無人島(電源とプレーヤ有り)の100枚 #53 MARRAKECH EMBALLAGES・・・・ | 偽クレモンのブログ

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先回、アフリカの親指に絆されて自身の音に落とし込んだ日本人を選定した。今回は、モロッコ音楽に絆されたベルギー人を選定する。シンク・オブ・ワンだ。

 

シンク・オブ・ワンは、1996年にベルギー_アントワープで結成されたバンドで、ドラム、ウッドベース、ギターにホーンセクションの6人組(元々モロッコ人1人を含む)が基本構成。基本構成で活動する時は’NAFT’というプロジェクト名を使う。そして、モロッコに数ヶ月滞在し、現地で出会ったミュージシャン達と共に新たに立ち上げたプロジェクトが、マラケシュ・アンバラージュ・アンサンブルだ。島へ持ってくのは2001年リリースの同プロジェクト2枚め。

MARRAKECH EMBALLAGES ENSENBLEⅡ (2001年 ベルギー)

 

先にも書いたが、第三国の音楽に絆された西欧の音楽家で、聴くに耐えうる音楽を演っているヤツなんて、なかなか居るものではない。パトロン気取りで現地の音楽家を顎で使うやつ(ライ・クーダー、ポール・サイモン等)や、ただただひれ伏してしまうやつ(ペイジ&プラント、デヴィッド・バーン等)。しか~し、シンク・オブ・ワンは全然違う。モロッコ音楽に絆されながら、全く新しいモロッコ音楽を作り出してしまった。これは凄いことだ。感触としては、以前に紹介したハッサン・ハクムーンの超絶新作となんら遜色ない。何も知らずに聴いたら、ハッサンの他にもこんな新進気鋭の凄い奴らがモロッコから出てきたか!と勘違いすること請け合い。かと言って、けしてモロッコ現地のミュージシャンに全権を委ねたわけではない。曲を作っているのはオリジナルメンバーのベルギー人。ヴォーカルは流石にモロッコ人だが、演奏の肝はベルギー人が担っている。モダンで肉感的で、最高のミクスチュア・ミュージックだ。先回のサカキマンゴーと違うのは、サカキマンゴーは、日本人がアフロを取り入れた新しい日本の大衆音楽を構築したという点だ。

 

等と、つらつらと書いているが、このプロジェクトの音がWEB上に一切、無い。こりゃ仕方ない。実力の割に一般知名度が低すぎる。当然、タワーレコード名古屋パルコ店には専用インデックスはない。ぱいぱいでかみのインデックスはあるのに・・・・

 

というわけなので、このシリーズ初のリンクなし。