あなたの保険大丈夫ですか?将来の年金支給額知ってますか?直ぐに計算出来ますよ -37ページ目

プロがお薦め 貯蓄目的の保険は「該当なし」

 おすすめの保険、今回は「定期保険」「医療保険」「がん保険」以外の保険をまとめます。

■終身保険
1 該当なし
2 ソニー生命「バリアブルライフ(変額終身保険)」

 「終身保険」は、一生涯の死亡保障がある保険です。金利が高かった時代は、貯蓄性を評価されたりしましたが、今の時代、「相続対策」等が必要な方以外、どうしても「終身保険」を利用することはないはずです。

 したがって、「安く一生涯の死亡保障が確保できる」という一点で評価しました。現時点でのおすすめは、「バリアブルライフ(変額終身保険)」です。

 (「変額終身保険」が資産形成に向かない理由については、6月の記事「保険の無料セミナー、想像以上に納得できなかった」をご一読ください)

■介護保険
1~3 該当なし

 「介護保険」はおすすめがありません。私が知る限り、保険会社や代理店で働く人たちの間でも特定の商品名が出ることはありません。

 正直、「どう評価していいのかわからない状況」なのだろうと認識しています。

 販売手数料率はそれなりに高いですし、保険金の受け取りは基本的に老後だと思われます。となると、「保険金の価値が遠い将来も同じだろうか?」という疑問も生じます。

 そこで繰り返し書いてきたとおり「よくわからないものには近づかない」と判断していいと考えます。

■学資保険
1 該当なし
2 ソニー生命「学資保険スクエア」
2 アフラック「夢見る子供の学資保険」

 学資保険加入は必須ではないと考えます。低金利下、固定金利で長期間の積み立ては、避けた方が良いからです。

 しかし、どうしても「学資保険」を利用したい向きは先の2本で試算なさるといいでしょう(払い込み期間の設定等で、お金の殖え方は変わるので、どちらも2位としました)。

 なお、代理店などの中には、保険料払い込み満了時までの解約返戻金の返戻率を抑えることで、保険料を下げ、満了後の返戻率を高めた「低解約返戻型終身保険」を、「学資保険」代わりに提案するところもあります。

 しかし、中途解約時のマイナスと、満期後のお金の殖え方を比べると、避けた方が賢明だと思います。勤務先の業績不振などのあおりで、中途解約してしまう方などもいらっしゃるからです。

 「20年近い将来まで解約しない場合」といった想定にもそれなりのリスクがあるという認識が必要でしょう。

■「個人年金保険」「養老保険」など貯蓄目的で案内される保険

1~3 該当なし

 繰り返し書いているとおり、今どきの保険は、貯蓄には向きません(外貨建て商品も手数料が高いのでダメです)。

 実際、保険業界で働く人が「利率が高く設定されているうちに……」と「個人年金保険」などへの加入を急いでいたのは、96年4月の利率変更前までのことでした。

 時に、ファイナンシャルプランナーの中にも、貯蓄目的の保険活用をすすめる人もいますが、代理店との関係なども絡んでいるのではないか? と推察しています。

■就業不能状態に備える保険

 現状では、日立キャピタル損保の「リビングエール」と、ライフネット生命の「就業不能保険」を比較して選ぶことになります。

 私自身は、2012年3月の記事「就業不能保険は検討に値する」に書いたとおり、存在意義は認めながらも、加入には至っていません。保険金支払いの「発生率」がわからないのが不満なのと、老後資金準備の方を優先したいからです。

 新規参入する会社が増え、商品開発や価格競争が進むのを待つ手もあるかと思います。以上、「該当なし」が多いことにガッカリされた読者の方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、素朴に「自分でも入りたいか?」「保険業界にいる人たちがこぞって入っているか?」と考えながら選んだ結果です。納得がいかない方は、2011年10月の記事

「大手生保の管理職が入っていた保険とは」を、是非、ご一読ください。

科学者テスト(その2)・・・肯定と否定

科学者テスト(その2)・・・肯定と否定

「tdyno.236-(9:52).mp3」をダウンロード

(深みにはまってきましたが、行きがかりですから)

「喫煙率が2分の1になると肺がん死が10倍になる(男性)」、「喫煙率が変わらないのに肺がん死が10倍になる(女性)」というグラフを前にして、科学者はまず「タバコを吸うと肺がんが減るのだな」とか「タバコと肺がんはあまり関係が無いのだな」と思うことだという話を書きました。

[カメラBandicam_20120904_093313759]

