春が来た、と思ったら、
冬の気候に戻ったりを繰り返す今年の3月。
 
物価の上昇に対する給料のアップも見込めず、
宿泊旅行ができなくなった今、日帰り旅行で行ける近県、
広島県竹原市にやってきました。
 
竹原市にある道の駅には、
アニメで描かれた看板がかかっていました。
「たまゆら」とは何でしょうか?

 

 

「道の駅たけはら」

それほど大きくない道の駅です。

 

中に入ると、ストリートピアノが置かれた、

休憩施設があります。

 

今回、竹原市へやってきたのは、

「町並み保存地区」を見たいと思ったからです。

実は竹原市には、重要伝統的建造物群保存地区に指定された町並みがあるのです。

 

町並み保存地区というと、

昨年、金沢や飛騨・高山へ行きました。

どちらも素晴らしい町並みで感動した記憶があります。

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  竹原の保存地区は道の駅の駐車場から向かいます。

道の駅近くに地図看板がありました。

どうやら、それほど広くはないようです。

 

道の駅から北方向へ歩くこと約10分。

古い建物が見え始めてきました。

 

旅館、ホテル、喫茶店、お土産屋など

古い建物を多様な活用をしながら街並みを保存しているようです。

 

北へと向かうメインストリートを軸に、

左右に小路が交わった構成の町でした。

 

この日は土曜日でしたが、

観光客も少なく、金沢の茶屋街や高山の武家屋敷ほど

込み合っておらず、のびのびと散策することができました。

 

 

 

 

酒蔵が多い広島。

こちらの保存地区にも古さを感じさせる酒蔵があります。

 

屋根の庇の間にある変わった飾り付けの家もありました。 

 

換気のための通風口でしょうか?

オシャレな形をしていますね。 

 

こちらは、なんとホテル。

純和風で外国人が好みそうなホテルですね。

 

 

 

風鈴らしき飾りを軒下に掲げている建物もありました。

バックの格子窓が綺麗です。 

 

屋号が書かれた古い木製の看板など、

見るのが楽しいものがたくさんあります。 

 

 こちらは小路の風景です。 

 蔵など白壁の建物が並んでいます。

 

さらにメインストリートを進むと、

白い大きな建物が見えました。

 

敷地内に入ると、

大きな木造の洋館でした。

 

そこには、なんと、

竹鶴政孝とリタ像がありました。 

 

竹鶴政孝、リタといえば、

NHKの朝ドラにもなった「マッサン」 のモデルになった夫婦です。

ニッカウイスキーは北海道にありますが、

生誕地は竹原だったようですね。

 

町並みを進むと、

家屋に板が並んで立て掛けられていました。


京都の町屋で見られる「犬矢来」のような、

雨水の泥よけのためでしょうか?

 

メインストリートの行き着く先には、

故堂と呼ばれる変わった社があります。 

 

横から見ると、

左側の屋根が切り取られたような形をしています。 

 

縁起の良い飾り細工がたくさん施されているそうです。

帰宅してから分かったのですが、

この社は、大林宣彦監督「時をかける少女」 にも登場したそうです。

 

 町並みを一周した帰り道、

酒蔵を利用した交流館と書かれた建物に出会いました。

 

中に入ると、

昔使われていたであろう、木桶の酒樽が飾られていました。 

 

そしてその横には立派な雛飾りも。 

昔からある雛飾りなのでしょうか。

 

竹原の町並み保存地区。

全体を足早に見ても2時間近くかかりました。

当初は狭い地区だと思っていましたが、

歩いてみると数多くの面白い発見をすることができました。


金沢や高山のような大規模な建造物群ではありませんが、

観光客もそれほど多くなく、ゆったりと過ごすことができます。

大人の観光地という感じで、久々に満足した旅行となりました。