暑い時に食うカレーみたいな、熱いコーヒーみたいな、暑苦しいポップスでショック療法だ。
まずは、パナマ・リミテッド・ジャグ・バンド。’60年代後半から地味に活躍した英の5人組。アシッド・フォーク、フリー・フォークの草分け的なバンド。私は’80年代に知って、アルバムジャケットがあまりによかったので入手。そのジャケットはリンク先の画像で見られるが、こんな暑いジャケットを私は他に知らない。熱いジャケットは他にもあるが、暑いはない。レコードサイズだとなおさら良い。中身はややジャケット負けだが、悪くない。
Panama Limited - Future - YouTube
続きまして、ジミ・ヘンドリクス。最後のスタジオ録音盤にして創作意欲が爆発した傑作アルバム、エレクトリック・レディ・ランドから、ロング・ホット・サマー・ナイト。暑さ以前に、曲構成、楽器・ボーカルの入れ方等、よく錬られた佳曲。’70前後の雰囲気ムンムンながら、少しも古さを感じない。素晴らし。
Long Hot Summer Night - YouTube
続きまして、蒸し暑い以上にむさ苦しい’70年代フランク・ザッパ。曲は1977年のライブから’マフィンマン’。ライブの大団円で、ザッパとしては単純な構成で、最後に俺のギターを喰らえ、という曲だ。第2ギターにエイドリアン・ブリュー、ドラムはテリー・ボジオ。
Frank Zappa Muffin Man Live 1977 HD - YouTube
続きまして、暑い夏にはこれだ!という人も日本に数人はいるのではないか。コルティーホ・イ・ス・コンボ。絶頂期、すなわち最暑期のアルバム、’en new york’から’Chambeleque’。こんな暑い演奏がアルバム1枚続くので、若い頃は実際に息苦しくなって一枚通せず、途中で小休止が必要だったほど。今は感性が鈍くなって最後まで聴ける。
最後は日本で〆よう。日本の誇るロック・バンド、あぶらだこ。’80年代初頭にハードコアパンクと紹介されてデビュー。その頃のライブを観たが、ハードコアパンクなんて括りがアホらしくなる、ジャンル無用なバンドだと感じいった。その数年後にメジャーデビューした時は、日本のオルタネイティブの代表だ、と私は思ったが、世間ではほぼ無視された。その後、活動したりしなかったり、で、現在は実質活動停止中。年齢的に限界かな。曲は、メジャーデビュー盤(木盤)から。彼らには珍しく’70プログレを醸す曲。
今日明日が暑さの1つのピーク。みなさん、朝から遠慮せずエアコンかけましょう。