前のグラフは横軸が西暦で、1960年頃から2010年頃までの喫煙率と肺がん死の関係を示したものでしたが、それをもう一度、ここでは横軸を喫煙率、縦軸を肺がん死として1つのグラフにしたのがこれです(目盛り無し。傾向だけ)。

なにしろ、男性の場合、喫煙率が下がると肺がん死が増えるのですから、どうしてもこのようなグラフになり、これを見ると、「タバコを吸う人が少なくなると肺がん死が増えるのだな」と思ってしまいます。科学者でなくても同じかもしれません。

[カメラBandicam_20120904_093318383]

その記事に寄せられた多くの方のお考えを受けて、第二弾を書きたくなりました。数年前「CO2が増えると地球が温暖化する」というグラフがでてきました。横軸にCO2濃度、縦軸に地球の気温のグラフで、ざっと言うとこのグラフのようになっています。

「このグラフを見て、科学者たるもの、まずはCO2が増えると地球が温暖化すると考えなければいけないのではないか? 武田はどう思ったのだ!」とお叱りを受けるでしょう。もっとも厳しい反論を自分で考えてみるのも科学者の大切なところです。

このグラフを見れば、私が「CO2は温暖化にあまり関係がない。温暖化の主原因は太陽活動と都市化だ」と言っていても、とりあえず「CO2かな?」と思わなければなりません。そこで、似たようなグラフを自分で書いてみることにしました。

[カメラBandicam_20120904_093322786]

このグラフは横軸が「武田の年齢」、縦軸が「地球の気温」です。「おっ! 私の年齢が上がると地球が温暖化している。可笑しいな?さして体温が上がっていないし、自分一人の年齢で地球が温暖化したりするのだろうか? もしかすると私は神様かな??」と妄想に耽ります。

最初から種明かしをしますと、「CO2が増えると温暖化する」という最初のグラフにトリックがあるのです。それは「西暦とCO2」、「西暦と気温」という二つのグラフを一つにしたものだからです。最近になるほどCO2が高い、最近になるほど気温が高いという2つのことを一つのグラフにすると、関係があるように見えます。

これと同じように、最近になるほど武田が歳を取る、最近になるほど気温があがるというのを一つにしたのがこのグラフだからです。つまり、あることが「時間とともに変わる」という現象がある場合、それを一つのグラフにすると、どんなことでも言える事になります。

「喫煙率が下がると、温暖化する」というグラフもかけますし、その理由として「煙が多くなると、それが上空で太陽の光を吸収して温度が上がる」などと科学的ではないことを説明する事すらできます。

つまり、時が経つと変化するというようなものを扱う場合(他の場合も類似していますが)、関係ないものでも「相関関係」をグラフにすることができると言うことを示しています。これを科学者はどのように処理するのでしょうか?

[カメラBandicam_20120904_093334863]

たとえば、地球温暖化の場合、第一に温暖化の原因と思われるものを考えます。「太陽、都市化、CO2」とします。そしてグラフを書いてみて、もし、このグラフのように「CO2が増えると、気温が下がる(仮想的)」、「都市化が進んでも気温は変わらない(仮想的)」、「太陽活動が盛んになると、気温が上がる」という3つのグラフがあった場合、「もしかしたら温暖化の原因は太陽かな? CO2は関係があるかもしれないが、もう少し調べよう」という事になります。

つまり、「関係がありそうな要因の内、肯定的なら一応、その時点で要因の候補に入れる。関係がないか、逆の場合は、やや否定的に見る」ということにします。

[カメラBandicam_20120904_093341031]

タバコの場合はこの図のような傾向になります。肺がんの要因になりそうな、「喫煙率」、「大気の汚れ」、「ストレス」を取ると、このようになるからです。だからといってストレスが肺がんの原因になるかどうかは別で、「武田の年齢と気温の関係」と同じだからです。でも、「否定されるもの=喫煙率」はやや真剣に考えなければなりません。


つまり手順としては、

1)関係がありそうなものを取り出して、グラフを書き

2)その中から肯定的な関係が見られたものを最初に検討し

3)否定的な結果のものは少し後に検討する

ということになります。

このようなことを考えると、肺がん死の大きな原因と推定される「喫煙率」と「肺がん死」の関係がまったく逆になっているという場合、私なら、もうすこし原因となるものを探して、それを検討しないと気が済まないということです。

国民の生活の自由と、喫煙の楽しみを奪い、国民の健康に大きな影響をもたらす「喫煙」という重大問題を、いつまでも逆の相関になっているタバコだけをやり玉に挙げているのか、不思議に思っています。誠実みのある医師がいないのか、それとも他の原因を研究したが相関性がなく、すでに否定されているが報道されていないのか、どちらかでしょう。











