科学のために科学を科学的に笑うべし -4ページ目

科学のために科学を科学的に笑うべし

論理はわが友 されど笑いはさらなる友

ドローンを買おうとお考えになった、あるいは既に買った方はいらっしゃいますか?

ドローンを購入しようとすると業者にまず言われるのは、
「ドローンは落ちますよ。」
ということです。

ドローンが落下したことがよくニュースになっていますが、
当たり前です。
ドローンは必ず落ちるもの
だからです。

飛行機みたいに、落下を防ぐような多重化された機構は何らありません。
4枚羽根なら羽根が1枚停止しただけで必ず落ちます。
どうして羽根が止まるようなことがあるかって?
そんなの100も200も理由が出てくるでしょう。
実際に100の理由を挙げてみるのはエンジニアには良いワークですが。

羽根の故障以外にも、落ちる理由はたくさんあるのですが、多いのは
無線のトラブルです。ドローンが利用する無線は、無線用の免許の取得を
回避するために、なんとWifiの電波と同じことがあるのです。

ドローンの操縦に免許は必要?
総務省担当者が無線機器の電波利用について解説

http://logmi.jp/62374

世界遺産の姫路城を無断で撮影していたドローンが衝突して物損を起こした
事故をご記憶の方もいらっしゃるかもしれませんが、原因は多分無線でしょう。
実は姫路城の周辺は無線周波数帯的に危険な状況だとわかっています。

今をさかのぼる数年前、いまや世界一のドローンメーカーが、
公式にその姫路城の撮影をしたことがありました。
当然、お城の側からの依頼を受けて自治体や関係者と調整してのことです。
その際には2.4Ghz帯の無線を使いました。

ん?2.4GHz帯?そうです家庭や会社でWifiにバンバン使われている周波数帯です。

撮影の事前に、姫路城周辺の無線強度が徹底的に調査されましたが、
実際その結果は大変なもので、とうていドローンを安全には飛ばせない状態でした。
そこでどうしたか?

なんと、周辺の企業、組織、家庭などに依頼して、撮影の時間帯は
Wifi・無線機器を全部止めてもらった
のだそうです。

飛ばす方は、そのくらい気を使ってドローンを飛ばすのが普通です。
周辺のかたがたと何の調整もなく、ドローンをバンに積んで運んで
いきなり電源を入れるなんて基地外です。