私がヒプノセラピーを教え続ける理由
日本のヒプノセラピー業界の光と影
なぜ、世界基準のヒプノセラピーを学ぶ必要があるのか?
ヒプノセラピーマスタートレーナーの今本です。
今年は、私が2008年にプロとしてデビューしてから、
気がつけば18年目を迎える年になりました。
2007年の末に長年勤めていた会社を辞め、直感的に「この分野には大きな可能性がある」と感じ、この業界に入りました。
当時の私は、
「わざわざ海外まで行かなくても、日本にも質の高いスクールがあるのではないか」
そう考え、まずは国内のヒプノセラピースクールで学び始めたのです。
年齢退行で感じた、強い違和感
学びの中で、私が最初に強い違和感を覚えたのが、年齢退行という手法でした。
年齢退行とは、幼少期の体験に戻り、過去のトラウマを癒すためのセラピーです。
しかしこれは、非常に繊細で、本来は高度な理論と安全配慮が求められる領域でもあります。
あるとき、私はデモンストレーションとして、皆の前でセッションを受けました。
催眠下で幼少期の記憶に戻り、母親に叱られている場面を思い出しました。
その過程で感情が溢れ、激しく泣いたこと自体は、確かに一種の解放だったと思います。
しかし、その後に行われたプロセスに、私は強い疑問を覚えました。
それは、年齢退行の最中に、私の意識を「母親の立場」に移し、
母親の口を通して謝罪させる という誘導でした。
「あなたのせいで、息子は大人になっても苦しんでいる。どう思いますか?」
その瞬間、私は言葉にできない違和感を覚えました。
このやり方は、
「自分の苦しみの原因は、母親にある」
という物語を、潜在意識に強く植え付けてしまうのではないか――
そう感じたのです。
なぜ、それが危険だと感じたのか
私は幼少期からキリスト教的な価値観に触れ、
その後はチベット仏教の実践を続けてきました。
恨みや被害者意識は、人を自由にするエネルギーではなく、
むしろ人生を縛り、苦しみを長引かせる方向に働くことを、体感的に知っていました。
にもかかわらず、そのセラピーは
「あなたは被害者であり、相手は加害者である」
という構図を、善意の名のもとに作り出してしまっていたのです。
心理療法の世界では、
このような 記憶の植え付けや加害者認定を伴う誘導 は、
本場の臨床現場では非常に危険なものとして扱われています。
私はここで、
「これは本来のヒプノセラピーではない」
と、はっきり感じましたし、
日本の第一人者と呼ばれている方のセラピーがこのレベルであるということは、
日本での学びはもう諦めたほうがいい、という前向きな気付きだったのです。
日本で広まっている前世療法への疑問
同じ違和感は、日本で行われている前世療法にもありました。
本来の前世療法とは、
クライアントの潜在意識から自然に現れるものを尊重するセラピー
であるはずです。
しかし、
日本で多くの方が行っている前世療法では、
セラピスト側がイメージやストーリーを先に提示し、
それを「前世体験」として成立させてしまうのです。
それはもはや
「前世療法」ではなく、
セラピストが作った物語を体験させているだけ なのではないか。
私は、ここにも大きな問題を感じました。
本場で学び直して、確信したこと
いかがでしょうか?
私が当時、日本で学ぶことを手放して、
本場アメリカでヒプノセラピーを学び直す決断をしたのはこういう理由からでした。
そこで学んだのは、
人を過去の被害者に固定するのではなく、
「これからどう生きるか」という主体性を取り戻すセラピーでした。
ヒプノセラピストの役割は、
誰かを責める物語を作ることではありません。
クライアントが、
より自由で、より健やかな人生を選べるようになること。
そのための力を、潜在意識から引き出すこと。
それこそが、本来のヒプノセラピーだということです。
しかし、残念ではありますが、ここ日本では、
いまだに、間違ったやり方が
多くのヒプノセラピストによって使われているということです。
後悔のない学びのために
私がここで、このようなことを話すのは、
これから学ぼうとしている方に、できるだけ多くの
検討できる情報を与えたいからです。
残念ではありますが、これが今だに日本で行われているヒプノセラピーのレベルであり、
本場のアメリカと比較すると、相当遅れたレベルであると主張するわたしの根拠です。
そして、このようなことは、すべて包み隠さずに、
これからこの業界を目指す方に対して発信しなければならない
ヒプノセラピーのマスタートレーナーとしての私の重要な責務なのでしょう。
「知らなかったことで後悔してほしくない」
これは時間やお金だけではなく、
人のメンタルヘルスにも大きく影響することです。
日本のヒプノセラピー業界の明るい可能性
現状はとても悲観的ではありますが、
日本人のヒプノセラピストには、素晴らしい資質があります。
そして、これまでに、多くのかたが、
正しい理論と倫理のもとで学んでこられました。
ここで話した、これまで教えられてきた間違った教えは
やがて過去のものとなっていくのでしょう。
そして、ヒプノセラピー業界をよくしていきたい!
という志の高い方達のこれからの努力によって、
日本のこの業界は、これから必ず良い方向へ進んでいくのだと楽観しています。
そのために、
わたしもまだまだ頑張らなければなりません。
私のこれからの仕事は、
責任をもってヒプノセラピーを伝え続けること。
そして、志の高いセラピストを育てていくこと。
そして、ヒプノセラピストが活躍できる環境を整えていくこと。
これらを達成するために、まだまだ働かなければなりません!
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間違った手法に惑わされず、一生ものの「本物の技術」を手にしたい方は、ぜひ一読されることをお勧めします。
ではまたお会いしましょう!