中部大学武田邦彦
(平成24年9月4日)

節電の錯覚・・・困るのは電力だけではない

節電の錯覚・・・困るのは電力だけではない

「jyugyoudesetudentdyno.234-(6:43).mp3」をダウンロード

もし節約が必要なら、未来に影響のないものから始めなければなりません。それは贅沢品や住宅を小さくするなどです。もっともしてはいけないのが「省エネ」や「節電」です。(同じ事をするのにエネルギーが少なくてすむ「省エネ」は技術としてはよいのですが、活動を制限する省エネは子供に悪い影響を与えます。)

学校で電力会社が教育にきて、省エネルギーの授業をしているそうです。この場合の省エネとは「石油はあと42年しかないから節電しろ」ということで、それを子供達に教えているということです。子供達は早速、家庭に帰って「活動量を減らさなければ」という意味のことを言っているらしいのです。

子供に教えることなので、当然ですが、真実でなければなりません。紙のリサイクルや地球温暖化の時のことを思い出します。でも、これには2つの問題点があります。

まず、第一に日本人の真面目さでどうしても「みんなが知っている数字」を使うということです。この性癖はまさに「病気」と言っても良いほどで、「ハッキリと間違っていると分かっていることでも、みんなが知っている数字を使いたい」という配慮型なのです。いわば日本人が大切と思っているのは「事実」より「空気」と言うことを示しています。

石油の寿命は今から40年前にも40年、40年たった後でも40年と言われ、40年というのは実際の寿命でないことは常識的にも明らかです。

グローバル時代と言われるのに、諸外国の状態と隔絶していてもあまり気にならないのも特徴的です。たとえば、アメリカでは100年後のエネルギー政策が石油などの化石燃料に依存しているという事実もあるのに、40年と言い続けます。

また石油会社はメジャーと呼ばれるほどの巨大な会社で、あと40年しか石油が持たなければ「代替エネルギー」の投資するはずなのに、石油、天然ガスに主力をおいています。このことが何よりも「石油、天然ガスは当面は枯渇しない」という証拠です。

エネルギーや電力の話になると、ドイツが登場してきて、アメリカやメジャーの戦略がまったく語られないのはなぜか、これも考えなければなりません。

では、なぜ40年という話になるのでしょうか? それは石油会社が油の相場を下げたくないこと、官僚が代替エネルギーで利権を得ようとして、その利害が一致しているからです。でも日本以外の国は、このような幼稚な判断では国民は動きません。

・・・・・・・・・

第二の理由は日本の電力会社が「電気を少なく売っても利益は同じ」、「電気を高く売っても利益は同じ」という特殊な収益体質になっているからです。これは独占によるものです。

石油や石炭が必要なのは、電力だけではありません。鉄鋼、自動車、テレビ、液晶、太陽電池、シャンプーからトイレット・ペーパーに至るまで、エネルギーは必要です。1972年の第一次石油ショックの時に「石油がなくなる」と言ったら真っ先にスーパーから消えたのがトイレット・ペーパーだったことを思い出せば、よく分かります。

自動車の販売店に行くと「良い車がありますから」と買うことを進めますし、家電量販店に行くと所狭しと新型テレビがならんでいます。大量のエネルギーを必要とするという点では、電気も自動車もテレビも同じです。

でも、日本人の場合、誰も「エネルギーが無くなるから、自動車やテレビを買わないようにしましょう」と言いません。これほど奇妙なのに、電気だけがエネルギーに関係しているように「節電」と言って、多くの日本人が満足しているのですから、「NHKの洗脳」というのがいかに恐ろしいかがわかります。

電気も工業製品といって問題はありませんが、住宅、ビル、道路、自動車、鉄鋼、繊維、ガラス、テレビ、パソコン、冷蔵庫から日用雑貨に至るまで、エネルギーをふんだんに使うものです。なぜ同じ工業製品なのに、電気だけが節電だけが叫ばれるのか、その後ろに何があるのか、無批判に子供に節電や省エネを教える事を止めなければなりません。

8 年ほど前、日本経済新聞に大きく「環境教育」という記事が書かれ、その中で「小学生に、温暖化し、南極の氷が融け、海水面が上がって、ツバルが沈んでいるという映像を見せたら、児童が青ざめていた。環境教育の重要性が実証された」という記事をおもいだします。

将来を担う子供達に、ウソを4つも映像で示して青ざめさせ、大人が利権をあさるのですから、本当に日本人の「子供を大切にする社会」はどこに行ったのでしょうか?











中部大学武田邦彦
(平成24年9月3日)