉は『白』

関温泉は『赤』

と言われ

お湯の色違いを楽しむ観光客も少なくはない。

 

標高の高い関温泉スキー場は

ゴールデンウィークくらいまで

スキーが楽しめる場所である。

 

 

関温泉から更に上がり、

長く湾曲したトンネルを抜けると

燕温泉の入口が見えてくる。

 

 

ここ4年くらい、同じホテルに宿泊している。

今回も

妙高市労務推進協議会のクーポン券を買った。

なんと

6900円一泊二食(税込)なのだ。

この料金で手に入る幸せ以上の価値がある。

 

車から降りてからずーっとしている硫黄の匂い

これが

たまらなくいい・・

相変わらず落ち着く場所だ。

 

チェックインを済ませて

早速、宿の中の温泉に向かった。

 

この宿の浴場は、

男湯と女湯が朝の7時〜9時の間だけ入れ替わる。

 

女湯の方が断然いい!!

まあ、そっちのお風呂は明日の楽しみにとっておいて

まずは正方形の

このお風呂に浸かった

 

 

山ひとつ向こうにある赤倉温泉と違って

全身に浸透する、なめらかなお湯である。

何度でも、何時間でも入っていられる。

疲れない。

 

1時間くらい入っていただろうか

 

浴衣を羽織ってから

無料の露天風呂『黄金の湯』まで

歩いて向かった。

 

 

気温は20℃を下回っていたが

程よく温たまった体には心地よい

 

早くも木々は彩りはじめている。

 

 

浴衣を脱ぎ、

大自然の中の露天風呂に体を滑り込ませた。

 

ちょうどいい温度である。

途絶えることなく湧き出るお湯の音が

耳から入って体の中心まで浸透してくる。

 

頭を岩の上に乗せ、全身の力を抜く

頭上には

あまり平地では見ない植物が隙間なく生え

谷川を流れる水の音と

湧き出る湯の音が合わさり

定期的なリズムをつくっている。

 

光合成をしている植物たちは

できたばかりの新鮮な酸素を

大気に向かって供給し続け

命あるものにエネルギーを与える。

 

新鮮な酸素を大きく吸い込むと

全身の細胞が活性化する。

 

これがいいのだ

 

携帯電話も持ってきていない。

 

メディアから逃げ出してきたのだ。

 

 

誰にも邪魔されない 最も贅沢な時間を過ごす。

 

 

 

神の住む神奈山から流れてくる風に

ほてった体をクールダウンしながら

夕食に間に合うように来た道を降る。

 

 

テーブルに並べられるのは

山で採れた、新鮮な食材ばかりである。

先ずは、

お決まりの冷酒を胃の中に流し込む。

食道を通過しながら胃に到達するまでの間に

酔っ払いそうになる。

『く〜こりゃたまらん♪』(幸せ)

 

 

ひとりの時間はたまには良い

自分のペースで行動ができる。

 

窓の外は、光のないただの闇

静かだ・・

一般的な温泉街なら、

ぶらりと出かけるところだが

ここには何もない・・

 

ひたすら温泉に入り

自分と向き合う。

 

 

部屋に戻り

大好きな藤田麻衣子さんの曲を聴き

お気に入りの本を読む

 

贅沢な夜だ

 

気づかないうちに眠りにつき

朝が来る。

 

家にいれば、あれこれと考え

余計なことをしてしまうが

自由な時間に寝てしまうため

朝が来るのも早い。

 

音楽をかけ直し

本の続きを読む。

 

入れ替わった浴室の準備ができたころ

また、温泉につかる。

 

車で来ていなかったら、

ビールを飲んでいるところだ

 

朝は露天風呂に直行する。

 

扉を開けると

冷たい空気が全身に襲って来る。

 

 

朝露で濡れた森林が眩しく

絶え間なく流れ出るお湯の音が

心を和ませる。

 

もう一泊できたら

どんなに贅沢だろう

 

なんて考えてしまう。

  

 

 

 

 

妙高の天狗は大の酒好き

うれしいにつけ、悲しいにつけ

まずは酔うて候

〜君の井酒造 天狗の隠し酒〜

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。